筋トレは続けなくていい、休め!習慣アプリに振り回されるな

リジェクション・ウィーク
拒絶(リジェクション)されるとがっかりするものですが、私たちはみんな拒絶にうまく対処しなければいけません。
拒絶する側の人にも、拒絶される側の人にも、今週は米Lifehacker(米LH)が品位を保って拒絶に対処するためのロードマップを示しましょう。そして、いいですか――米LHのアドバイスを拒絶するのも、ご自由にどうぞ。
私たちは何年もかけて、新しい習慣を固めるためのさまざまなテクニックを試してきました。
ある行為を毎日続けることを自分の拠り所にするのも、そのテクニックの1つですが、それは誰にでも向いているわけではありません。
習慣化ではなく、その先にある目標が大切

そして昨今では、アプリというアプリが、一貫した習慣を守ることを重大な関心事にしようと仕向けているように見えますが、そんなものは無視してもかまいません。休んでもかまわないのです。
私はApple Watchを身につけ始めるまでは、毎週のうち2日を完全休養日にしていました。
平日は毎日ハードな筋トレやワークアウトをこなし、週末は休んでいたのです。けれども、5日連続でApple Watchの「リングを完成させる」ようになると、それが途切れるのが嫌になりました。
その結果、休日も携帯のヨガアプリを開き、だらだらとストレッチをして30分間の「ワークアウト」を行っていました。これはたぶん良いことだろう、と最初は考えていたのです。
けれど、おざなりな「ヨガ」セッションは、やがてさらにおざなりなものになっていきました。
また、就寝時間が近づくと、Apple Watchに目をやって、その日歩き回ったことで十分なエクササイズができていたのか、それとも、真夜中を過ぎる前にヨガをする「振り」をする必要があるのか確かめていたのです。
休日にはエクササイズのことを忘れて本当にリラックスできていた日々が恋しくなりました。
休まず続けることが本当の目的ではない

すべてのアプリが継続を求める理由は2つあります。
1つは、継続すればそのアプリを毎日使い続けるからで、ご存じのように、企業はユーザーにアプリを長く使い続けさせることができれば、それだけ、よりたくさんのお金が稼げます。
Appleは、あなたが毎日、確実に12回立ち上がるかどうかを気に掛けているというよりは、あなたが毎日確実に12時間以上Apple Watchを身につけているかのほうを気に掛けているのです。
もう1つの理由は、アプリの開発者にとっては、「あなたがそのアプリを使ったかどうか」というデータ以外については考えずに、ただプログラムをつくるほうが簡単だからです。
ほとんどのアプリは、あなたがだらだらとワークアウトをサボっているだけなのか、それとも、努力して手に入れた休養日に精神と筋肉の回復を図っているのかを、見分けることはできません。
ですから、今の習慣を続けることに満足している人は、自分に対して、以下の2つのことを問いかけてみる必要があります。
1日休んで変わることなど、人生にほぼない

休養日は重要です。
実際には、1日休んだことで大きく後退してしまうほどもろいものなど、人生にはほとんどありません。エクササイズを1日休んでも、次の日も元気でいられるでしょう。
ランニングをしている人は、毎週走る距離か時間を合計してみてください。
ウェイトリフティングをしている人は、目標を達成するためには週に何日練習するのが適切かを判断して、適切なワークアウトを行っていたかどうかをチェックしてください。
継続が途切れたら、気分はどうなる?

それはいつかは起こることです。あなたなら、「まあいいか、ここまで頑張ったんだから」と言うことができますか、それとも気分が悪くなるでしょうか?
気分が悪くなることはモチベーションになると考えられています。
「休まず続けよう、でないと気分が悪くなるから」というわけです。けれども、失敗したと感じる方向に自分を追い込むのはやめた方が、精神的にはより健全かもしれません。
休養を取ってもかまわないのです。
病気だったり、仕事が忙しくて、他の義務から解放される日が必要だったりする時はあります。そういうときは、少々休んでもかまわないのです。
さらには、あえて休養日をスケジュールに入れてもかまわないのです。
休養日がどれほど重要か、思い出してください。
継続が途切れるたびに、どれかのアプリの感情を損ねたのではないかと罪の意識を感じるとしたら、その習慣はあなたのためになっているとは言えません。休みを取って、その休みを楽しめるようにしましょう。
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Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文]
Image: ivanacoi ,Gettyimages
訳:松田貴美子/ガリレオ