友人にメンタルヘルスの問題を告白されたら? よくある誤解と適切な反応の仕方
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友だちが、うつ病や不安神経症、その他のメンタルヘルスの問題について打ち明けてきた時は、どのように返せばいいのか難しいことがあります。
メンタルヘルスについては世間の見方や環境なども大きく変わってきましたが、それでもまだ、精神病にかかっていると認めるのはかなり抵抗があるでしょう。
友だちがすべてを打ち明けようとしてくれているなら、それは友だちにとっては大きな一歩なのだと思います。
ライターのAnne Thériaultは、希死念慮(漠然と死を願うこと)のために精神科に入院していたことを、友だちや家族にどのように話したかを「Flare.com」で説明していました。
Thériaultは、自分の患った精神的な病気について話すのがうまくなったと感じていますが、相手がどのように返せばいいのかわからなくて困っていることがよくあると言っています。
今回は、誰かにメンタルヘルスについて告白された時の対応に関する、Thériaultのアドバイスをいくつかご紹介しましょう。
1. ただ耳を傾ける

自分の大事な人が苦しんでいるという話を聞くのは辛いものです。その苦痛をすぐに“解消してあげたい”という衝動に駆られます。
しかし、友だちは、話したい(話さなければならない)から、あなたに話しているのです。友だちが直接助けを求めてこない限り、おそらくあなたに話を聞いて、同情してほしいだけです。Thériaultは、おせっかいなアドバイスをするのは、最悪な対応のひとつだと言います。
医者に診てもらったほうがいいとか、セラピーを受けた方がいいとは言わないでください。瞑想やヨガや長風呂をすすめるのはやめましょう。
友だちは、すでにそのようなものはたくさん検討してきたはずだと思います。精神病にいいと言われるものを試したほうがいいと言う人は、間違いなくあなたが最初ではありません。
どうすればいいのかわからない時は、相槌を打ちながら、さらに話を聞きましょう。
2. 相手のトーンに合わせる

笑いやユーモアは、自己防衛的に自虐的に使われることがよくあります。
自分のうつ病について、冗談めかして話したい人もいるかもしれません。しかし、友だちが冗談っぽく言っていないのであれば、あなたも冗談にしたり、茶化したりしないほうがいいです。相手がどんな風にその話題について話すかは、あなたにどのように話して欲しいかという大いなるヒントになります。
私がうつ病になっていた時、冗談っぽく話すこともありましたが、私がどん底だった時のことを誰かが笑いにしようとしても、まったくうまくいきません。
3. 具体的な手助けを提案する

これは、友だちが悩まされている病気や苦痛、その他の極端な状況によってかなり変わってきますが、「何か必要な時は言ってね」とは言わないでください。
相手は「頼りすぎてしまわないだろうか?」「進んで手助けしたい訳ではないのでは?」と考えたりします。または、本当に精神的に参ってしまっている時は、自分に必要なものが何かうまく伝えられないこともあります。
「コーヒーでも飲みに行く?」「食べ物を買って行こうか?」などのような具体的な提案で、友だちがただ「はい」か「いいえ」で答えられるようなことを聞きましょう。
うつ病や不安神経症になると、自分に必要なものを明確に考えたり、見極めたりするのが困難になります。誰かが簡単な提案をしてくれるだけで、決断の大きな助けになります。
人によって違う
以上のようなことは、メンタルヘルスについて話してきた友だちと話す最初のステップです。当然ですが、どの人も症状や求めるものは違います。
協力的になるには、自分本位になったり、こうしたほうがいいというような自分勝手な考えがにならないようにと心がけることから始めましょう。少し自分を抑えるようにしてください。
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Image: reshot(1, 2, 3), Pexels
Source: Flare
Aimée Lutkin - Lifehacker US[原文]
訳:的野裕子
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