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あらゆる投資の中で、もっともハイリターンなものとは?

あらゆる投資の中で、もっともハイリターンなものとは?
Image: proart88/Shutterstock.com

人生100年時代と言われ、超高齢化が進むと、自ずと年金受給年齢は引き上げられます。40歳の人は、年金の受給開始が75歳や80歳になるとしたら、まだ35年〜40年の労働を見据える必要があります。

将来不安に備えて、貯金することも大切ですが、ビジネスパーソンとしての価値を高める自己投資をすることが、労働期間が長くなることが予想される時代において、結果的に金銭面でもリターンが大きくなると私は考えます。

今回は、自己投資する習慣で人生にレバレッジをかける方法をご紹介します。

古川武士(ふるかわ たけし)/習慣化コンサルタント

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約3万人のビジネスパーソンの育成と約500人の個人コンサルティングの現場から「続ける習慣」が最も重要なテーマと考え、オリジナルの習慣化理論・技術をもとに個人向けコンサルティング、習慣化講座、企業への行動定着支援を行っている。「続ける習慣」「やめる習慣」など著書は全17冊、計70万部を超え、中国・韓国・台湾など海外でも広く翻訳され読まれている。公式サイト

自己投資は、資産運用に比べリターン率が高い

自己投資は一番リターン率が高い
Image: Qvasimodo art/Shutterstock.com

投資信託や不動産投資など資産運用でお金を増やすことは大切なことだと思います。私自身も資産運用は備えの1つとしてやっています。しかし、資産運用のリターン率はよほどのリスクを取らない限り多くを望めません。

よく、「あらゆる投資の中で自己投資こそ一番ハイリターンである!」と言われますが、まさにその通りだと思います。

自分自身のスキル、知識を高め、視野や人脈を広げることで生涯収入を高めることができます。もちろん、今の会社でそれが難しくても、価値ある人材は 給与も高く雇用されますし、雇用されなければ、自ら事業をやってもいいでしょう。

いずれにしても、お金の心配を資産運用ですべてカバーするより、自らに投資をして価値提供力を開発して高めれば、その分、年収が上がり、生涯の獲得賃金も高まります。

短期で見ると、うまく帳尻が合わなくても10年、20年のレベルでは必ず自己投資のリターン率は良くなります。具体例の1つとして私のケースを紹介したいと思います。

思いもよらない出来事から、自己投資をスタート

自己投資をスタート
Image: Qvasimodo art/Shutterstock.com

私が大学卒業後に就職内定をもらったのは、1999年。山一證券、北海道拓殖銀行に端を発した金融危機の最中でした。大不況の中でなんとか内定を獲得したものの、新入社員を育てる余力がないという理由でグループ会社に出向することになりました。私が望む法人営業ではなく、配属先も大阪から東京という内定時の条件とはまったく異なる状態になりました。

不満が募るなかでも、当時参考にしていたのは、大前研一さんの著書『サラリーマン・サバイバル』で、そのなかに“運命は自分に投資すれば開ける”と書かれていました。

社会人1年目、出向の憂き目に遭いながらも、教育ローンを組み、大前研一さんが主宰する、社会を変革する次世代のアントレプレナー養成を目指した「アタッカーズ・ビジネススクール」に半年間通いました。

正直、23歳の私にとって、起業塾はかなり難易度が高かったです。ほとんどついていけず、何とか顔を出していた程度でした。

講座費用を考えると短期ではとても回収できませんでしたが、29歳で独立を決めたときに、ここで得た人脈が役に立ちました

このスクールで同期だった仲間を通じて、企業研修会社と提携をしたのですが、結果的に毎年100件を超える仕事が10年近く続きました。短絡的に投資資金のリターンを考えれば、数百倍になりました。

新入社員のころからたくさんのビジネス書、自己啓発書を読み、問題解決力の思考講座など若い頃から毎年30万円〜50万円近くは自分に投資をしてきました。その時々でテーマは違えど、それらの投資は現在の仕事(コンテンツをつくり、本を書き、多くの講演をしている)の肥やしになっています。

大切なことは「自己投資する習慣」を身につけること。自分の知識・スキルを高め、意識の高い人との出会いから人生の転機を迎えることがあるからです。

単純なリターンでは計れませんが、大前研一さんが言われるように、「自分に投資することで運命は開ける」というのは、22年経って思いを強くするばかりです。

お金と時間の確保が課題

お金と時間をいかに確保するかが課題
Image: CuteCute/Shutterstock.com

では、自己投資とは何をすることなのかを簡単にふれておきます。

まず、自分のありたい姿・目標が見えている場合は、何に投資すべきかはわかりやすいので、必要な知識やスキルを強化していけばいいと思います。

逆に、自分の現状に閉塞感があって、どこに向かって行くのが良いかわからない場合は、自分のありたい姿や目標を見つけるために、視野を広げたり情報収集することが自己投資のテーマになっていくと思います。

・スキルを高める

・見識を広げる

・世界を広げる

・ビジョンや夢を広げる

・人脈を広げる など

しかし、自己投資には「お金」と「時間」の資源が必要です。

お金については、ある有名な自己啓発書に、理想の年収の3%を投資しなさいと書いています。年収1000万円を得たいなら、30万円の投資をするということになります。実際はもっと自己投資する必要があると思いますが、年間の自己投資額を決めることは、良いスタートラインになると思います。

次に、自己投資の時間を捻出することです。

お金の問題もさることながら、時間の捻出も難しいでしょう。平日に残業が続くと読書をする時間も取れません。また、土日は家族との予定があるなど、さらに自分の時間が取れないというビジネスパーソンが多いと思います。

ただ、「時間がない」と言い続けても、1日が25時間になることはないので、自らつくり出すしかありません。

もっと自分の時間が欲しいと思ったら、次の公式を参考にしてください。

24時間−睡眠時間−生活必要時間−自分の時間=仕事の時間

この中で、生産性を高めることができるのは、現在の仕事の時間だけです。睡眠効率を高めること、生活必要時間を減らすことはある程度できたとしても限定的な対策です。しかし、仕事の時間は、より高い成果を短時間で出すことで、会社も個人もWin-Winになれます。

さらに、10時間でやっていた仕事を8時間で切り上げることができると、2時間早く帰ることができた人というより、2時間分、生産性が高い仕事力を身につけたことになります。

高密度で仕事に取り組むこと自体が自己投資でもあるわけです。

いずれにしても、自己投資のための時間を生み出すためには、現在の仕事の密度を高め続けることがポイントになります。

私自身も、将来への投資のために、先に自己投資の時間とお金を確保します。そうしなければ、目先の仕事や緊急性に振りまわされて、1年間の自己投資は後まわしになるからです。

人それぞれ置かれている状況が違うので一概に言えませんが、今の仕事が自分に合っている人は、自分の価値を高めるための自己投資の参考になればと思います。また、仕事が合っていない人は、自分のやりたいことができる自己投資のヒントになれば幸いです。


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Image: proart88 , Qvasimodo art(1 , 2) , CuteCute/Shutterstock.com

古川武士

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