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初心者投資の基本、資産の分散はなぜ必要なのか?

author 訳:伊藤貴之
初心者投資の基本、資産の分散はなぜ必要なのか?
Image: William Potter/Shutterstock.com

ロン・スワンソン(米ドラマのキャラクター)にとって、資産の分散とは、金(ゴールド)を売って、ラガヴーリンにあるウイスキー蒸留所の株の過半数を買い取ることを意味していました。

もっとも、平均的な一般投資家にとっては、また違った意味になるはずです。

分散投資をすべき理由

「分散」は投資の重要な構成要素の1つで、価格の変動性に対応しながら全体のリスクを低くするためのものです。たとえば株価が下落しても、資産が分散してあれば、ある程度まで安全を保つことができます(ただし資産の分散が利益を保証するわけではない)。

とはいえ、すべては「リスク許容度」次第だと言えます(こちらのサイトで評価できる)。

「自分がどれだけのリスクを受け入れられるかを判断してください」と ファイナンシャルプランナーのDanielle Schultz氏はアドバイスしています。

1万ドルあった残高が、ある日5千ドルになっていたら、あなたはどう反応しますか? それを許容できるなら、そして、今後数百年はそのお金を必要とすることはないというのなら、全資金を株に投資してもいいでしょう。

しかし、それほどのリスクは受け入れられない(ほとんどの人がそうですが)、あるいは、そのお金を必要とするまでに「数百年」もの余裕はないという場合は、資産の分散が必要です。

資産は分野をまたがって分散すべきであり(ハイテク株に全資金を投入してはいけない)、資産クラスをまたがって分散されるべきです(株だけに全資金を投入してはいけない)。

先日も取り上げましたが、Humble DollarのライターであるAdam Grossman氏が、わかりやすい事例を紹介しています。

市場で人気がある株の今年の業績を振り返ってみましょう。

Appleの株は10月初めから26%近く下がり、Facebookは夏以降39%以上ダウンしています。また、チップメーカーのNVIDIAは高値から50%安くなっています。

市場が次にどこに向かうかは誰にも予測できませんが、1つの銘柄に投資を集中しすぎないようにすることで、リスクを確実に減らすことはできます。

自分の興味や状況に応じて、投資先を無限に分散することができますが、平均的な投資家は、大きく分けて2つの資産(株と債券)でポートフォリオを組みます。

分散ポートフォリオの主要な構成要素

「より高いリスクを許容できるなら、より多くの株を保有すればいい」とSchultz氏。「また、反対方向に考えてみることもできます。少ない儲けでも満足できるというなら、債券を検討してください」

  • 株式:株は最も成長を期待できるが、リスクも最も高い。
  • 債券:債券は株より価格の変動性は低いが、長期的な収益も少なくなる。「成長よりも安全性を重視する投資家は、米国財務省など高品質の債券に投資し、株への投資は減らす傾向がある」と、投資信託運用企業のFidelity Investmentsは指摘しています。

また、Fidelityは、あなたが投資ライフサイクルのどのステージいるかにもよるが、ここに付け加えることができる基本的な投資資産があと2つあると言っています。

短期投資:

CDやマネーマーケットは、安全で保守的な投資です。短期間、現金を預けておけば、株のようなリスクは負わずに資産を少し増やすことができます(通常は、債券に投資した場合のリターンよりも少ない)。

あなたが高齢になり、投資していた資金を生計のために取り崩す必要が生じはじめると、こうした商品の重要性が高まります。

何年か先に生活費のために投資資金を使う必要が見込まれる場合、株に全資金を投資すべきではありません。ですがその一方で、インフレには追いつかなければなりません。

そうした要求に応えるのが、短期投資です。

マネーマーケットは、CDのように連邦預金保険公社が保証してはくれませんが、CDよりも流動性が高く、お金の出し入れが容易となっています。

国際株:

米国以外にも株式市場が存在し、バランスのとれたポートフォリオは少なくとも1つは国際ファウンドへの投資が含まれているのは真実です。米国の市場が停滞していても、国際株がそうであるとはかぎりません。

事実、「過去数年間を総合的に見れば米国株が国際株よりも高い収益をあげているが、過去30年、その年で最も優れた業績をあげた株式市場は米国外の市場だった」とFidelityは指摘しています。

何を選ぶかは、投資すべき金額によっても変わるでしょう。

運用を信託する余裕があるなら、それも悪くない選択肢です。通常、こうした資産はターゲットデートファンド(TDF)やバランスファンド、あるいはミューチュアルファンドの組み合わせとして購入することができます。

「通常は、 トータル・ストック・マーケット・ノーロード・インデックス・ファンドとトータル・ボンド・マーケット・ノーロード・インデックス・ファンドを、適当な割合で組み合わせるのが最も簡単です」とSchultz氏は言っています。

そのほかの選択肢

こうした基本的な投資資産以外にも、個別株、REITS、コモディティファンド(石油、ガス、鉱業など)などをポートフォリオに追加してもいいでしょう。ただし、そうした商品は、潤沢な資金を持つ経験豊かな投資家のためのものであり、試してみたいならファイナンシャルプランナーに相談するのが最善です。

「投資可能なポートフォリオが全体で25万ドル(2500万円)未満であれば、多くの場合、ターゲットデートファンドやミューチャルファンドがベストな分散投資となります。もっとも個人的な状況にも依存しますが」とSchultz氏は話しています。

分散投資のポイントの1つは、すべての資産が常にうまくいくわけではないことを理解することだと、Schultz氏は言います。

リスクとリターンを理解しなければなりません。

理想的には、一部の資産価値が下がったときに、ほかの資産の価値が上がっていることです。

よくできたポートフォリオでは、市場の変動があっても、すべての資産が必ずしも同じ方向に動くとはかぎりません。

市場が変化すれば、足手まといがスターになることもあります。

個別の資産にではなく、全体的なリターンに目を向けるべきです。

「何の働きもしていないという理由で投資資産を売ってしまう人をよくみかけます」と同氏。

ポートフォリオがうまく分散されていれば、停滞している資産があっても、ほかの資産が沈んだときに、活発化してくれるものです。

ですので、こうしたことを念頭に、金(ゴールド)とウイスキー以外にも手を広げてください。

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Source: Vanguard, Humble Dollar, Fedelity(1, 2

Alicia Adamczyk - Lifehacker US[原文

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