どれが便利でお得なの? キャッシュレス決済の選び方
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今や、キャッシュレス決済のツールは、クレジットカード以外に、デビットカードやプリペイドカードなどのマネーカード、そしてスマホ決済と多種多様です。お得だから、便利だからと、あらゆるものに手を出して収拾がつかなくなっている人もいると思います。
そこで「クレカ、マネーカード、スマホ決済の見直し方」をテーマに解説したいと思います。
ライフスタイルにマッチした特典があるクレカを選ぶ

まず、キャッシュレス決済の"王道"といえば「クレジットカード」でしょう。財布の中には複数枚のクレジットカードが入っているという人も多いのではないでしょうか。
クレジットカードの見直し方法として、最初にやるべきことは、ポイント還元率の確認です。今、自分がメインカードと位置づけているクレジットカードを利用した場合に、いくらのポイントが獲得できるのか理解していますか。まず、支払い金額に対してどれくらいのポイントがつくのか確認してください。
ちなみに、大手クレジットカード会社のプロパーカードは、基本的に還元率にして0.5%のものが多いようです。還元率1%のカードが増えている現在、物足りなく感じてしまうのも仕方のないことです。「昔から使っているから」「大手のカードは安心して使えるから」などに加え、ポイントについても納得して利用しているのならいいのですが、もし、何となく使っているという人は、ポイントの還元率の高いカードに切り替えた方がよさそうです。
とはいえ、ポイントの還元率は高いほどいいのかというとそうではありません。基本的に、還元率が高い理由は、特定の加盟店で利用するという条件がついていることがあるからです。還元率の高いカードを持っていても、その加盟店を利用しないのであれば意味がありません。
そんなことにならないために、自分の1カ月の支出の内容を振り返ってみて、どういうお店やサービスでお金を使っているのか確認することが大切です。
もし、近所のスーパーをよく利用しているのであれば、そのスーパーで得するカードを探してみましょう。店内でクレジットカードの案内が出ていたり、スーパーの公式サイトをのぞいてみると、クレジットカードの情報が出ています。紹介されているカードを利用することで、特定日に割引されたり特典を受けることができます。
このようにライフスタイルとカードの特典がマッチするものに見直すことをおすすめします。
使い過ぎ予防に役立つ前払い式カードは、利用銀行や携帯会社で選ぶ

デビットカードやチャージ式のプリペイドカードなど、いわゆる前払い式のマネーカードと呼ばれるものについてはどうでしょうか。
楽天銀行デビットカード
たとえば、楽天市場などのヘビーユーザーであれば、楽天カードは必須です。
ただ、なかにはクレジットカードを使いたくないという人もいるでしょう。その場合、デビットカードが有効です。すでに、メガバンク系のデビットカードで買い物している人なら、年会費永年無料の楽天銀行デビットカード(JCB)に見直す選択肢があります。
なぜなら、楽天市場で使えば、通常購入分1%に加えて、楽天銀行デビットカード(JCB)利用することで得られる1%の合計2%の還元率で楽天スーパーポイントを獲得できるからです。もちろん、貯めたポイントは、楽天グループのサービスや実店舗などで幅広く利用できます。
楽天銀行プリペイドカード
デビットカードは、口座の預金額の範囲内で利用できますが、使い過ぎるのが心配という人にはチャージ式のプリペイドカードがおすすめです。
このプリペイドカードもさまざまありますが、楽天銀行を利用している人なら、楽天銀行プリペイドカード(JCB)に見直すといいでしょう。
チャージ方法は、希望の金額をスマホなどから都度チャージする方法とオートチャージがあります。オートチャージは、残高があらかじめ設定した残高以下になった場合に、設定した金額が自動的にチャージされます。5000円以上チャージした場合、チャージ金額に応じてプレミアムバリューがもらえるのでお得です。
au WALLETプリペイドカード
auのスマホを利用している人が得するマネーカードといえば、au WALLET プリペイドカードです。
チャージ式のプリペイドカードを利用したいと思っている人なら、このカードに見直すのがベストです。気になるチャージ方法は、auかんたん決済、じぶん銀行、クレジットカード、ポイント、現金などです。ちなみに、じぶん銀行とauかんたん決済はオートチャージの設定も可能です。
コンビニ、飲食店などの実店舗や、ネットショッピングでも使えて、WALLET ポイントが貯まります。
貯めたポイントは次の買い物に使えるほか、ポイントをそのまま使ってau携帯電話の機種変更やau携帯電話利用料金(一部を除く)などに使うことができるので便利です。クレジットカードを希望するなら、au WALLET クレジットカードに見直すといいでしょう。
スマホ決済は、通常のポイント還元率と利用可能店で選ぶ

スマホ決済では、PayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」が話題となっていました。スマホ決済については、これからのサービスなので見直しというよりも、どのスマホ決済を選ぶかという基準が大切になってくるでしょう。
還元率
スマホ決済で、まず第一に考えたいのがポイント還元率です。それも、キャンペーンではなく通常いくらもらえるのかを確認しましょう。
- PayPayは、通常、支払い金額の0.5%相当のPayPayボーナスがつき、1カ月の上限額は5000円相当です。
- LINE Payは、利用額に応じて0.5~2%の還元率。
- 楽天ペイは200円で1P(一部店舗を除く)、決済されるカードを楽天カードにすると100円で1Pが加算され、合計1.5%の楽天スーパーポイントが貯まります。
- d払いは、実店舗は200円で1P、ネット利用は100円で1Pです。
通常のポイント還元率を踏まえた上で、新規登録での特典やキャンペーンについてもチェックが必要です。
ちなみに、LINE Payは2019年1月25日(金)0:00~2019年1月31日(木)23:59まで、支払額の20%をLINE Payの残高として還元する「Payトク」キャンペーンを実施しています。
使用キャリアに合わせて選ぶ
また、利用しているクレカやスマホのキャリアによって、選ぶツールがおのずと決まることがあります。
たとえば、ドコモユーザーならd払いを選ぶことで電話料金との合算払いができたり、dカードを利用している人ならd払いを選ぶことでdポイントの二重取りが可能となるからです。
生活圏で使えるものを選ぶ
使えるお店は日々増えていますが、生活圏内で使えないのでは意味ありません。最後に、どこで利用できるのかも忘れずに確認しましょう。
キャッシュレス決済は、2019年10月1日からの消費税増税に合わせて実施される軽減税率で注目を集めています。
同時に、サービス提供各社では、さまざまなキャンペーンを展開するなど、新規ユーザーの獲得合戦が繰り広げられています。しかし、キャンペーンは一過性のもの。
現状のキャッシュレス決済の選び方の優先順位は、利用機会の多い店>ポイント還元率>特典・キャンペーンの順で選ぶのがおすすめです。
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Source: 楽天銀行デビットカード , 楽天銀行プリペイドカード , au WALLET プリペイドカード , au WALLET クレジットカード , PayPay , LINE Pay , 楽天ペイ , d払い , 国税庁
Image: TarikVision , Tetiana Yurchenko , robertindiana , IhorZigor , VectorsMarket , vector-RGB , ArchOnez/shutterstock
岩田昭男
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