Androidのウイルス対策、本当に大丈夫? 安全なアプリ23選
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そもそもアンチウイルスソフトは、デバイスを悪意あるソフトウェアから守るために存在しています。
でも、そのアプリ自体に問題があったらどうでしょう。
AV-Comparativesの報告によると、Google Play StoreにあるAndroid用アンチウイルスアプリのうち、実に138個がウイルス検知で十分な能力を持たず、Android端末に深刻なセキュリティリスクをも与えている可能性があることがわかりました。
評価の方法
AV-Comparativesは、Google Play Storeにある250個のアンチウイルスアプリを評価しました。既知の悪意あるアプリ2000個と無害のアプリ100個を、インストールして実行するという方法です。
そして、正しく捕捉した脅威の数と擬陽性の数から、アプリをランク付けしています。
250のアプリのうち、全脅威の30%(AV-Comparativesの判断基準)以上を検知し、擬陽性がゼロだったのは80個でした。また、138個は危険であると判定されました。
その理由は、下記のいずれかです。
- AV-Comparativesの判断基準である30%を下回った。
- 依存しているホワイトリスト/ブラックリストが頼りなく、擬陽性を判定したり、危険なループホールを放置したりする。
- アプリ自体がトロイの木馬または潜在的に迷惑なアプリケーション (PUA)として判定された。
同レポートでは、その他の危険なアプリの比較を行っています。
興味深いのは、それらのアプリには共通の特徴があること。
検知方法やホワイトリストはもとより、ユーザーインターフェースまでもが類似している傾向があるのです。
また、一部のアンチウイルスアプリが、Android 8以降では正しく機能しないこともわかりました。マニュアルスキャンでは主要な脅威を検知するものの、バックグラウンドでの実行中は脅威を捕えてくれないのです。
あからさまな脆弱性ですが、それ以外で十分なパフォーマンスを示すため、「危険」には分類されていません。
レポートの詳細についてはこちらをご覧ください(英文)。
Android向けアンチウイルスアプリの選び方
現在使用しているアプリがAV-Comparativesで安全性に欠けると判定されている、あるいはあなたが望む精度を下回っているなら、すぐに対策を施しましょう。
新しいアンチウイルスアプリに乗り換えるのです。
どれがいいかわからないという人は、下に紹介するアプリを参考にしてください。
レポートによると、精度で満点かつ擬陽性ゼロだったアプリは23個ありました。AV-Comparativesが推奨するアプリを、以下に示します。
AV-Comparativesが推奨するアプリ23
- AhnLab(日本版)
- Antiy/ANL
- Avast(日本版)
- AVG(日本版)
- AVIRA(日本語対応)
- Bitdefender(日本語対応)
- BullGuard
- Chili Security
- Emsisoft
- ESET(日本語対応)
- ESTSoft(日本語対応)
- F-Secure
- G Data(日本語対応)
- Kaspersky Lab(日本版)
- McAfee(日本版)
- PSafe(日本版)
- Sophos(日本語対応)
- STOPzilla
- Symantec (日本版)
- Tencent(中国語対応)
- Total Defense
- Trend Micro(日本版)
- Trustwave
レポートでは、Androidユーザーがアンチウイルスアプリを選ぶときのヒントも紹介しています。
下記に、その一部を抜粋しましょう。
- ユーザーレビューに踊らされない。精度に基づいて評価している人は少なく、怪しい会社はたいてい、お金を払ってポジティブなレビューを書いてもらっている(詐欺アプリはダウンロード数や更新頻度が高いことが多いため、ダウンロード数やアップデート頻度も信用できません)。
- 信頼できる有名な会社のアプリを探す。デスクトップ版で定評のあるアンチウイルスソフトウェアを出している会社なら安心。
- 信頼できる開発元でも、フリーのアプリはプレミアムバージョン購入前のトライアルしかできないことが多く、ウイルス対策も不十分である。
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Screenshot: Brendan Hesse via Google Play Store
Source: Brendan Hesse - Lifehacker US[原文]
訳: 堀込泰三