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瞑想本もランク入り。ビル・ゲイツが選ぶ2018年お気に入りの本5冊はこれだ

瞑想本もランク入り。ビル・ゲイツが選ぶ2018年お気に入りの本5冊はこれだ
Image: Gettyimages

年末恒例、ビル・ゲイツが2018年のお気に入り5冊を発表しました。今回のリストで目を引いたのが、めずらしいハウツー系、しかも瞑想の本です。

1.『The Headspace Guide to Meditation and Mindfulness』 アンディ・プディコム著

最近、妻メリンダとともにはまっている瞑想のきっかけとなった本だそう。

成功者に瞑想をしている人は多いと言われているけれど、ビル・ゲイツの名前が挙げられているのは一度も見たことがなかったので、このセレクションは意外でした。

これまで瞑想には懐疑的だったというビルですが、今では週に2、3回、10分ほど瞑想する実践者に。

スポーツをするときに体のエクササイズをするように、心のエクササイズが瞑想なんだと思うようになりました。

ぼくにとっては、瞑想は神秘主義や信仰とは関係ありません。

日常生活で少しの時間を割いて、頭に巡る思いを意識するようにして、思考から距離を置けるようにするのが瞑想なんです。

Gates Notes」より引用翻訳

私も思いついた時に瞑想していますが、思考に振り回されることなく距離を置くのが瞑想というビルの考え方に異議はありません。

プディコム氏はイギリスの瞑想コンサルタント。この本はアメリカでは2016年秋に出たのですが日本語訳はまだのようです。

でも、過去の著作で日本語になっているものに『からっぽ! 10分間瞑想が忙しいココロを楽にする』があります。

そして、彼は瞑想アプリ「Headspace」の原案者。瞑想やマインドフルネスに興味がある人はアプリから入ってもいいし、著作を先に読んでもいいですね。

2.『Educated』 タラ・ウェストオーバー著

2018年2月、アメリカで出版されセンセーションを巻き起こした若い女性のメモワール。

モルモン教徒で生存主義者(サバイバリスト)の家庭に生まれ育ち、17歳まで学校にも医者にも行ったことがなかったというタラさん。

社会からほとんど隔離された子ども時代、自学しての大学進学、奨学金を得てケンブリッジ大学で博士号を取得するまでの四半世紀が綴られます。

ちなみに奨学金はゲイツ奨学金だったのですが、本を読むまでビルはそのことを知らなかったとか。

共感できるかわからないままに本を読みはじめたビルは、著者の筆力に圧倒されたと言います。程度の差はあれ、若者が両親やまわりの影響から離れて自己を見つけ出すプロセスが多くの人に共感を与えたようです。

ニューヨーク・タイムズ紙の今年のベスト本の1冊にも選ばれています。

3.『21 Lessons for the 21st Century』 ユヴァル・ノア・ハラリ著

イスラエルの歴史学者ハラリ氏は、ビルのお気に入りの著者のひとり。

過去の著作『ホモ・デウス:テクノロジーとサピエエンスの未来』と『サピエンス全史』もブログで取り上げられていました。

過去や未来にフォーカスしたこれまでの著作とは異なり、私たちの「現在」にフォーカスして、教育、テクノロジー、宗教などさまざまな角度から現代を考察。生きにくい社会になったと感じているなら、この本は問題を考えるヒントを与えてくれると、ビルは言います。

4.『Army of None: Autonomous Weapons and the Future of War』 ポール・シャリー著

タイトルの誰もいない軍隊、というのは、全自動式の兵器やAIが率いる軍隊のこと。自動兵器の専門家であるシャリー氏がわかりやすく説明してくれているそうです。

兵士がまったく要らない軍隊なんて、まるでSF映画。恐ろしいテーマだけれど、それが現実になりつつある現在には不可欠な本です。

5.『Bad Blood: Secrets and Lies in a Silicon Valley Startup』 ジョン・キャリルー著

タイトルの「悪い血」とは、一滴の血液から多くの検査ができる検査方法を見出したと謳ったセラノス社、そして創業者のエリザベス・ホームズを指します。

ホームズといえば、スティーブ・ジョブズを彷彿とさせる黒いタートルネック姿で数年前にはあらゆるビジネス誌の表紙を飾り、一躍時の人となっていました。

キャリルー氏は、2015年からセラノス社の取材活動を開始、詐欺行為を暴いたジャーナリストです。

何人もの友人から勧められてこの本を手に取ったビルは、読み始めたら止まらなかったそうです。

今回のリストには小説は含まれていませんでしたが、「Secrets and Lies in a Silicon Valley Startup(シリコンバレーのスタートアップの秘密と嘘)」という副題から想像するにこの本は小説のように読めそう。映画になりそうな実話です。

と思ったら、実際に映画化が進んでいるというではないですか。

ホームズを演じるのはジェニファー・ローレンス。監督のアダム・マッケイは『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を手がけた人。となると、「読んでから観るか、観てから読むか」タイプの1冊ですね。

Source: Gates Notes1,2,3,Fox Business

Image: Gettyimages

ぬえよしこ

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