ワークとライフを統合して調和をもたらすアイデア
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2015年2月3日の記事を再編集のうえ、再掲しています。
ワーク・ライフ・バランス(仕事が終わったら、意識を切り替え、私生活にフォーカスする)は、多くの人が求めている理想の1つです。
とはいえ、オンとオフを簡単には切り替えられない人もいるでしょう。そんな人たちには、ワークとライフの統合が、望ましいライフスタイルと言えます。以前もワークとライフの統合について議論しましたが、今回は、その実現方法を詳しく見ていくことにします。
始める前に:「ワークとライフの統合」が本当に意味するものを理解する

ワークとライフの統合とは、単に、家で仕事をする時間を見つけたり、職場で家の用事をする時間を見つけることではありません。「家でできそうな仕事はどれかな」と考える代わりに、もっと大きな視野で眺めてください。生活のあらゆる領域を統合できるのがベストです。
目標は、ワークとライフのあらゆるニーズを満たすべく、時間を最大限に活用すること。Stew Friedman氏がハーバードビジネスレビュー誌で次のように語っています。
次の3つの原則から始めてください。「リアルであれ、全体的であれ、革新的であれ」 リアルであるとは、自分にとって何が重要かを明らかにして、自分らしく行動することです。
全体的であるとは、生活のある部分(仕事、家庭、地域、個人)がほかの部分にどう影響するかを理解し、大きな視野で行動すること。こうしたすべての試みが、あなたを革新的にします。創造的になって、自分と周囲の人びとにとってより良い方法とは何かを探り、実験しつづけてください。
生活の異なる領域をお互いに結びつけることは可能です。そうするための柔軟性や創造性を誰もが持っています。オープンマインドで前に進んでください。
生活のどの領域を統合するのかを書き出す

私たちは、仕事と私生活の両面でさまざまな責務を負っています。つい、どちらかがどちらかを犠牲にしがちですが、両方の要求を満たしながら統合することは可能です。
それにはまず、自分の優先事項は何かを考え、書き出してみます。優先事項が明確になれば、計画を立ててタスクを効率よくこなすことができます。優先事項を考えるときは、以下の軸が参考になります。
- 健康
- 社会生活
- 仕事
- 家族
- 教育
- ペット
- 楽しみ
- 休息
上記の軸では過不足があるかもしれませんが、大切なのは、あなたの優先事項をしっかり把握しておくこと。自分にとって重要なこととは何かを考え、書き出してみましょう。
ひとつの計画表に、ワークとライフの両方をスケジュールする

優先事項がわかったら、1日の計画を立てます。達成したいタスクをすべて盛り込んでください。中には普段はしないことも含まれるでしょう(母親に電話する、リラックスする、友人と外食するなど)。それぞれのタスクに時間を与え、スケジュールしてください。
これらはすべてあなたの優先事項であることを忘れずに。医療系メディア「WebMD」で、Jen Uscher氏が、ライフとワークを同時にスケジュールするもう1つの利点について話しています。
週間計画を立てるときは、家族や友人と過ごす時間や、リフレッシュするための活動も忘れずにスケジュールしてください。パートナーとのデートや、仲間とのソフトボールがカレンダーに入っていれば、その楽しみをキャンセルしなくて済むよう、時間をきっちりマネジメントする動機付けになります。
1日の計画をつくるときは、仕事、個人、家庭、などのカテゴリーを使って、タスクを分けてはいけません。そうではなく、生活の異なる領域のニーズを組み合わせてタスクをつくり、それを並べて、毎日オリジナルなToDoリストを作成してください。
同時に複数のニーズを満たすのが目標なのですから、仕事、家庭、個人などに分けてはいけないのです。そうではなく、異なる領域のニーズをいかに統合し、同時に満たすかを考えてください。
勤務時間中にうまく時間をつくる
多くの人にとって、勤務時間中はスケジュールが厳しく余裕が無いものです。とはいえ、目を凝らせば、使える時間は見つかるものです。例えば、仕事中に間食する時間があるなら、その時間にきちんとした食事をとることも可能なはず。
そうすれば、お昼休みは、エクササイズをしたり、病院やセラピーに通ったり、古い友人や家族と話すことに使えます。
また、そうすることで、退社後にさらに別のことをする時間も生まれます。今まで時間がないからできないと思っていたことにも取り組めるでしょう。職場でのスケジュールを見直して、「ライフ」関連のタスクをうまく統合できないか調べてみましょう。
一石二鳥のタスクを計画する

時間を有効活用するには、同時に複数のニーズを満たすタスクをつくるのがベストです。誰もが知らないうちにやっていることでもあります。例えば、友人を誘って食事に行けば、健康と社交のニーズが同時に満たせます。犬の散歩も、自分の健康とペットのニーズを同時に満足できるタスクです。
やらねばならないことを受け身の姿勢でこなすのではなく、一石二鳥のタスクを積極的につくってください。例えば、犬の散歩を、仕事関係のブレインストーミングをする時間にするのも良いアイデアです。1日を計画するとき、その日達成したいタスクを見渡して、できるだけ多くのタスクを統合するよう試みてください。
そうすれば、限られた時間から最大限の結果を引き出せます。ワークとライフの統合とは、私生活に仕事を持ち込むことではありません。片方のためにもう片方を犠牲することなく、どちらも満足できるバランスを見つけることです。最初はたくさんの実験が必要となるでしょう。
でも、徐々に楽になっていくはずです。次第に、異なる領域を組み合わせることが喜びとなるでしょう。そして、うまく行った日には、仕事、個人、家庭のタスクをどれほど達成できたかを振り返って、感動を覚えることでしょう。
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Tori Reid - Lifehacker US[原文]
訳:伊藤貴之
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