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産後のしんどさは放置しないで。「ベビーブルー」に対処する方法8つ

産後のしんどさは放置しないで。「ベビーブルー」に対処する方法8つ
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ロングアイランドに住むライターのキャシー・ラディガン(53歳)さんは、20年前に初めて出産を経験しましたが、そのとき体験した「ベビーブルー」(軽度の産後鬱)は、昨日のことのように思い出します。

「可愛い子どもが生まれて幸せでしたが、月経前症候群みたいに涙もろくなりました。泣いては気持ちを落ち着け、また泣いては子どもの世話をするという感じでした」

でも、何よりも心に残っているのは、息子を生んで2、3週間後、朝目が覚めて「今日はどんな気分で過ごそうかしら」と自分に問いかけた瞬間です。

「自分で気分を選べるなら何の問題もないはず。誰かにコートを着せられたり脱がされたりされているみたいに、自分の気分を自分では選べない…」

ベビーブルーの原因、症状は?

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Image: Gettyimages

85%の女性が、出産の2〜3週間後に「ベビーブルー」を経験しますが、ラディガンさんもその1人でした。早いうちに自然に治る産後鬱や産後不安症と「ベビーブルー」は違うものです。

人によって症状が違いますが、気分の激しいアップダウン、何となく打ちのめされたような気分、フラストレーションや怒りに対する耐性が極端に低くなることなどが多いようです。

これは、赤ちゃんが体内で9カ月間元気に育つことを助けていたホルモンが、出産後に激減するせいです。思春期は感情が不安定でしたよね。

ベビーブルーは、その思春期に、睡眠不足、出産後の身体の回復、生まれたばかりの赤ちゃんに対する責任感が伴って、さらに煮詰まった状態、これはかなり強烈です。

ベビーブルーを無理なくやり過ごす方法は?

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Image: Gettyimages

でも、ベビーブルーを焦って治そうとしないでください。もっと楽に嵐をやり過ごす方法がありますし、他人の助けを求めるべきかわかる方法もあります。

1.ブルーになることを想定しておく

人生で最も辛いことは、想定外に起こります。ですから、産後はブルーになるかもしれないと想定し、どういう症状が出るかもわかっていれば、それほど怖くなくなり、耐えやすくなります。「自分は変なんじゃ?」と思わずに済みます。

産後ストレスセンター創設者のカレン・クライマンさんは、「喜びを感じる瞬間もあれば、打ちのめされた気分になったり不安を感じる瞬間もあります」と言います。「でも、それでいいのです。」

2.家族や友人に家事を助けてもらう

母としての長い道のりの途中で、助けを求めてもいい瞬間はたくさんあります。9ヶ月間の妊娠と出産という肉体的試練を経て、もしかしたら外科的処置を受けたかもしれません。そうしたことから回復の途上にあるなら、癒しと休息の時間が必要です。産後あまりに早く無理をするのは禁物です。

パジャマのままベッドで過ごしましょう。友人や家族に助けを求めてください。「家事を代わってもらったり、先に生まれたよちよち歩きの子どもの世話をしてもらえると、はるかに楽に過ごせます。」とクライマンさんは言います。

3.自分の健康と幸福を優先する

誰でも生まれたばかりの赤ちゃんに気が行きますが、本当は「出産直後の2、3週間にお母さんがどう過ごすかが最も大切です」とマンハッタンの心理療法士でリプロダクティブ・メンタル・ヘルスを専門にするサラ・ベストさんは言います。

「別の意見を耳にすることがあるかもしれませんが、私は、『母親であるあなたの健康と幸福を最優先すべき』と明言します」と同氏は言います。

「義理の両親を喜ばせたり、近所の人たちを接待したり、皿洗をするのは、後回しにすべきです」

4.痛みを軽視しない

「乳首の痛み、帝王切開の傷口、普通分娩による陰部の痛みなどの肉体的な痛みがあると、すべてがますます辛くなります」とベストさん。

普通分娩から回復中の人には、「円座クッション」をお勧めします。

5.水分補給と食事を大事にする

脱水症状になると、不安症と似た症状が出るとベストさんは言います。出産も授乳も脱水症状を招く危険性があるので、お気に入りのボトルに水をたっぷり入れて手の届くところに置きましょう。

赤ちゃんを見に来る人たちには、栄養のある食事とナッツやドライフルーツなどのヘルシーなスナックを持参してもらいましょう。そうすれば、常に美味しいものをつまめます。

「脳に必要な栄養が摂れていないと、すべてが辛く感じられます」とベストさんは言います。

6.赤ちゃんから解放される時間を作る

赤ちゃんに常に全身全霊で注意を払っていると、肉体的も精神的にも消耗します。家の外に出て、明るい太陽の光に目を細め、猫背を伸ばして、育児の重責から解放されてみてください。そうすれば、いかに自分が消耗していたかわかります。

パートナーや信頼できる家族や友人に赤ちゃんを見てもらい、家の外に出てちょっと散歩したり公園のベンチに座ってみましょう。

産後の回復がそこまでできていないときは、バスルームにこもって、携帯電話のホワイトノイズのアプリを使いましょう(しばし赤ちゃんのことを忘れられます。赤ちゃんはアイリーンおばさんが見てくれているので大丈夫です)

気分が良くなるボディクリームやお風呂で、身体と心に愛と休息を与えてください。

7.十分な睡眠を取る

新生児を抱えていると十分な睡眠を取るのは難しいものですが、心の健康には、睡眠以上に大切なものはありません。

「親はどうしたら子どもにベストな環境を与えられるか、相当な時間をかけて勉強しますが、疲れ果てていると良い親にはなれません」と『The Good Sleeper: The Essential Guide to Sleep for Your Baby (and You)』の著者であるジャネット・クローン・ケネディさんは言います。

「忍耐も情緒の安定も無くなり、すぐイライラするようになり、何もかも辛い気がするからです」

8.専門家の助けを求める

ベビーブルーはよくあることですが、産後鬱や産後不安症(PMADs)のような周産期精神障害も珍しくありません。現に、20%の女性が経験しています。

どのような兆候が出たらプロの助けが必要か知っておくことが大切です。ベビーブルーとPMADsの主な違いは、発症のタイミングにあります。

ベビーブルーは、出産後2、3週間以内に発症して回復します。それより長く症状が続くとか、それより遅く発症するようなら、PMADである可能性があります。あと、気分にも大きな違いがあります。

クライマンさんは、『This Isn’t What I Expected: Overcoming Postpartum Depression』という産後鬱に関する本も書いており、ベビーブルーのときに起こる感情は鬱病のときとダブることがあると言います。

「たとえば、母親になりたての人は誰でも泣くものですが、1日中何日も泣き続け、泣き過ぎて何もできないようなら、普通ではありません」

ラディガンさんは、2人目の子どもを産んだ後、産後鬱を発症し、ベビーブルーのときより「暗く、重く、もっとひどい絶望感」を感じたと言います。

常に泣いていて、「何をしても症状が軽減しない気がした」と言います。

「自然に治ることはありませんでしたが、セラピーと瞑想で治りました」

しつこくつきまとう不安や怒りなど、PMADsに最もよく見られる症状は、病院にある産後鬱に関するパンフレットに載っている穏やかな写真とは違うことを認識しましょう。

一言でまとめると、人生のこの新しい局面で精神衛生を保つには、「人の助けを借りて現実からしばし離れてみる」ことです。

「自分の精神状態に不安を覚えたら、信頼できる人に相談すべきときです」とクライマンさんは言います。

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Kate Rope – Lifehacker US[原文


訳:春野ユリ

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