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デジタル・デトックスは短期ダイエットと同じ。スマホ依存の根本解決にはならない!

デジタル・デトックスは短期ダイエットと同じ。スマホ依存の根本解決にはならない!

最近は、スマホなしで過ごすのが贅沢だとされています。

自己管理ができる人は、旅行中でもあらゆるデジタル仕事を処理するスマホを持って行けるでしょう。

それ以外の人にとっては、スマホなどのデジタル技術は気が散るものであり、かつ必要なものでもあります。そして、デジタル・デトックスをしたところで大して変わりません。

デトックスで、大事なことは何か?

そもそもデトックス(解毒)で大事なことは、文字通り体内の毒物がある場合に、排出しなければならないということです。人間の体には“デジタル”という毒物は堆積しないので、この考え方は当てはまりません。

デジタル・デトックスというのは、むしろ集中的なダイエットに近い。

しばらくの間、その間に痩せることを目指して何も食べない(もしくはジュースのようなものだけ)というものです。

高カロリーの食事(もしくは、四六時中スマホのチェック)の習慣をなくせたらと思っているかもしれませんが、実際には、昔の習慣に戻るまでの罪悪感を和らげるだけです。

デトックスで気分がよくなるのは、旅行中だから

デジタル・デトックスには、2通りのやり方があります。

ひとつは、単に通常の生活をしながらスマホの使用頻度を減らすやり方。しかし、おそらく通常の生活はかなりスマホに依存しているので、基本的に不可能です。

経済的に余裕がある人は、デジタル・デトックスのための特別な休暇を取り、デトックスすることもできます。

そこまでの余裕がない人も、いつもの休暇でスマホを使わないようにできるかもしれません。

(去年私がキャンプに行った山の中では、週末ずっとスマホが圏外でした)

また、それ以外に普通の週末や自宅周辺で過ごす休暇でも、オフラインになると全員に宣言したり、アプリをいくつかアンインストールしたり、他のことで忙しくするという方法もあります。

友だちを家に呼んでボードゲームをしましょう。

デジタル・デトックス休暇や、週末のボードゲームを楽しんだ場合は、どんな気分だったか、どれほどよく眠れたかというエピソードや、旅行がすごく楽しめたというニュースと共に日常生活に戻るかもしれません。

トイレでTwitterをスクロールするよりも楽しいことをたくさんやったことでしょう。しかし、実際の生活に応用することはできません。

バスを待っている10分の間に、リゾート地に瞬間移動することはできません。退屈をしている夜に、毎回友だちがボードゲームをやりに来てはくれません。

結論:スマホなしの生活には戻れない

食べ物やジュースのデトックス期間中は、とても気分がよく、ジャンクフードが恋しくならないというのが魅力的です。リセットボタンを押せば、残りの人生のために毎朝キュウリを食べるでしょう。

しかし、デジタル・デトックスでは同じような効果がありません。

ほとんどの通知をオフにすることはできますが、その分スマホを見る回数が増え、スマホなしの生活ができるわけではありません。

「だけど、昔はみんなスマホなしの生活をしてたよ!」と言う人もいるでしょう。

確かにそうですが、折りたたみの紙の地図を買いに行って、交通渋滞は地元のニュースで知るだけで十分ですか?

紙の辞書や百科事典を買うでしょうか?

玄関前に置いてあるイエローページを持ち帰って、自分が探しているお店や会社がいまだに広告を出していることを期待しますか?

夫婦でデートに出かける夜に、レストランの電話番号をベビーシッターに渡して、何かあったらお店の人に伝言してと頼みますか?

これらは継続可能な解決方法ではありません。

情報を逃すことへの不安は、誰にでもある

常にスマホをチェックできないと不安に感じる「FOMO:fear of missing out(逃すことに対する不安)」というのは、それ自体がアプリに内蔵されているスマホ体験のようなもの。

不具合ではなく、予め設計されている機能です。

完璧に健全で、不安がまったくないスマホの使い方はありません。

人間が、スマホを持って行っても、持って行かなくてもいいと感じていたなら、これほど至るところで使えるものになっていなかったでしょう。

また、だからこそデトックスの幻想に魅了されているのです。大きなシステム障害が起こったら、私たちは個別に解決法を探し始めます。私だったら、ただ休憩します。

しかし、デトックスは個人がやる行動なので効果がありません。スマホ中毒は個々の問題ではないのです。

スマホを見る時間を本当に減らしたいなら

私たちにできる最善の方法は、継続的にスマホやデバイスの使い方を試行錯誤し、自分の行動を形成しようとしているスマホのやり方を認識することです。

Facebookは、10のイベントや100の友人の生活をのぞき見ずに、私たちが出席するパーティーの場所をチェックできないようにしているのです。

Slackのすべての未読メッセージをチェックしなければ、上司や同僚からのメッセージですらチェックできません。

ただし、特定の時間に特定のアプリをブロックするようスマホを設定することはできます。

通知を制限したり、ホーム画面に表示しないようにすることはできます。

夕食の間はスマホの画面を下向きに置いたり、午後5時以降はメールに返信しないと同僚に伝えることはできます。

このような細かな設定をすべてやるのは骨が折れますし、それを簡単にできるようにすることで得をするテック系企業はありません。それでも、私たちには選択肢があります。

Facebookを終了して、感情労働(社交辞令や義理のいいね!)は、すべて人に任せるのもひとつの手です。

しかし、あなたのデジタル・デトックスをしている間に、巨大企業が株主の行動を促すためにあなたの注目を利用しているという事実は変わりません。

ですから、デジタル・デトックスをしようとしているのであれば、自分に正直になって、ただ旅行をしましょう。

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Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文

訳:的野裕子

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