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なぜ同じ収入でも、貯蓄が10倍以上も違うのか。その3つの理由とは?

なぜ同じ収入でも、貯蓄が10倍以上も違うのか。その3つの理由とは?
Image: Raftel/Shutterstock.com

こんにちは。家計再生コンサルタントの横山光昭です。

「同じくらいの給料をもらっているのに、あの人のほうが貯蓄がある」とわかって焦ったことありませんか?

貯蓄額の多い少ないは、収入の多寡は関係ありません。収入と貯蓄が比例せず、バラツキが出てしまう最大の理由は、支出の把握の仕方が違うから。たかが支出の把握程度で、どうしてそんなに差が出てしまうのでしょうか。同じ収入なのに、不思議です。今回はその理由を探り、貯蓄の考え方を見直してみましょう。

横山光昭(よこやま・みつあき)

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家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー 代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、これまで1万人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は55万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計270万部となる。また、お金の悩みが相談できる店舗を展開するmirai talk株式会社の取締役共同代表も務める。

30代、年収400万円台で1000万円の貯蓄がある人が多い理由

あなたは、1000万円の貯蓄がありますか?

30代で1000万円を貯めている人がいます。ただ、その多くが高年収かと言えば、そうではありません。あるクレジットカード会社の調査では、30代で1000万円の貯蓄を超えている人が多い年収は、年収400万円~500万円の層が多く占めていました。

一方で、貯蓄がたくさんあるイメージの年収1000万円以上の人のなかで、30代で貯蓄1000万円を超えたという人は思いのほか少ないものでした。このことから、年収が多いからといって、お金が貯められているわけではないことがわかります。

ではなぜ、年収400万円代の人が、上手に貯蓄ができているのでしょうか。

貯めるのが得意とか、その人なりの特性があったりするかもしれませんが、やはり年収がそれほど多くない人は、お金のやりくりに危機感を持っているので、あまり浪費することなく賢くやりくりしようとしています。

目的をもって支出し、お金の流れや支出についてきちんと把握している人が多いということです。

収入が多いと「平均より稼いでいるから」という余裕が生まれ、財布のひもが緩みやすいようです。メタボ家計もよくみられます。30代に限らず、どの年代でも使いすぎの傾向になっているようだということは、日ごろの家計相談の場面で、ひしひしと感じます。

そういった原因がわかれば、あとはお金の使い方を把握し、見直せば貯蓄を増やしていけるようになる、ということです。

今から考えるべきは、「収入格差」ではなく「貯蓄格差」

Image: Mr. Luck , George J/Shutterstock.com
Image: Mr. Luck , George J/Shutterstock.com

よく「収入格差」という言葉を聞きますが、今は収入の多寡が問題なのではなく、「貯蓄格差が問題視されています。

これは年を重ねるごとに大きな問題となり、その人の老後生活までにも影響する事柄として注目されています。

若いときは「年収が多いほうが勝ち組」と思っていたのに、だんだんと「資産のある方が勝ち組」であることを、身をもって感じるようになってくるのです。

年金の支給年齢が上がり、支給額が少なくなる、年金だけでは暮らせないといわれる時代です。

50代を超えると、貯蓄があるかどうかが、その後の人生設計や生き方そのものを左右するということを実感しはじめます。そして、貯蓄ができていなかった人は、気が付いた時にはもうどうにも挽回できない、そんな状況であったりもします。

そんな前例から学ぶと、貯蓄格差の中で勝ち組に入るためには、貯蓄をコツコツと積み上げていく習慣をつくり、それを可能にするお金の使い方を身につけることが必要です。

若いうちはもちろん、年収を上げることに努力してもよいと思います。ですが、収入が増えてきたからといってお金をじゃんじゃん使っては、将来的に負け組です。このことは肝に銘じてください。

繰り返すようですが、収入が多い人はお金を使いすぎの傾向です。

自分はまだ収入が入るから、今使っても大丈夫という妙な自信があったりします。結果的にはメタボ家計、浪費家計となり、気が付いた時には今は生活できても、将来の備えがないとなることが、珍しくないのです。

収入格差は比較的に見やすいと思います。

給料の額や身なり、勤め先などで測ることも可能でしょう。ただ、貯蓄格差は見えにくいものです。人に指摘されることも、他者と勝手に比べられることもなく、すべては自分次第であるため、危機感が持ちにくいのです。

将来的に資産がないことを後悔し、焦り、悩まないためにも、若いうちから年収と真の豊かさは異なることを理解し、しっかりと蓄えを増やしていくよう取り組みましょう。支出を見直したり、無駄だと思った支出をカットしたり。できることはあるはずです。

今こそ、消費:浪費:投資=70:5:25のバランスを目指そう

支出を見直す、無駄をカットするためには、どうすればよいのか。そこで、簡単にできる支出管理法を紹介します。それは、支出を費目ではなく、3つの”意味”で分けてみることです。

消費:生きるために必要な支出。生産性がある支出。

浪費:ただ楽しむためだけに使う、生産性がない支出。無駄遣い

投資:将来の自分につながる支出。自己投資、貯蓄・投資など。

自分の価値観でいいのです。はじめは直感で振り分け、時間がたってからその意味に変化がないか振り返ってみるとより効果的です。これを1カ月分け続けたら、集計をし、割合を出してみましょう。

計算式は、

消費の金額 ÷ 収入×100=消費の割合(%)

それぞれ計算してみると、いろいろな数字が出てくるかと思います。

年収800万円以下の人の場合、「消費:浪費:投資」の割合が「70:5:25」に近づけるように支出の仕方を意識していくと、支出額を上手なコントロールができるようになります。なかでも「投資」の25%を目指しながら15%を貯蓄や投資にまわせるようになると、将来はひとまず安心です。

年収が高い人は、消費を60%、投資を35%にするなど、浪費を変えずに投資が増やしていくと理想的です。

どのような収入でも、気づいたときからはじめてみましょう。


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横山光昭

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