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「車のキー、イヤホンどこ?」を回避するBluetooth最新バージョン5.1の機能

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「車のキー、イヤホンどこ?」を回避するBluetooth最新バージョン5.1の機能
Image: Bluetooth SIG

Bluetoothの次期最新バージョンが、開発者向けに公開されています。

Bluetoothは、近くにあるデバイスに音楽を配信したり、スマートフォンをケーブルでつながずにランニングできるようにする、小さいけれども便利なテクノロジーですね。

もし手持ちのデバイスをなくしやすい人なら、今回の改良は、まさに待ち焦がれていたものと言えるでしょう。

「Bluetooth 5.1」の真髄「方向探知機能」

「Bluetooth 5.1」の真髄とも言える新機能が「方向探知機能」です。

方向探知機能により(スマートフォンなどの)Bluetooth搭載機器は、複数のアンテナから発信される方位シグナルを使って、ペアリングしたデバイスやBluetoothレシーバーの正確な位置を検出できます

これに加えて「Bluetooth 5.1」では、近接情報をもとにした位置検知機能のパフォーマンスも飛躍的に高まります(その詳細については、すぐに説明します)。

オーディオ機器、つまりスマートフォンやタブレット、そのほかのホストデバイスなどは、スピーカーやヘッドフォンがどこにあるかをcm単位で正確に検出できるようになります。

これなら、小さなBluetoothイヤホンをなくす心配も、もうなくなりますよね?

より高精度な近接通信ソリューション

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Bluetoothキーチェーン・トラッカー「Tile Mate」
Image: Tile Mate (Amazon)

同様に、Bluetoothキーチェーン・トラッカーもより精度が上がります

鍵などの大事なアイテムにクリップ留めして、万一置き忘れてしまった場合に(いつも忘れる、ということもありますが)見つけやすくするBluetoothドングルは、多くの企業が販売しています。

こうしたデバイスは現在、Bluetoothシグナルの強度を計測してデバイス間の距離を判断する近接検知機能を利用しています。

つまり、Bluetoothレシーバーとの距離をもとに、「より近い」か「より遠い」かのフィードバックを提供してくれますが、紛失したアイテムのある方向までは教えてくれません。

「Bluetooth 5.1」が公式にリリースされれば、新しく搭載される方位トラッキング技術「到達角度(AoA、Angle of Arrival)」および「放射角度(AoD、Angle of Departure)」のおかげで、トラッカー(となくしたアイテム)の方向を、お手持ちのスマートフォンやタブレットが教えてくれるようになるはずです。

「到達角度」に「放射角度」って?

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Image: SIG

これらのテクニックはいずれも、通信している2つのデバイスのうちの1つが複数のアンテナを装備しており、AoA方式を使用している場合は受信側のデバイスにアンテナが配列されていること、AoD方式を使用している場合は送信側のデバイスにアンテナが配列されていることが必要になります。

「Bluetooth Core Specification v5.1(Bluetoothコア仕様バージョン5.1)」により、受信側デバイスのBluetooth Low Energy(BLE)」コントローラーで、送信側デバイスに対する方角の算出に使用するデータを生成できるようになります。

さらにSIGは、位置情報に基づくサービスや、屋内でのナビゲーションに、方位検出機能を使用できることも強調しています。たとえば、(IKEAのような)店の陳列棚にある特定の商品を見つけられるわけです。

地元の巨大なショッピングモールや遊園地、さらにはお住まいの街を動きまわる際に、より正確な方向がわかるようになるはずです(GPSによってバッテリーが大幅に消耗してしまうとしても)。

強化されたアドバタイズモード

「Bluetooth 5.0」では、スマートテレビなどが近接デバイスに対して、Bluetooth接続が可能な状態であることをシグナル送信時に伝えられる(アドバタイズする)ようになりました。

この機能とスキャン機能を同期させることで、接続される側のデバイスは、Bluetooth接続の可能性がある機器をむやみにスキャンしないですみます。電力の消耗を抑えられるわけです。

「Bluetooth 5.1」では、新たに採用された「Periodic Advertising Sync Transfer(周期的アドバタイズ同期転送)」機能により、このプロセス中に互いの情報を利用できるようになります。

たとえば、お手持ちのスマートフォンでテレビとのBluetooth接続をスキャンしている場合、そのスマートフォンから、テレビの「スケジュール」または「アドバタイズ」を、接続しているスマートウォッチに送信できるのです。

そのため、バッテリーの制約がより大きいスマートウォッチでスキャンする必要がなくなり、電力消費を抑えられます

キャッシュの向上

BLEデバイス同士が同期している場合、接続しているデバイスは、相手側デバイスの性能について把握する際に少し時間を要します。

一部のBluetoothデバイスは、より短時間でペアリングするために、この情報をキャッシュすることができますが、Bluetooth 5.1ではこのプロセスが向上し、より高速に(したがってより省電力で)ペアリングを行えるようになります

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Images: Bluetooth SIG, Amazon

Source: Bluetooth SIG

Brendan Hesse - Lifehacker US[原文

訳:風見隆/ガリレオ

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