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毎日を「パーフェクトな日」にするために、ポジティブな心を持ち続けよう

毎日を「パーフェクトな日」にするために、ポジティブな心を持ち続けよう
Photo: 印南敦史

A PERFECT DAY 生きるなら、最高の日を』(ボブ・トビン著、矢島麻里子訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は本書において、どんな人にも「パーフェクト」な人生を送る価値があると主張しています。

ここでいう「パーフェクト」とは、なにが起ころうとも、その状況にうまく適切に自信を持って対処でき、いま以上の喜びと幸せに満ちた人生を送ること。誰にでも、そんな価値のある人生を手に入れることができるというのです。

しかし重要なのは、ただ考えるだけでなく、一歩を踏み出して新たな習慣を身につけ、よりよい人生を送るために日々の暮らしのなかで実行すること。

もっと幸せに生きるために、何をどうすればよいのか、私にも長い間わかりませんでした。私は自分で自分を苦しめていたのです。

それでも、自分自身を変え、30年にわたり日本でキャリアを築きながら洞察力に磨きをかけ、人が人生で望むことをより多く実現するために何ができるかがわかるようになりました。

そうするうちに、より豊かな人生を送るためには、私自身が行動を起こす必要があると気づいたのです。(「はじめに」より)

そう語る著者は、慶應義塾大学名誉教授であると同時に、経営コンサルタント、エグゼクティブコーチ、講演家でもある人物。

本書においては、そうした立場から日本に住む多くの人たちに伝えてきたアドバイスを紹介しているわけです。

本書には、素晴らしい日々、満ち足りた人生を送るためのアドバイスや提案がたくさん詰まっています。パーフェクトな日々を手に入れることは可能です。それは最高に心地よく、あなたに最大のメリットをもたらします。

毎日がパーフェクトな日になり得るのです。本書で紹介するのはすべて、それを実現するために私自身が実行し、人に勧めてきた方法です。(「はじめに」より)

きょうは第2章「ポジティブな心をもつ」に焦点を当ててみたいと思います。

期限は厳守する

所定の記事までにプロジェクトを完了させると約束したなら、確実に期日どおりに終わらせることが大切。言い訳をしてはいけないわけです。

そして避けるべきは、「仕事の期限を守れない人」という印象を与えてしまうこと。そんな評判が立てば、簡単に信頼を失い、そのうち誰からも信用されなくなるかもしれません。

そこで、実際の期限の数時間前あるいは数日前に、早めの期限を独自に設定しておくことが大切。そうすれば、実際の期限までに確実に仕事を仕上げることができるからです。

もし万が一、期限を守れそうにない場合は、相当する部分の仕事が遅れることを、なるべく早めに関係者に知らせることが重要。すると先方はスケジュールを調整できるためです。

しかし、いちばん効果的なのは、期限よりも早めに仕事を仕上げて相手を驚かせること。そうすれば周囲からの評価は上がり、関わりのあるすべての人からも喜ばれるわけです。

毎日を最高の日にする秘訣

▷仕事の期限より前に自分で期限を設定する

▷期限より前に仕事を仕上げる

(38ページより)

ポジティブなエネルギーを放つ

自分自身が持つエネルギーは、口を開く前から、自分の人となりを相手に伝えるもの。個々の持つエネルギーは、まわりに醸し出される雰囲気でもあり、その雰囲気が自分のことを魅力的に見せることもあれば、その逆もあるもの。

そう主張する著者はここで、よりポジティブなエネルギーを生み出す簡単ないくつかの方法を紹介しています。

1. ビジネスシーンでも、プライベートシーンでも、人をほめる。

2. ポジティブな同僚や友人を見つける。

3. ネガティブな思考をゴミ箱に捨てる。

4. 口角をあげる。笑顔を絶やさないことはポジティブなエネルギーを養う一番手っ取り早い方法です。

5. ネガティブで気がめいるような場所や会話から身を遠ざける。

6. あらゆる機会をとらえて、人に「ありがとう」と言う。「ありがとう」は魔法のような言葉です。

(43〜44ページより)

自分自身がポジティブなエネルギーを見せれば、さらにポジティブなエネルギーが帰ってくるものだという考え方。

毎日を最高の日にする秘訣

▷ポジティブなエネルギーを発する習慣を身につける

(43ページより)

否定的なコメントは受け流す

自分がポジティブなエネルギーの持ち主だと自覚することができれば、より自信が持てるようになるもの。また、そんな自分に対して、多くの人が好意的な反応を示すこともわかってくるはず。

そしてその結果、否定的なコメント受け流し、ユーモアで返せる自分を発見することができるかもしれません。著者によればこれは、イタリアの閣僚が、きわめて人種差別的な中傷への対応としてやってみせたことなのだそうです。

イタリア初の黒人閣僚であるセシル・ケンゲ氏が、ある集会の演説中に、聴衆の一人からバナナを投げつけられるという事件が起こり、国内に非難の声が広がりました。

それ以前にも、別の政党の議員が、ケンゲ氏をオランウータンに例える発言をしていました。 しかし、ケンゲ氏はこうした挑発に乗ることなく、「食べ物を粗末にした」行為をたしなめる発言でこのバナナ事件に対応しました。

「私に問題があるわけではないと思います。不満を抱えている人たちがいるということです」と彼女は語りました。(48~49ページより)

このエピソードからも学ぶことができるように、他人のネガティブなエネルギーや否定的なコメントについて、まともに受け止めたり反応したりする必要はないわけです。

毎日を最高の日にする秘訣

▷否定的なコメントをユーモアで返す

(48ページより)

毎日エネルギーを充電する

どれだけ楽しく仕事をしていても、疲れるときはあるもの。そして、毎日長時間休みなく働き続ける超人になる必要もなし。

なぜなら、仕事を継続するためにはさらにエネルギーが必要になるから。

毎日どこかで短時間でも良いので、身体と頭を休ませる時間をとってください。エネルギーの充電は、ぜいたくな楽しみではなく、必要不可欠なものです。

短時間でも作業スペースから離れる時間をとって、ストレッチなどをして頭をすっきりさせ、エネルギーの充電をしましょう。 静かに座ってリラックスし、目を閉じて瞑想に浸るのもエネルギーを回復させる有効な方法です。

ランチをつい自分のデスクですませたくなることもあるかもしれませんが、なるべく避けましょう。とにかくデスクから離れましょう。 同僚とランチをするときはできるだけ仕事の話を避けるようにしてみましょう。(54~55ページより)

同じように、平日は毎日死に物狂いで働き、週末はベッドで1日過ごすような極端な生活は避けるべき。大切なのは、毎日こまめにエネルギーを充電し、週末には好きなことをもっと楽しむようにすることだから。

シンプルすぎると思われるかもしれませんが、疲れたときこそ10分の短時間でも散歩をしてみることを著者は勧めています。

いつもと違う道を歩くと新たな発見があり、リフレッシュ効果が期待できるわけです(もちろん、携帯電話はOFFモードで)。

毎日を最高の日にする秘訣

▷毎日身体と頭を休ませる時間をとる

▷疲れたときこそ散歩をする

(54ページより)

考えを明確にする方法

意思決定を行う際、考えをより的確なものにするためには、頭のなかにあるイメージをビジュアル(絵)で描いてみると効果的だそうです。

ビジュアルイメージは言葉では表せないことをわかりやすく簡潔に表現でき、選択のジレンマやまとまらない考えを整理し、解決するのに役立つというのです。

プロジェクトチームをつくるときに、候補メンバーの中から誰を採用すべきか迷ったときは、他のメンバーとの相性、スキル、リーダーとしての潜在能力などの項目別に、各候補者を評価する絵を描いてみてください。

上司、あるいは同僚が、報告書やプレゼンテーションで最適な言葉を選ぶのに苦労した場面を見たことがあるのではないでしょうか。ビジュアル(絵)にすることで、このルーティンから抜け出せますし、イメージをビジュアル(絵)にすることは、言葉を選ぶうえでも役に立ちます。(57~58ページより)

なお、描くイメージは完璧である必要はない。最初は紙切れに、棒線画で書き出すだけでかまわないといいます。

毎日を最高の日にする秘訣

▷何かの選択や言葉に迷ったときは絵を描く

(57ページより)




人生の喜びを増やすためには、習慣を変え、新しいスキルを身につけ、新たな多種多様な関係を結ぶ必要があると著者は記しています。そしてそれは、誰にでもできることばかりだとも。

シンプルでベーシックな考え方がまとめられた本書を参考にして、新たな習慣やスキルを身につけてみてはいかがでしょうか?

Photo: 印南敦史

印南敦史

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