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世の中には正解のある仕事とない仕事がある。適職で自己肯定感は高められる

世の中には正解のある仕事とない仕事がある。適職で自己肯定感は高められる
Photo: 印南敦史

「自信がない」ということは、「自己肯定感が低い」といいかえることもできるはず。

自己肯定感が低い人は、やりたいことがあったとしても、反射的に「自分にはどうせ無理」だとあきらめてしまう癖がついているものでもあるということです。

まずは一歩でもいいから前に踏み出してみれば、物事はなんとかなるものです

しかしなかなか行動できないとしたら、それは自分に自信が持てないから。そして自信がないのは、「洗脳」されているから。

「一生」の自信を「一瞬」でつくる本』(松橋良紀著、WAVE出版)の著者は、そう主張しています。かれこれ30年以上、「どうすれば自信を持てるのか?」という公式を探求してきた「コミュニケーション心理著者」。

そこで私は自信がないという洗脳状態を終わらせて、それこそ「一生の自信」を身につけたいという方のために、この本を書きました。(「はじめに」より)

この一文からも推測できるように、ここで紹介されているのは、「自分に自信が持てない」「自分には価値がない」という「洗脳」を解いていく方法。

「洗脳」が解けると、さまざまな意味において「一生の自信」が身につくというのです。

そんな本書の第4章「その勘違いが自信を奪う…思考を変えて新発見」のなかから、いくつかの要点を抜き出してみたいと思います。

「私には能力がない」は完全な勘違い

自信は、自分の仕事を通しての成功体験によって培われることが多いもの。

ところが現実問題として、その仕事選びの時点で間違っている人が少なくないと著者は指摘しています。

また世の中には、正解がある仕事と、正解がない仕事があるともいいます。

正解がある仕事とは、おもに安全や数字を扱う職種。たとえば医師や看護師、パイロットやドライバー、工場の生産管理・経理などがそれにあたるわけです。

ミスがなくて当たり前。ルーティンをしっかりつくり、完璧という正解を目指して仕事をする必要があるので、正確な作業を繰り返しこなせる人が向いているということ。

一方、文筆業、講師、企画など、正解がない仕事もあります。たとえば文筆家が書く文章には、正解も不正解もありません。

つまり「能力がない」のではなく、単にその仕事が適しているか、適していないかの違いだということ。

人見知りで、行動力がなく、消極的な人は、新規開拓の営業では成果が出せないかもしれません。 でも、そういう人は、ルート営業では才能を発揮することがあります。

新規の相手を取り込むには、瞬発力が必要です。そんな仕事には向かなくても、特定の相手と深い絆を築き、地道に売上を上げていくスタイルが向いている場合もあります。(153ページより)

消極的な人は、その反面とても慎重で、ミスが起きないようにと確認も怠らず、約束を確実に守る人であることでしょう。

とても堅実で、人望が厚い営業マンとして活躍できるかもしれないわけです。

もちろん逆にミスマッチも考えられるでしょうが、だからこそ適した仕事を見つければ、それが最終的に自信へとつながっていくということ。(150ページより)

得意分野で勝負していないから自信がないだけ

自信がないと悩んでいる人は、そもそも自分の得意分野で勝負していない人が多いと著者は指摘しています。

正解を目指すことが得意な人がクリエイティブな仕事をした場合、結果的には「自分はなんてアイディアがない人間なんだ」と嘆き、同僚と自分を比較して自信を失ってしまうことになるかもしれません。

逆にクリエイティブな仕事に向いた人が、正確さを求められたり、緻密さが必要な仕事に就くと、ミスが目立って仕事も穴だらけになってしまう可能性があります。

クリエイティブな仕事をしている人が転職したとして、経理や管理の仕事を専門にしている人相手に、事務作業で勝つのは至難の業でしょう。

ルーティンが嫌いで苦手にしている人が、もともとその分野が好きで得意にしている人と同じレベルになろうと思ったら、とてつもない努力が必要です。

しかも、とてつもない努力を払ったところで、その人たちと同じレベルに到達できるかはわかりません。もともと得意で、しかも好きでやっている人に勝てるはずがないのです。(156ページより)

こう語る著者も、苦手な仕事や合わない仕事をたくさん経験した結果、現在の天職にたどり着いたのだとか。

それまでの仕事は「ああ、この仕事は自分に向いていないんだな」と知るための機会だったというのです。

つまり同じように、もしも「いまの仕事が合わない」と感じているのであれば、それは「向いていないことを確認するための時間」だったと考えることもできるということ。

逆に得意な分野で才能を発揮できれば、それが自信につながっていくわけです。(155ページより)

消極的で自信がない? あえてそうしているのでは?

会議の席で、自分の意見があるのに主張できなかったり、なにかやろうと思っても、いろいろ考えてしまって行動に移せなかったり。

そんなときには、「自分を主張できない」「引っ込み思案」「消極的」とネガティブなことを考えてしまいがち。

しかし、それらをフラットに表現してみてはどうかと著者は提案しています。他力的な表現から、主体的な表現に変えてみるということ。

「自分を主張できない」「引っ込み思案」「消極的」というネガティブな表現をフラットにすると、「会議で、自分の意見はあるのに発言はしない」「なにかやろうと思っても、いろいろ考えて行動に移さない」などという表現になるはず。

つまり他力的な表現を主体的な表現に変えるだけで、「目的があって、あえてそうしている」と感じられるようになるのです。

ポンポン発言していた結果、軽く見られるということもあるかもしれません。

しかし、めったに意見を言わないことで重厚感が加わり、結果的に自分の意見が通りやすくなることも考えられるということ。

また、軽はずみに行動しないことが、慎重で確実な仕事につながることもあるはず。

すると「自分を主張できない」「引っ込み思案」「消極的」という欠点は、次のような長所も兼ね備えていることがわかるわけです。

「自分を主張できない」→「思慮深くて重厚」

「引っ込み思案」 →「つねにまわりにしっかり配慮できる」

「消極的」 →「慎重で、確実な仕事をする」

(159ページより)

「すぐ行動に移さない」という主体的な表現は、「自分はすぐ行動する前に、しっかりと慎重に判断する」という解釈も可能。

また、自分が消極的だと悩む方も多いでしょうが、その消極性が自分自身を守ってきたという事実にも目を向けるべきだということ。

行動して傷つくことを避けるため、潜在意識が「気楽に意見を言うな。慎重に行動しろ」とブレーキを発動していると考えられるわけです。(158ページより)


たしかにこのように考えていけば、短所だと思っていた部分を長所として活用していくことができることでしょう。考え方次第で、いろいろなことを改善できるというわけです。

とかく見落としてしまいがちなことではありますが、本書を参考にしながら考え方を変えてみるのもいいかもしれません。

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Photo: 印南敦史

Source: WAVE出版

印南敦史

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