特集
カテゴリー
タグ
メディア

デルタ航空が座席のリクライニング幅を半減。これ、航空業界に広まるかもしれません

デルタ航空が座席のリクライニング幅を半減。これ、航空業界に広まるかもしれません
Image: gchutka/Getty Images

飛行機に乗ると、自分がやるのはさておいて、前の座席の人にやられると嬉しくないのが、座席の背もたれを倒すリクライニングです。

しかも、「後ろの人に一言かけてかけて」がマナーだった昔はいずこへ。

今では何の前触れもなく、前列座席の背もたれは目の前に迫ってきます。

デルタ航空がリクライニング幅を半減させます

そんなリクライニングについて、4月12日、デルタ航空が試験的に背もたれの倒れる幅を約半分にする発表しました。

対象は、飛行時間2時間未満の短距離路線を飛ぶ62機。これはデルタ全機団の10%弱に当たるそうです。

エコノミークラスではこれまでの10cmから5cmに、ファーストクラスでは約13cmから約9cmになります。これは座席のヘッドレストが動く幅のことです。

機材やクラスにもよりますが、5cmならもういっそのことリクライニングしなくてもいいんじゃないかと、ニュースを読んで一瞬投げやりな気分になってしまいました。

乗客の満足度の向上を目指してというけれど

ますます乗客のひんしゅくを買いそうなこの試み。なぜなのでしょうか。

WebメディアSkiftによると、それによって座席を増やすわけではなく、映画を観たり食事のスペースを確保したりするため、つまり乗客の満足度を上げる目的で行なうそうです。

試験的な試みなので不評なら導入をやめるそうですが、好評なら同社の他の機材にも拡大導入するとか。

リクライニング使いますか?

国際線のファーストクラスやビジネスクラスのようにフラットになるリクライニングは別として、皆さんはリクライニングを使いますか?

ビジネス系メディアFast Companyによると、2000年代はじめから2017年までの間に座席間のスペースは業界平均で10cm狭くなったそうです。

それを読んで、以前は国際線のエコノミー席でトレイを出したままで通路席から通路へ出られていたのですが、今ではトレイをしまわないと出られない事実に納得しました。

座席間のスペースが狭くなっている上に、前の人にリクライニングされたらその圧迫感たるや、耐え難いものがあります。

大柄な乗客にはありがたいかも

日本人女性サイズMのわたしと比べて、縦横奥行きすべてが大きい多くのアメリカ人にとっては、リクライニングが5cmでもあったほうがいいのかもしれません。

その一方で、フライトで乗り合わせたアメリカ人乗客がリクライニングしていなくても、私の膝が前の座席にすでに触れていて、「うわ、苦しそう!」と思ったことが何度もありました。

その上に前の人に背もたれを倒されて、シートが膝に食い込んできた日には……。そんな実例を思い出すと、前の席からのリクライニング幅が小さくなるのは、アメリカの短距離路線なら乗客に受け入れられそうな気がしてきました。

他社が追従するかどうかは現時点では不明ですが、このトライアルが好評なら、デルタだけではなくアメリカの他の航空会社にも広まる可能性は高いと、航空会社勤務経験のあるわたしには思えるのでした。

とりあえず、今のところはデルタ航空を利用するとき、リクライニング幅が狭い機材に当たる可能性があると、心の準備をしておきましょう。

あわせて読みたい

飛行機座席の落とし穴、「リクライニング不可シート」って?

飛行機で選んではいけない「最悪の座席」とは


Image: gchutka/Getty Images

Sources: Skift, Fast Company

Reference: Stack Exchange

ぬえよしこ

swiper-button-prev
swiper-button-next