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あなたは庭師型? 大工型? 子どもの自尊心、好奇心、粘り強さを育てる親のタイプ

あなたは庭師型? 大工型? 子どもの自尊心、好奇心、粘り強さを育てる親のタイプ
Image: Nicholas Githiri/Pexels

当時7歳の息子に、母親である私はこう言いました。

あなたならできる。今日はこれができるまで終わりにしないよ。あなたならできるって、私は知ってるから。

あの言葉、後悔しています

正直、息子を勇気づけられる言葉ではなかった。その日は30分以上バイオリンの練習を続けていたところでした。小さな子にとって適切な練習時間を、15分から20分は超えていたでしょう。息子は、練習をしたくなかったのです。

以前は学びの意欲にあふれていた時期がありました。でも、(そのときはまだ気がついていませんでしたが)私が彼の情熱をつぶしてしまっていたのです。今思えば、つい口を出し過ぎたことと、「あなたを信じてる」の言い過ぎが原因です。

これは、Alison Gopnik教授が言うところの「大工型」の親の典型です。

カリフォルニア州立大学バークレー校で心理学と哲学を教えるGopnik教授は、著書『The Gardener and the Carpenter: What the New Science of Child Development Tells Us About the Relationship Between Parents and Children』において、親には「庭師型」と「大工型」の2タイプがあると述べています。

庭師 vs 大工

Gopnik教授によると、大工型の親は我が子の将来を親がコントロールできると考えているそう。大工型の親は、「正しい」子育てさえしていれば、我が子を思い通りの形にできると考えているのです。バイオリンの神童を作ろうとしていた私は、まさにそれでした。結果は、上に書いた通りです。

一方で庭師型の親は、コントロールできない変数が多々あることを知っていて、その事実を受け入れています。たとえば庭師は、日差しをコントロールできません。

植物がどこまで大きくなるか、最終的に実を結ぶかどうかは、庭師の力だけではどうすることもできないのです。庭師型の親はそれを知っているので、子が育つ環境は用意するものの、結果を強要することはありません。

Gopnik教授は、我が子の自尊心、好奇心、粘り強さを育てたいなら、庭師型の親になるべきといいます。私のような大工型では、丸い穴に四角い釘を打とうとしているようなもので、自分も子どもも不満がたまるだけです。では、庭師型の親になるにはどうしたらいいのでしょうか。

指導ではなく、選択肢を与える

Gopnik教授は、著書でこんな実験を紹介しています。4歳児に複雑なおもちゃを渡し、遊び方を教えた場合とそうでない場合の反応を調べました。遊び方を教えられた子どもは、教えられた通りの遊びしかしませんでした。一方、何も教えられなかった子どもは、試行錯誤を繰り返すうちに、いくつもの遊び方を発見しました。

子どもは好奇心のかたまりであり、生まれながらにして学ぶ意欲を持っています。それなのに、指導の名のもとに我が子に知識を詰め込もうとしていませんか? 植物は、自分のタイミングで、必要な栄養分のみを土から吸収します。

これと同じように、子どもも自分に合ったタイミングで、新しい情報を吸収していきます。

つまり、庭師型の親になるには、我が子がしかるべきときに吸収できるよう、情報の用意だけをしておけばいいのです。

口を出さずに見守る

私たち夫婦は、神童作りに失敗したのち、息子がロック好きであることを発見しました。伯母からおもちゃのプラスチックギターをもらい、楽しそうにエアギターをしていたのです。そこで私たちは、実際に弦があり、チューニングもできるギターのおもちゃを買ってやることにしました。それを手にした息子は、自ら音を鳴らす方法を見つけていきました。

その後、本物のギターを買い与え、先生を見つけてあげました。先生の指導法は私とはまったく異なるものでしたが、息子は目に見えて上達していきました。なので私は、練習のリマインドをするだけにして、内容には一切首を突っ込まないことにしました。そうやって5年が過ぎた今、息子のギターの腕前はかなりのものになりました。私はただ、見守ることにしています。

失敗を許す

なかなかできることではありませんが、とても重要です。息子はADHDがあるので、学校で大変なときは、すぐに駆け付けて助けてやりたくなります。でも、彼はもう13歳。自分のことは、自分で何とかする術を学ばなければなりません。

私たちはこれまでに、スキルとテクニックを教えてきました。

あとはもう、息子自身がその使い方を覚え、どのような結果につながるかを実感してもらうしかありません。庭師型の親は、我が子の失敗を望みます。

なぜなら、自分の行動が引き起こす結果を、身をもって知ることができるから。

それを教訓にすることで責任感と行為主体性が育まれ、自立への道が開けるのです。その自立こそ、子育ての最終目標ではないでしょうか。

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Image: Nicholas Githiri/Pexels

Source: Amazon

Kristen Mae - Lifehacker US[原文

訳:堀込泰三

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