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足首マフラーだって? とんでもないフェイクトレンドがグローバルで拡散中

足首マフラーだって? とんでもないフェイクトレンドがグローバルで拡散中
Image: Lifehacker US

足首マフラーですって! とんでもない流行ですね!

Twitterでは、「足首マフラー」みたいなふざけたファッションが巷で本当に流行っているのか、ユーザー同士で尋ね合い、かなり盛り上がっています。

そして、多くのまっとうなメディアが、このニュースをとりあげているなか言いづらいのですが、足首マフラーはフェイクニュースです。ジョークなんです。

今回は、このニュースがどのようにして「クレイジーな流行」として、みんながあざわらうネタになったのか、ソーシャルメディアで怒号が飛び交うもととなっているのはなぜかを解説します。

ジョークとして始まった足首マフラー

写真の中のマフラーが、Photoshopで加工されたものであることに気づいた人もいることでしょう。足首マフラーの流行など存在しません。それは、足首に小さなマフラーを巻いた人が世の中に1人しかない、という意味ではありません。この写真は、ドイツの風刺サイト「Der Postillon」に掲載されたジョーク記事だと言っているのです。

ある日、Der Postillonが、ベルリンのティーンの間で足首にマフラーを巻くことが流行っている、それは、ファッショナブルなショートパンツを履きながら寒さを防ぎたいからだとする、ジョーク記事を掲載しました。

すると、イタリアの風刺サイト「Lercio」がこの記事に乗っかります。Lercioは、Der Postillonよりもさらにわかりやすい風刺サイトで、決してリアルサイトには見えません。

トップページには、隠修士が郵便受けの中に隠れているという記事や、教皇がパパモビル(教皇の専用車)の駐車場所をめぐってヤドカリと争っているという記事が並べられています。

アメリカに情報が伝わった時、フェイクニュースとなった

米国のショッピングサイトBestProducts.com(風刺サイトではない)のブロガーが、足首マフラーのトピックをとりあげたとき、彼女はそれが風刺だとは気づかなかったのか、風刺であることを伏せておいたほうが面白くなると思ったのかどちらかであったのでしょう。

ブロガーは、足首に2重巻きにできる11ドルの子ども用マフラーのリンクをつけ、Lercioから、Photoshopで加工された写真を転載しました。

BestProducts.comのページでは、この写真に「皆様がこのサイトのリンク経由で商品を購入した場合、弊社にコミッションが入る場合があります。このサイトが信頼できる理由とは?」というキャプションがつけられていました。

その後、有名なマガジンサイト「Country Living」がこのブロク記事をそっくりそのまま転載します。 ラジオ局「mix 105.1」のブログもこのトピックをとりあげました。どちらのメディアも、このトピックを懐疑的なキャプションを付けながらツイートしています。

誰もソースのチェックをしていなかった

このトピックがここまで広がったのは、関係した複数の人びとが明白な警告サインを無視したからです。BestProducts.comのブロガーは、風刺サイトLercioのその他のページをチェックしてみなかったのでしょう。

彼女は「足首マフラー」を扱った投稿記事の中で、情報ソースにリンクを張っていました。つまり、彼女の記事を読んでこのトピックを広めた人たちも、情報ソースが風刺サイトであることを確かめなかったということです。

また、そうした人びとは、「足首マフラー」の写真を自分たちのサイトに転載するとき、この写真の偽物っぽさを見逃しています。

そこまでチェックする時間など誰にもなかったのでしょう。人びとは、本当はどこにもいない若者たちが、本当はどこにも存在しない足首マフラーを巻いて粋がっているのを、笑いものにするのに夢中になる一方で、情報の真偽を確かめる気にはならなかったということです。

優越感はとても気持ちがいいので、 私たちは自分の間違いを指摘されるのを嫌がります。Twitterスレッドで足首マフラーをからかっている誰かに、間違いを指摘し、真実を話してみてください。

相手はあなたを怒鳴りつけ、そんなことはどうでもいい、問題なのはブルックリンのヒップスターどもだ!

などと言ってくるでしょう。そうした人たちは、ささやかな楽しみを守りたいのであり、あなたが割り込んできたせいで、自分が馬鹿に思えてしまうことをよしとはしません。

しかし、彼らを笑うことはできません。あなたは、ニュース記事を読むたびに、情報ソースのリンクをクリックして確かめていますか?

正直になりましょう。そんな時間はないはずです。つまり、いつの日か、フェイクニュースにまんまと騙されるのはあなたかもしれないということです。

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Image:

Source: Country Living, Der Postillon, Lercio, Best Product, Mix1051

Nick Douglas - Lifehacker US[原文

訳: 伊藤貴之

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