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学んだつもりを結果に変える、5つの習慣

学んだつもりを結果に変える、5つの習慣
Image: Sergey Nivens/Shutterstock.com

こんにちは。習慣化コンサルタントの古川武士です。

「いい本を読んだ」「ためになる研修・講演を聞いた」。でも、結果的に何かに生かされている気がしない。そんな悩みはないですか?

この最大の問題は、「気づきとやる気はすぐ消える」ことにあります。

そこで、結果を出し続ける人になるための、学びを結果に直結させる5つの習慣をご紹介します。

古川武士(ふるかわ たけし)/習慣化コンサルタント

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約3万人のビジネスパーソンの育成と約500人の個人コンサルティングの現場から「続ける習慣」が最も重要なテーマと考え、オリジナルの習慣化理論・技術をもとに個人向けコンサルティング、習慣化講座、企業への行動定着支援を行っている。「続ける習慣」「やめる習慣」など著書は全17冊、計70万部を超え、中国・韓国・台湾など海外でも広く翻訳され読まれている。公式サイト

習慣1. インプットを増やす

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Image: Digital Genetics/Shutterstock.com

まず、インプットの量を増やすことを考えてみましょう。

たとえば、本や雑誌、講演、研修、勉強会など多様なインプットの方法に目を向けます。そして、インプットする内容も、専門分野だけではなく、一般教養として古典や歴史、生物学、純文学など幅を広げると、物事や人間、世の中の真理や原則が見えてきます。

私の読書術は、「心理学」と「その年に決めたテーマ」を深掘りしつつ、興味のアンテナに引っかかったものは幅広く偶然にまかせて読むようにしています。

また、読書だけではなく、多様な分野の人の話をpodcast、講演のCDなどで移動中に聞き、深く学びたいテーマは、1年に数回、5日間から10日間にわたる研修プログラムに参加しています。インプットの質を高め自分の中に多様性を持たせてみることをおすすめします。

習慣2. エッセンスを繰り返し刷り込む

2つ目は、必ず気づきやエッセンスを記録することです。それが本ならばメモすることでしょう。

一時期、本田直之さんのレバレッジメモという手法が流行りました。本を読んで重要だと感じた内容や線を引いた文章をタイピングして、何度も読み返し脳に刷り込むという発想です。

すべての情報をまんべんなく記憶するのではなく、自分の人生、仕事に役立つエッセンスを拾う。そして、それを骨肉化するためにまとめ、落とし込むことは大切です。

私の場合は、ブログ、毎日配信している1日1話15分の音声講義、月5本の連載、書籍を執筆するなかでアウトプットするので、大量のインプットはすぐに私の身体を通して、知恵化されていく習慣になっています。ただ、私のように情報発信する立場でない方には、学ぶためのメモなど、エッセンスをまとめる習慣をおすすめします。

習慣3. 結果に影響する本質を絞り込む

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Image: Digital Genetics/Shutterstock.com

世界で活躍する経営コンサルタントである大前研一さんは、「本を読んだら、読んだ時間の3倍考えよ」と言っています。

正直、営業やタイムマネジメントの本を10冊も読めば、書いていることの本質は理解できます。問題は多くの情報の中で何を自分の現実に取り入れるか、その本質を絞り込むことです。

私が行っている高密度仕事術の研修で大量のインプットをしたとしても、「朝一番はメールを確認しないで、最重要の仕事から手をつける」「前日に翌日の予定を立てて退社する」「退社時間を18時にコミットする」など特定の行動がその人の残業圧縮につながったという報告をたくさん聞きます。

ポイントは、インプットしたことのすべてを実践するというより、自分の結果に影響する3つぐらいの本質をつかむことです。大量のインプットが必要なのは、絞り込んで良い方法を見つけ出すためと考えてはいかがでしょうか?

習慣4. 気づきは速攻で行動に変換する

「営業には信頼関係が重要」「部下とのコミュニケーションが大切」「口コミ営業で売り上げを上げよう」など、学びの本質や気づきを言語化してみると往々にして曖昧なものです。このことだけを書いておくだけでは、忙しい日常のなかでは何にもできずに終わってしまいます。

ここで重要なのは、気づきを具体的な行動に移すための「行動化」という思考作業です。

たとえば、「営業で結果を出すために口コミが起きるようにすること」が最重要だと気づきましたとします。しかし、翌日から怒涛のように受信するメール、他部署やお客様からの突発仕事、トラブル対応などをやっている間に、学びや気づきは消えていきます。そこでそのエッセンスをすぐにできる行動に変換する習慣を身につけることです。

口コミを起こすために必要なことは...

1. 紹介しやすいようにパンフレットをつくる

2. 紹介特典として、ポイントを付与する

3. 口コミ営業で成果を出した担当者にコツを聞く

まずは稚拙でもいいので、具体的な行動に変換してしまうことです。そうしなければ気づきのままで終わります。目的を達成するためには、具体的に何をすべきか考えてみてください。

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Image: Digital Genetics/Shutterstock.com

習慣5. 教えることで知恵化し、メソッドに進化させる

優秀なSEは独自のプロジェクトマネジメント技法、成果を出し続ける営業マンはオリジナルの営業手法、タイムマネジメント手法を持っているものです。これらは通常、言語化されていない暗黙知だったりしますが、きちんとノウハウとしてまとめて人に教えると、自分の中でノウハウが進化、発展することがあります。

まとめていくなかで、より知恵化・情報の結晶化が進み、オリジナルのメソッドとして体系的に仕上がっていくのです。

私も1冊の書籍を執筆、まとめるときは、自らの経験、学んだ情報、クライアントの実例などを講演や研修会などで教えながら、長年熟成してきたものを結晶化してメソッドなどを浮かび上がらせます。ある程度、集中して考えを詰めていかなければ進化しにくいものです。

ぜひセミナー、社内勉強会などで教えたり、ノウハウ集として、自分のためにまとめることをおすすめします。

5つご紹介しましたが、1つでも習慣として取り入れて、学びを結果に変えるきっかけになれば幸いです。


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Image: Sergey Nivens , Digital Genetics(1 , 2 , 3)/Shutterstock.com

古川武士

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