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習慣化の力で「やる気が起きない」状態から脱出しよう

習慣化の力で「やる気が起きない」状態から脱出しよう
Photo: 印南敦史

毎日決められたことをボーッとこなすだけでも、物事をあまり深く考えずとも、日々は、なんとなく平穏に過ぎていきます。

でも、あなたが自分の周りで起こっている出来事を注意深く観察し、自分自身のことを客観的に見つめ始めると、世界の見え方は変わってくることでしょう。

自分の人生を「どう楽しもうか?」と常に意識しながら生きていると、同じ体験でも、得るものの密度は何倍も豊かになります。 物事に対する吸収力、感じ取る世界の濃度が変わってくるからです。

すると、人生そのものも、面白いようにどんどん良い方向へと変わっていきます。(「この本を手にしてくれたあなたへ」より)

自分を動かす習慣 〜80のヒント集〜』(張替一真著、 横井いづみ イラスト、ぱる出版)の冒頭にはこう書かれています。

日本全国の中堅中小企業向け研修事業を行っているという著者によれば、本書には「自信がない」「夢を持てない」「動けない」「ブレてしまう」「続かない」という悩みを持っている方が、少しでも動き出せるようなヒントを詰め込んでいるのだとか。

きょうはCHAPTER 3「動けないあなたへ」のなかから、いくつかをピックアップしてご紹介したいと思います。

ラクに流れる自分を見つめなおす

習慣の力でやる気が起きないから脱しよう。書評・自分を動かす習慣〜80のヒント集〜p.74-1
Image: ぱる出版

「そのとき起きたことに、なんとなく流されている」「他人のせいにばかりして、いつまでたっても自分で決められない」という方も少なくないでしょうが、そもそも人間は怠け者です。

人間はこんな動物です。

(1) 楽(ラク)したがる

(2) 忘れる

(3) 飽きる

(4) 快楽・安心を求める

(5) 痛み・苦しみを避ける

(75ページより)

つまり「やる気が出ない」のは、我々が人間だから。まずはそれを認め、そこから「だったらどうすればいいだろう」と対策を練ることが大切。

自分が実践できる、怠け者にならないための対策を考え、自分の特性を心に留めたうえで行動していくべきだということです。(74ページより)

シンプルな「3つのやる」

習慣の力でやる気が起きないから脱しよう。書評・自分を動かす習慣〜80のヒント集〜p.90
Image: ぱる出版

意外と時間はないもの。そのことがわかれば、あとは「すぐにやる」しかありません。

そして、すぐに行動を起こして人生を楽しむために重要なのは、「3つのやる」だと著者は主張しています。

(1) すぐやる

(2) 必ずやる

(3) できるまでやる

(91ページより)

(1)に関する問題は、「あとでやる」か「すぐやる」かですが、先延ばししたところでいいことはありません。

それどころかタイミングを間違えると、せっかくのチャンスを逃すことにもなるでしょう。そこで、「あのとき…」と後悔しないためにも、すぐに行動するべきだということ。

(2)は、「できたらやる」か「必ずやる」か

たとえば「条件が揃ったらやろう」などと思っていても、条件すべてが揃うことなどほとんどないものです。動き出すことで、条件はあとから整っていくものだからです。

そして(3)は、「あきらめる」か「できるまでやる」か。新しいことに取り組む際に、失敗はつきもの。最初からうまくいくことなどは、めったにないわけです。

だからこそ、挑戦する価値があるということ。最初の壁であきらめてしまったら、成功を得ることはできないのです。

やってみなくてはわからないのだから、とにかく「やる」。それだけが、成功につながる道だということ。(90ページより)

気が進まないことから取りかかる

習慣の力でやる気が起きないから脱しよう。書評・自分を動かす習慣〜80のヒント集〜p.90
Image: ぱる出版

とはいえ、人間は基本的に怠け者です。「3つのやる」を提唱されても、なかなか行動に移すことができないわけです。

しかしその一方、楽しいこと、気持ちのいいこと、簡単なことには、黙っていても取りかかれるもの。

では、「苦手なこと、気が重いこと」と「楽しいこと、簡単なこと」のバランスをとりながらスケジュールを組むにはどうしたらいいのでしょうか?

著者によれば、スケジューリングのコツは、あえて少し抵抗があることから取り掛かること。

やりやすいこと、楽しそうなことから始めるのではなく、もっとも気が重いこと、難しそうなこと、気が進まないことから先にスケジューリングしてしまうという考え方です。

理由は簡単。少し先延ばししたくなるようなことから先に進め、それがクリアできると、自信がついて気持ちが楽になり、その後のスケジュールもスムーズに進むから。

きょうという日は、残りの人生の最初の一日。そこで人生全体におけるスケジューリングを、常に意識することが大切だというわけです。(92ページより)

「優先順位」をつけて自分を動かす

習慣の力でやる気が起きないから脱しよう。書評・自分を動かす習慣〜80のヒント集〜p.90
Image: ぱる出版

なぜかいつも忙しくなってしまうとしたら、それは優先順位が間違っているから。

  • やりたいことからやる
  • できることだけやる
  • 本当に必要なことを後回しにする

こうした行動パターンを続けていると、心から楽しむことはできず、結局は中途半端になってしまうわけです。

著者いわく、「あれもやらなくては」「これがまだだった」という思いが残っていると、人は物事に対して100%エネルギーを割けなくなるもの。「ウィルパワー」が無駄に消費されてしまうというのです。

ウィルパワーとは、「目標を成し遂げるために脳が集中力を生み出す力=意志力」のこと。それは、些細なことによってどんどん消費されていくものなのだそうです。

本来、まず取りかかるべきは、本当に必要なこと。やりたいことでもなく、できることでもなく、自分が描いた未来=ビジョンに向かって一歩進むために、「いま、やるべきこと」。

「時間がなくなってきた。もう遅い」ではなく、時間は有限だからこそ、ウィルパワーを余計なことで消費してしまう前に、すぐ取りかかることが重要だということ。(94ページより)

頭を整理整頓して自分を動かす

習慣の力でやる気が起きないから脱しよう。書評・自分を動かす習慣〜80のヒント集〜p.90
Image: ぱる出版

すぐに行動できないのは、頭のなかがうまく整理されていないから

人は、物事を勝手に難しく考えてしまうところがあります。そうやって、行動を複雑にしてしまっているのです。

しかし、もっとシンプルにすれば、スムーズに動けるようになるわけです。

このことに関連して、著者は「街の駐車場」を思い出して見ることを勧めています。

きちんと決められたレーンに沿って駐車されているからこそ、なんの問題もなく、さまざまなクルマが出たり入ったりすることが可能。

ところが、みんなが無秩序にぐちゃぐちゃに駐車していたら、あっという間に車は動けなくなってしまうことになります。

同じことが、机上にも頭のなかにも言えるというのです。きちんと整理整頓されていると、机の上にも、部屋のなかにも、そして頭のなかにもスペースが生まれます

そうすれば、新たなインプットが可能になるわけです。

そこで、身のまわりや机の上、カバンのなかをきれいにするところからはじめようと著者は提案しています。そうすれば無駄がなくなり、効率が上がってくるから。

そして、行動もシンプルになっていくといいます。

頭のなかは、身のまわりの環境の影響を受けるもの。身のまわりが整理整頓され、頭のなかが整ってくると、もっと身軽に動けるようになるということ。(94ページより)


シンプルな文章とポップなイラストによる、1テーマ1見開きの構成。

イラストを眺めているだけでもメッセージが伝わってくるので、無理なくメッセージを受け止めることができるはず。

「自信がない」「夢を持てない」「動けない」「ブレてしまう」「続かない」のいずれかに該当する方は、手にとってみてはいかがでしょうか?

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Photo: 印南敦史

Source: ぱる出版

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