連載
特集
カテゴリー
タグ
メディア

借金返済と老後の蓄えを両立。お金に関してはマルチタスクで将来に備えよう

借金返済と老後の蓄えを両立。お金に関してはマルチタスクで将来に備えよう
Image: Katie Harp on Unsplash

マルチタスキングは生産性を低下させます。会議中に誰かの話を聞きながらメールを送ろうとすれば、どちらかの作業が疎かになってしまうでしょう。

何かをするときは1つの作業に全神経を集中させなくてはいけません。けれど、ことお金に関してはマルチタスキングすべきです。

お金は、なぜマルチタスクすべき?

パーソナルファイナンス・コラムニストのLiz Westonさんは、「『お金に余裕ができたら家を買うための貯金を始めよう』と思っているのなら、実際に貯金する日は決して来ないでしょう」と書いています

というのも、人間は誰しも目の前のことに集中するよう生まれついているからです。そして、いつも目の前には、集中しなければならない何か、お金が必要な何かが存在しています。

お金のやりくりで最も重要なのは、借金を抱えながら老後のために貯蓄することです。返済しなくてはならない借金がどれだけ残っていようとも、会社が確定拠出年金(401K)プランを導入しているのならそれを利用すべきです。

マッチングプラン(自分の拠出額に応じて会社が同額を積み増ししてくれる制度。だだし給与に対する割合で限度がある)の上限額を、何があっても退職口座に払い込むべきだということを何度も聞いたことがあるでしょう。

借金の返済に重点を置くべきでない理由

しかし、借金の返済に迫られているのに老後の蓄えをするべき理由は、具体的に何なのでしょうか? その理由は3つあります。

第1に、複利だから(つまり、利子に利子がつくから)です。第2に、老後の蓄えは税控除の対象だからです。あとで控除は受けられません。そして第3に、長期にわたって投資し続けると仮定した場合、そこから得られるであろうリターンはローンにかかる利子よりも多くなるからです。

この3つの要因はすべてが相互に作用します。つまり、老後の貯蓄を減らして借金の返済に重点を置くと、実際には多額のお金を失うことになってしまうのです。

そういうことを理解するのは難しいものです。大学を卒業したて、いやそれどころか卒業してから何年ものあいだ、数十万ドルや数百万ドルの借金を目の前にしていればなおさらでしょう。

複利を理解したり、リターンを実際に比較したりすることはできません。けれど、これは事実なのです。

老後の蓄えとは別に貯金をする方法

ただし、だからといって、退職後のことだけを考えて、余分なお金をすべて401Kプランに注ぎ込めと言っているわけではありません。

マッチングプランの最大額(それは、本質的にはあなたの給料の一部です)を退職口座に払い込む一方で、少なくとも最低限の額を借金の返済に充て、なおかつ毎月10ドルずつを別の短期的あるいは長期的な目標のために貯金することは可能です。

そのためにはバランスを考える必要があり、目標を1つに絞るべきだという世にあふれるアドバイスとは相容れません。でも、経済状況を改善するにはこれが一番良い方法なのです。

基本は「少額のお金を自動的に貯蓄する」ことです。でも、それ以外に、「毎月貯金する総額を決めておき、それを用途別に分ける」のもひとつの方法だとWestonさんは言います。

例えば、毎月の貯金総額を1000ドルと決め、「育児」と「ローン返済」と「老後資金」に充てるというようにです。少ない額から始めて、それを継続しましょう。

そして、1つの支払いが終わったり、1つの目標が達成されたりしたら、その分を他の用途に回すのです。これは基本的なやり方ですから、必要に応じて調整してかまいません。

私は個人的に、自分のさまざまな「用途」をプランに記録しています。そうすることで責任感が増し、自分自身を律することになるので、余裕がないとわかっていて無駄遣いをするようなことがなくなっています。

また、配偶者や子どもと共通の目標を持っているなら、記録を紙に記してみんなが使う場所に置いたり、貯金アプリの「Digit」や「Qapital」などを使ったりすることを勧めている人もいます。

こうした方法を何もかも同時進行させることはできません。借金を返済し、老後のために貯金し、子どもの教育費を貯め、マイホームの頭金用に十分な額を積み立て、株取引の口座を開設する――。

ごく平均的な家庭が対処しなくてはならない目標があまりにも多すぎます。けれども、予算がいくらであれ、一度に目指す目標の数を少なめにすればうまくいくはずですし、そう努力する必要があるのです。

あわせて読みたい

年収300~500万円台でも貯金上手になれる。「めちゃ貯まる人」の特徴

「お金が貯まる習慣」を作る30日チャレンジのはじめ方

Image: Katie Harp on Unsplash

Source: AP NEWS

Alicia Adamczyk - Lifehacker US[原文

訳:松田貴美子/ガリレオ

swiper-button-prev
swiper-button-next