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たった1分で相手の心をつかみ、動いてもらうための会話術

たった1分で相手の心をつかみ、動いてもらうための会話術
Image: CharacterFamily/ shutterstock

こんにちは。1分トークコンサルタントの沖本るり子です。

あなたは、会議や宴席などで話の長い会話や挨拶をする上司に、どうにかして欲しいと思ったことはありませんか? 自分の思いや考えを理解して欲しいのでしょうが、正直、しっかり最後まで真剣に聞くことは難しいものです。

でも、もしかしたら自分も同じようなことをしているかもしれません。

そこで、嫌がられず、快く話を聞いてもらうために、1分以内に話をまとめるコツをご紹介します。

沖本るり子(おきもと るりこ)

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株式会社CHEERFUL 代表。1分トークコンサルタント。「5分会議(R)」で、人と組織を育てる専門家。江崎グリコなどを経て、聞き手が「内容をつかみやすい」「行動に移しやすい」伝え方を研究。現在、企業向けコンサルタントや研修講師を務めている。明治大学履修証明プログラムやリバティアカデミーでも登壇中。著書に『生産性アップ!短時間で成果が上がる「ミーティング」と「会議」』(明日香出版社)、『期待以上に人を動かす伝え方』(かんき出版)などがある。

話が長いと、相手に悪印象を与える

寝ている人と話している人のイラスト
Image: Fred Ho/ shutterstock

話が長いと「何が言いたいのかわからない人」「伝え方が下手な人」というレッテルを貼られてしまいます。すると、仕事のできない人、あまり関わりたくない人など、どんどん悪い印象の連鎖が発生します。

私は、正直に言って、内容がまとまっていない長々とした話は、ほぼ聞いていません。というより、聞く気はあるのですが、「そういえば、あの企画書を見直さないと」「今日のランチはどこへ行こうかな」など、頭の中で好き勝手なことを考えはじめ、話を聞くことに集中できなくなるのです。

さらに、話がだらだら続くと、自分の時間を奪われた気持ちになります。

聞き手の時間を奪うほど、話の内容に価値があればいいのですが、そう解釈されていないのであれば、無駄な時間を浪費していることになります。

長い話は、百害あって一利なし。聞いてもらえない話をするのは、周囲への迷惑な行為だと肝に銘じておきましょう。

1分以内に話をまとめるメリットとは?

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Image: mejnak/ shutterstock

・聞き手の“聞く意識”が維持できる

あなたは、どれくらいの時間、人の話を真剣に集中して聞けますか?

最初は、誰もが聞く意識をもって耳を傾けます。しかし、何が言いたいのかわからなかったり、無駄に長く、おまけに、自分にはまったく興味や関心がない話は、「おやっ?」と違和感を感じる前の1分ぐらいが集中して聞ける目安でしょう。

たとえ話がうまくなくても、関心がなくても、しっかり聞いてもらえる、1分以内に話をまとめるようにしましょう。

・他人の時間を奪わない

会議や飲み会などで、自己紹介を兼ねて順番に話をする場合に「1分ぐらいで」と制限時間を設けられることがよくあります。

これは、制限時間がないと、長話になったり、時間を有効活用できないからです。しかし、時間を守らない人が約7割程度いると言われているので、制限時間内で話す努力が必要です。

・要点を絞って話すスキルが身につく

「1分以内で、聞き手に配慮した話をしなければ」と思うと、必然的に話の要点を絞ろうとします。

たいした話でなくても、話が短いと聞き手のストレスは軽減されます。それどころか、話をコンパクトにすることで、話の続きを聞いてみたいと好印象を与えるかもしれません。

聞き手の納得した表情を感じ取れれば、要点を絞って話そうという意識がさらに芽生えてスキルが上がるなど、プラスの循環が生まれます。

1分以内で話すためのポイント3つ

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Image: CharacterFamily/ shutterstock

1分以内で話すコツはたくさんありますが、ここでは3つのポイントを挙げてみました。

A. 枠を使ってまとめる

B. 何を話すか最初に宣言する

C. 1センテンス(文)1項目で短く話す

A. 枠を使ってまとめる

要点を絞って、話をまとめるためには、何をどのように話せばいいのか構成を考える必要があります。しかし、とっさに考えても、すぐに言えるものではありません。

そこで、覚えておくと便利なのが、何を話せばいいのかわからない人も、あれもこれも話したい人にも活用できる「」という考え方です。

一例として「結果法」という枠をご紹介しましょう。

1. 結論:相手に動いてほしいこと

2. 現状:客観的な事実

3. 理由:主観的な内容

4. 結果: 動いてもらえたらどうなるのか

5. 結論: 相手に動いてほしいこと(1の繰り返し)

たとえば、1~5の項目について、次のように話をします。

1. 「私の改善案は、会議を参加しやすい時間帯にすることです」

2. 「現状では、会議の開始時間が遅れることが頻繁にあります」

3. 「これは、参加者が忙しい時間帯に会議時間が設定されているからです。ほかの仕事にミスが出ている要因にもなっているので、会議の時間帯を変更する必要があると思います」

4. 「参加しやすい時間帯にすることで、時間通りに会議をはじめられ、仕事も効率的になるはずです」

5. 「私の改善案は、会議を参加しやすい時間帯にすることでした」

B. 何を話すか最初に宣言する

「結局、何が言いたいの?」と思われないように、何を伝えたいのかを最初に宣言します。

これには大きく2つの方法があり、1つ目は、前述の通り、最初に話の結論を言う方法です。

話の結論を最初に宣言するので、これからの話の全体像を相手に想像してもらえます

また、途中でせっかく納得感が生まれているのに、最初に話した結論を忘れてしまっていてはもともこもありません。最後にもう1度繰り返すことで理解が得やすくなります。

そして、2つ目は、1~5のそれぞれで、結論を最初に伝える方法で、現状・理由・結果のそれぞれにも結論を紐付けます。

話し手が結論を最初に伝えることで、聞き手は、結論を導くための現状・理由・結果についての話だなと予想して、それ以降の話を聞くことができるのです。

C. 1センテンス(文)1項目で短く話す

もし、結論から話せなかったとしても、何についての話なのかは1センテンスが短ければ、聞き手は話を理解しやすくなります

ところが、「~で」「~ですが」「~が」「~けど」「〜なので」など、話をつなげてしまうと、1センテンスの話す項目が増えて5分以上になることもあります。

原則、1センテンスを1項目に意識して、「~で」「~ですが」を使用する場合は、せいぜい、1センテンス2項目までに留めることです。

すると、聞き手にわかりやすく理解してもらえる確率が上がります。

いかがでしょうか。

聞き手に話を聞いてもらえるコツは、1分以内に話がまとまるようにすること。

そうすれば、前述の悪い印象とは一転、仕事のできるスマートな人という印象を与えることができるはずです。ぜひ参考にしてください。


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沖本るり子

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