無にならなくていい、瞑想は1日に10分だけでいい
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ビル・ゲイツ氏の2018年度おすすめ本ベスト5にランク入りしていた、瞑想の手引き本『The Headspace Guide to Meditation and Mindfulness』。著者のアンディ・プディコムさんは、ゲイツ一家にも直接瞑想を指導したとか。
新しい年に瞑想を取り入れたい人は、個人指導は無理だとしても、彼の2012年のTEDトークからまずは「瞑想とは何か」を教えてもらいましょう。
瞑想は、1日に10分だけでいい
トークのタイトルは「All it takes 10 minutes of mindful 」。マインドフルネス、つまり瞑想は1日に10分だけでいいという意味です。
瞑想と聞くと、目を閉じて座禅を組み、微動だにせず、心を空っぽにしなければならないようなイメージがあります(動いたら警策が飛んできそうな気もしますよね)。
思考を止めるのではなく「ただ見つめるだけ」でいい
プディコムさんに言わせれば、瞑想とは、
(前略)思考を止めたり感情を消したりと、心をコントロールすることが瞑想だと思っている人が大勢います。でも、実際はそうではありません。
瞑想とは、一歩下がって、批判したり裁いたりすることなく、リラックスしながらも集中した心で、自分の思考が生まれては消えてゆくのをありありと見つめることなのです。
「All it takes 10 minutes of mindful (5:45 〜6:07)」より引用翻訳
そうか、「瞑想=心を空っぽにする」ではないんですね。湧き上がっては消えてゆく思考に、良し悪しなどの判断を下さずにただ観察するだけ。
何も考えないようにというのは難しいけれど、めくりめぐる思考に距離を置いて、見つめるだけというのはできそうです。
洗濯機の水は、濁っていても回っていてもOK
トークでプディコムさんは、多忙な日常の中での思考をぐるぐるまわる洗濯機にたとえています。その渦巻く感情の中にありながらも、1日10分だけは、まわる洗濯機の中から出て、外から水を眺める立場に自分を置くのがプディコム式瞑想とお見受けしました。
これまで、私は瞑想は心のお掃除だと思っていました。つまり、洗濯機の水を濁りなく、渦も巻いていない状態にするようなことです。でも、プディコムさんは、いろいろな心配やストレスや楽しさが混ざった水でもいい、それが渦を巻いていてもいいと言っています。
プディコムさんが開発した「Headspace」で瞑想を始めるもよし。著書を読むもよし。その前に、9分を投資してTEDトークで「瞑想」とは何かを確認してみるのもよさそうです。
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Source: TED,Gates Notes
Image: Gettyimages
ぬえよしこ
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