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「空港で逮捕されないかハラハラした」。 Gizmodo Mediaのイベントプランナー、ビクター・ジェフリーズさんのトラベルハック

「空港で逮捕されないかハラハラした」。 Gizmodo Mediaのイベントプランナー、ビクター・ジェフリーズさんのトラベルハック
Image: Lifehacker US

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶトラベルハック「HOW I TRAVEL」シリーズ。今回は米Lifehackerの親会社であるGizmodo Mediaのイベント・コーディネーターを務めるビクター・ジェフリーズ(Victor Jeffreys)さんのトラベルハックです。

ビクター・ジェフリーズさんのことを「イベント・コーディネーター」と呼ぶのは、ユニコーンを「角の生えた乗り物」と呼ぶようなものです。

ビクターさんが手がけるGizmodo Media(ライフハッカーの親会社)のイベントは、ポールダンスをするロブスター、ファッショナブルな装丁の書籍、着想から24時間で完成した氷の彫刻などをフィーチャーしています。

そんなビクターさんに、常に1日早く現場に到着する理由や旅先に必ず持って行くもの(ジョックストラップとスピードの水着)、空港で逮捕されるのではとビクビクした話を聞きました。

──旅はいつもどのような感じですか?

私は、Gizmodo Mediaとその13の子会社のイベントをホストしています。

読者イベントや編集部幹部によるイベントだったりするので、カーショーやポッドキャストをやったり、ゲストスピーカーや読者のおもてなしまで何でもやりますね。それから、担当している組織のクライアントに同行して接待もします。

私は通常、イベントの前日には現場にいるようにしています。イベント当日に到着して、対処しきれない問題が発生すると、すべてが台無しになるかもしれないからです。イベントの前日に訪問先の町を散策すると、いろいろわかることがあり、それが助けになっています。

たとえば、昨年はスーパーボールの4〜5日前にDeadcast制作のためにスポーツサイトDeadspinと一緒にセントポールに初めて行き、凍てつく寒さを体験しました。

エグゼクティブオーディオ担当者のマンダナさんと一緒に街を散策していると、氷の城を作っているところに遭遇して、突然、氷の彫刻はこの土地ならではのものだと気付きました。

イベントの前に町を散策していなければ、とても考えつかないことでした。その夜、ネットで見つけた人物に氷の「Deadspin D」を彫刻してもらい、翌日その氷の彫刻はステージの上にありました

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ビクターさんが旅先で描いた絵
Photo: Colin Clark

──旅に出るときの荷物はどのような感じですか?

キャリーケースだけです。基本的に空のカバンを持って行き、帰りはそれにいろいろ詰めて帰って来る感じです。

何でも記録しておきたいタチなので、水中カメラ、フィルムを使って撮るカメラ、夜間に使うハンディカメラ、デジタル一眼レフという具合にカメラを4台も携帯する習慣がありました。最後にインドに行ったときは、フィルムカメラと小さなハンディカメラを持っていました。 良く撮れるかどうかは別として、カメラのせいで不安になることはありません。

持参する電子機器の数は減らせるようになりましたが、そうは言っても、荷物の大部分を占めることになります。カメラ、フラッシュ、メモリカードは持ちますよね。PCは旅先で写真をダウンロードするために持って行くのですが、これはばかげたことです。

そして、すべてに充電器もいります。ですから、無駄が多いですね。

正確に必要な量の衣類、あるいは自分で洗濯できる量の衣類を荷物に詰めることは、かなりうまくできるようになってきました。旅行中は何とかした服を洗濯して、きれいな服ばかりで戻ってくるのが好きです。

機会があればいつでもプールに飛び込みたいので、どこに行くにも、必ずジョックストラップとスピードのスイムウエアを持って行きます。常に身に着けておけますし、洗濯すれば一晩で乾きます。

──スピードのスイムウエアは個人的な好みですか?それとも荷物に入れるのにちょうどいいからですか?

両方です。

──ラゲージはどのような感じですか?

Incase社のローラーバッグです。外側は硬く、ファスナーを開くと厚くなります。飛行機に乗るとき便利です。後ろにPCを収納する小さなポケットが付いています。

お気に入りの男物のレザーバッグを基本的にいつも手元に置いています。PCとカメラを入れるので重くなりますから、肩にかけると背中に良くありません。

薄くて黒い別のバックパックを見つけて、インドに持って行きました。どこの製品かはわかりませんが、とにかくとてもスリムです。

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旅先に持参する水彩パレット
Photo: Colin Clark

──スナックは携帯しますか?

売店でコーヒーとバナナ、プロテインバー、オレンジジュース、ヨーグルトを買い、空港に向かう車中で食べます。フライトが少し遅延するときは、通りを渡ったところにある店で、卵、チーズ、アボカドのトーストしたベーグルを買い、車中で食べます。空港では、せいぜいヨーグルトを買うぐらいです。

空港では朝からお酒を飲んでいる人がずいぶん多いことにいつも感心しています。仕事の出張であろうと休暇に行くためであろうと、空港に来ると、そうなるのかもしれません。私の場合は、フライトのシートをアップグレードできたときに限り、午前9時に離陸前であってもテキーラトニックを飲みます。

──ツアー中はどのような娯楽を楽しんでいますか?

絵を描きます。絵を描く道具をどこにでも持参します。絵筆3本、水彩絵の具用パレット、マーカー、カラーペン、それと普通のペンが最小限の必需品です。

小さなノートも必ず持っていきます。そこにとにかく絵を描きまくります。言葉が通じないところに行ったときは、絵を描いて相手に見せます。

これは、楽しいやりとりです。紙とペンを取り出して、「今すぐそれをしてください」みたいにね。これまで何度も小さな絵を交換してやり取りしました。

古着屋か自分のクローゼットで白いボタンシャツを見つけて旅に持っていきます。 そして、その土地を象徴するようなものを見つけると、その絵を白シャツに描いて、そこで着用します。

3年前に日本を訪れたときは、桜の季節でした。私は公園に座って、白いボタンシャツを取り出して、全面に桜を描き色を付けました。そして、その夜の華やかな夕食に着て行きました。日本の人たちは、私が着ていたそのシャツをとても気に入ってくれました。

その場所から何かを得ることが、シャツに絵を描く原動力です。「これは自宅で着るな」と確信できる場所から着想を得て服を作っています。もう6着か7着はそういう服があると思います。

あと、さまざまな場所で「ジャンプしている写真」を撮りシリーズにしていました。

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古着屋か自分のクローゼットで、白いボタンシャツを見つけて旅に持っていきます。 そして、その土地を象徴するようなものを見つけると、その絵を白シャツに描いて、そこで着用します。
Photo: Colin Clark

── 旅先ではどこで食事をしますか?

私は食事にこだわりがないタイプです。Deadspinのクルーは、「ドリューさん(Deadspinのコラムニスト)がいるから食事に行く場所はどこそこでないといけない」みたいな感じになっていて、食通です。彼らが見つけた店に、私は喜んで行きますが、正直言ってあまり興味がありません。

おすすめの店を教えてくれる人たちがいたり、自分でホテルにおすすめの店を聞いたりもりますが、独りで食事をすることが好きです。ただし、誰もいないレストランで1人で食事はしません。気が滅入りますから。

── 旅先で食べた最高の食事を教えてください

A Reverieのマッシュルームスープ。お茶のケトルに入れてサーブされて、カップに注いでお茶のように飲みます。マッシュルーム茶と呼ばれています。

私はそれを飲むのときの作法が好きなんです。メニューはダジャレがちりばめられていて、本当におもしろいんです。お店の空間自体が変わっていて、あまりにも盛りだくさんにいろいろな工夫がされていますが、料理は本当に美味しいです。

──宿泊場所について教えてください

いろいろ試してみていますが、Airbnbが好きです。ちょっと厄介な点は、知らない場所に行くとき、いろいろな場所からの距離感がわからないことです。その町に住んでいる友人がいるときは、ゲイの多い地域がどのあたりにあるか聞きます。

旅が長くなると、Airbnbはそれほど使わなくなります。1週間同じ場所に仕事で滞在すると、常に掃除をしていなければならなくなりますから。

旅に出るときは、自宅の寝室は完全に片づけてからでないと気が済みません。ベッドはきちんと整えて清潔にしていきます。旅から戻ったとき、アパートが汚いと最悪ですから。

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ハガキを山ほど買って友人たちに書きます。必ず自分にも1枚書きます。
Photo: Colin Clark

──目的地に到着したらいつも何をしますか?

必ずホテルのバスルームをチェックします。インターネットに接続して、長距離のフライトの後なら、シャワーを浴びます。

3日ぐらい滞在する場合は、カバンから衣類を取り出してタンスに入れますが、そうでないときは、そのままカバンに入れたままにして、カバンはあけません。私が出た後は掃除をするでしょうから、部屋をきれいにみせたいのです。あちこち散らかしたくありません。

それから外を散歩して食事するところや美術館を見つけます。フィラデルフィアでは、美術館のBarnes Foundationに行きました。

Netflixでこの美術館のとても良くできたドキュメンタリーがあります。

創設者の希望は、何も動かさずにそのままの位置で保存すること、そのための資金はたっぷりあるので、そのままで保存することでしたが、フィラデルフィア市はなぜかその意思を無視して、オリジナルと寸分たがわないレプリカの美術館を建設しました。

──旅になくてはならないアプリやガジェットはありますか?

ゲイアプリのGrindrです。ホテルの部屋で使えますし、その世界で何が起こっているかキャッチアップできます。

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自宅で
Photo: Colin Clark

──旅先からお土産を買って帰りますか?

私は絵葉書をとても上手に書けるので、山ほど買って友人たちに書きますし、自分にも必ず1枚書きます。そうすれば、そこに行ったことを忘れないからです。そういう絵葉書を集めて箱に入れておけばお見せできるのですが、どこに行ってしまったかわかりません。

絵葉書はたくさん送ります。空港のポストを使って送っていたのですが、テロのせいで最近はそのサービスがなくなりました。それで、「切手はもう貼ってあるから、投函だけしてください」と5ドル渡して人に頼んでいます。本当に投函してくれるといいのですが。

── 旅で一番贅沢したことを教えてください

最近したインド旅行かもしれません。プシュカルまで行きました。インドでは、多くの場所にとても古いお城があるのですが、プシュカルもそうでした。今でも王族が所有しているものが多いと思いますが、改装されてホテルになっています。

インドではアメリカドルがとても強いです。ニューヨークで300ドル出すとユニオン・スクエアのそれなりの部屋に泊まることになりますが、インドでは350ドル払えば素晴らしいお城の中にある王子の部屋に泊まれました。大理石の壁、庭、スイミングプール、孔雀など素晴らしいものだらけでした。

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フリーダ・カーロ(画家)とチャンネリング中
Photo: Colin Clark

── 旅で一番ハラハラしたことを教えてください

最近ちょっと怖いことがありました。インドに1回限りの入国ビザで行ったときのことです。友人が「週末にスリランカで会おう」と言ってきました。調べてみると、1時間ぐらいのフライトで往復60ドルしかかからないことがわかったので、当然行くことにしました。スリランカで週末を過ごし、インドに戻ろうとして気づきました。「あ、どうしよう。1回しか入国できないビザだったのに、インドから出国してしまった!やばい、やばい、やばい!」

大変なことになったと思いましたが、そのビザでインドに入国できました。まさに危機一髪でした。

2005年、ブッシュ政権の時代にキューバにこっそり行きました。当時の私は金融界で働いていて、ポートフォリオ・マネージャーが神より偉い時代でした。仲が良かったポートフォリオマネージャーが、私が出発する前日にこう言いました。

ビクター、キューバはきっと楽しいと思うけれど、もし当局に逮捕されたら、投獄されるか25万ドルの罰金を科せられるからら、気をつけて。

私はメキシコに行き、いったん空港を出て、また戻ってきてロシア製のプロペラ機でメキシコからハバナに行きました。

アメリカはキューバに入国するのを良く思っていませんでしたが、キューバの方は全然気にしていませんでした。それで、キューバに入国しました。

トルコかアメリカのパスポートを持っていると、キューバに入国するときは、パスポートにスタンプはつかず、パスポートにホチキス止めしていない紙にスタンプをつきます。

キューバはとにかく楽しかった。最初にメキシコに入国したとき、パスポートに「メキシコにようこそ!」という入国スタンプを押してもらいました。キューバからメキシコに戻ってくると、またパスポートに同じ入国スタンプをつきました。

ですから、捕まるとしたら、メキシコに2回入国しているのに、その2回の間に出国していないことを移民局が気づくときです。

メキシコからニューヨークに飛ぶ飛行機の後部座席に座って、友人と計画した「アメリカ入国のときに逮捕されたとき言うセリフ」を思い出しながら、びくびくしていました。

JFK空港の入国審査の列に長時間並んだ末に、窓口に歩み寄り、係官の目を見て天気の話を始めました。係官の目を自分の目に釘づけにすることで、係官がうつむいてパスポートを見ることがないようにしたかったのです。

係官が無事に私のパスポートに入国のスタンプをついてくれたので、ほっとしました。

帰宅するとすぐにそのパスポートは無効にしました。

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ビクターさんの自宅で
Photo: Colin Clark

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Image: Lifehacker US

Source: Dead Spin(1, 2), Incase, A Reverie

Nick Douglas – Lifehacker US[原文

訳:春野ユリ

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