突然連絡がつかなくなる?職場で広まる「ゴースティング」とは
- カテゴリー:
- JOB/BUSINESS
- NEWS

- ワシントン・ポストによると、アメリカでは職場に姿を見せず、会社との連絡を絶つことで仕事を辞める「ゴースティング」をする労働者が増えているという。
- これは労働市場がひっ迫していることの表れだと、同紙は指摘する。アメリカでは仕事を探している人の数よりも、求人数の方が多い。
- 突然仕事を辞めるのは大抵、従業員と管理職のコミュニケーション不足の証拠だと専門家は言う。
ミレニアル世代がデートでやる"ある行動"が、職場にも広まり始めた —— 「ゴースティング」だ。
ワシントン・ポストによるとアメリカでは、職場に姿を見せなくなったり、会社と連絡を断つことで仕事を辞める労働者が増えているという。
「多くの取引先が『ゴースト』されたと話している。ある日突然、従業員が職場に来なくなり、連絡が全くつかない状態だ」と、シカゴ連邦準備銀行は12月、ワシントン・ポストが引用したレポートの中で指摘している。
同紙によると、職場でゴースティングが増えているのは、アメリカの労働市場のせいだという。
失業率はここ数十年で最も低い水準で、仕事を探している人の数よりも求人数の方が多いため、労働者が上司との面倒な会話を回避して、他の仕事に移ることを助長しているのだ。
「文字通り誰もが雇ってもらえるときに、どうして上司ともめたり、面倒な会社を辞めるまでのさまざまな手続きに煩わされたいと思うでしょう? 」
と、労働経済学者のマイケル・ヒックス(Michael Hicks)氏はワシントン・ポストに語った。
他のひどい辞め方と同じように、雇い主にゴースティングをするともちろん職場のひんしゅくを買うと、職場のマナーに詳しい専門家は言う。
上司だけでなく、今後も連絡を取り合いたいと思っていた同僚に対しても、確実に後には引き返せない状況を作り出し、あなたの評判は暴落するだろう。
「直接関係のない同僚ですら『なんてプロ意識に欠けることをするんだ —— おとなげないにもほどがある』と考えるでしょう」と、SixFigureStartのキャリアコーチ、キャロライン・セニサ・レヴィーン(Caroline Ceniza-Levine)氏は2017年、Business Insiderに語った。
[原文:The job market is so hot right now that workers are 'ghosting' employers without even saying goodbye]
BUSINESS INSIDER JAPAN より転載(2018.12.16)
あわせて読みたい
翻訳, 編集: 山口佳美