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睡眠不足、不規則な睡眠を続けると体重が増える:実験結果

睡眠不足、不規則な睡眠を続けると体重が増える:実験結果
Image: Gettyimages

春眠暁を覚えず。目覚まし時計を使わなくていい朝には朝寝坊するのが気持ちいい季節になりました。

でも、アメリカで2月末に発表された睡眠と血糖値の関係を調べた実験結果を知って、のんびり気分が吹き飛んでしまいました。

睡眠が短いと体重が増える?

この実験では、36人の健康な男女の被験者が3つのグループに分けられました。

10日間、8〜9時間の睡眠をとったのが第1のグループ。第2グループは5時間睡眠を10日間続けました。

最後のグループは月曜から金曜までは5時間睡眠、土日は好きなだけ寝られますが、月曜日にはまた5時間睡眠に戻りました。つまり、これは週末に寝だめをするパターンですね。

第2と第3グループは実験中に体重が増えました。

その増加度は第2グループの男性で2.8%、女性で1.1%。第3グループは、男性で3%、女性が0.05%だったそうです。

この数字が多いのか少ないのかピンときませんが、増加は増加。そのパターンを続けていったら無視できない結果になる可能性があります。

睡眠不足が食欲ホルモンに悪影響を与えて過食に

CNN」によると、起きている時間が長いとそれだけカロリーが必要となり、食べてしまうことがこれまでの研究で判明していたそうです。

慢性的な睡眠不足によって、食欲を抑える満腹ホルモンのレプチンが低下し、同時に空腹ホルモンのグレリンが上がるので、食欲が増進され余計に食べてしまうというわけです。

今回の研究で明らかになったのは、血糖値のコントロールに対して週末の寝だめの効果がなかったという点でした。

この調査に携わったコロラド大学睡眠研究所のライト所長いわく、

(週末に)好きなだけ寝だめをしても十分ではありませんでした。

月曜日にまた短い睡眠に戻ったとたん、血糖値を調節する能力が損なわれました。

Even though people slept as much as they could, it was insufficient," Wright said. "As soon as they went back to the short sleep schedules on Monday, their ability of their body to regulate blood sugar was impaired.

不規則睡眠は、インスリンにも影響する

また、第3グループでは、筋肉と肝臓のインスリン感受性が上がっていました。

ライトさんは、睡眠不足が血糖値の調節能力に影響を与えて、長期的にはメタボリック症候群になるリスクが上がると述べています。

ちなみに、このインスリン感受性の上昇は第2グループには見られなかったそうです。

ということは、短くても決まった量の睡眠をとり続けるより、週日は短時間睡眠で週末は寝だめをする不規則睡眠のほうが良くないっていうことでしょうか?

CNN」は専門家の言葉として、不規則睡眠が良くない原因の一つは、概日リズムが変わりホルモンバランスが崩れることが挙げられていました。

心あたりがある身としては、反省しきり。健康維持のためには、やはり毎晩7〜8時間の睡眠時間を確保するのがベストなんですね。

そういえば、以前紹介した『Why We Sleep』の日本語訳のタイトルが『睡眠こそ最強の解決策である』だったのを思い出しました。

メタボ症候群が気になるなら、食事だけではなく自分の睡眠パターンを振り返って改善していくのも必須のようです。

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Sources:Current Biology,CNN

ぬえよしこ

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