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HOW I WORK

オフシーズンの劇場をレンタルスペース化。アーティスティック・ディレクター、エイドリアンさんの仕事術

オフシーズンの劇場をレンタルスペース化。アーティスティック・ディレクター、エイドリアンさんの仕事術
Image: Liz Lynch/Lifehacker US

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。今回は、映画や舞台芸術の上演施設であるランバーヤードセンターのエグゼクティブ兼アーティスティック・ディレクターを務めるエイドリアン・ウィリスさんの仕事術です。

映画と舞台芸術を上演するランバーヤードセンターには、2つの顔があります。

オフシーズンには映画の撮影、結婚式、会議をするスペースとしてレンタルされ、賃貸収入と公演チケットは芸術と地域社会のプロジェクトの資金になります。

エイドリアン・ウィリス(Adrienne Willis)さんは、この非営利施設のエグゼクティブ兼アーティスティック・ディレクターとして、劇場面とレンタルスペース面の両方を運営しています。

ワシントンDCから現在のロケーションに組織を移転させたこと、パフォーマー、スポンサー、テレビや映画のスタジオと一緒にする仕事のこと、緊急メールに関するチームの掟について、ウィリスさんに話を聞きました。

居住地:ニューヨーク州キャッツキル

現在の職業:ランバーヤードのエグゼクティブ兼アーティスティック・ディレクター

現在の携帯端末:iPhone X

現在のPC: 13インチのMacBook

仕事の仕方を一言で言うと:迅速

── まず、略歴と現在の仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか?

2006年に修士号を取得した後、ワシントンDCに移り、退役軍人擁護団体のVFA / VVAFの戦略・広報担当ディレクターに就任しました。2009年には、法人と非営利団体を顧客としてブランディング、メッセージング、メディア対応専門のWillis Strategies、LLCという会社を立ち上げました。

最終的に、私の専門性が当時メリーランド郊外にあったAmerican Dance Instituteの目にとまりました(現在のランバーヤードです)。

2015年にニューヨーク州キャッツキルに4棟の複合施設を購入。

2018年9月1日に映画・舞台芸術センターを開設しました。今年の秋冬には5人のアーティストを受け入れています。

私たちの仕事のほとんどは、ハドソン・バレーの地域プログラムや社会正義と芸術の接点を作ることでもあります。

代表的な青少年向けプログラムとしては、「Fresh Start」があります。これは、コロンビア郡のハドソン矯正施設に収容されているティーンエイジャー向けの芸術と自己表現による介入プログラムです。

このプログラムを希望する施設はたくさんあるのですが、より広範に展開するためには資金がもっと必要です。

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改装前のランバーヤードで
Photo: Jennifer Morse

──最近の1日の流れを教えてください

5月からほとんどハドソン・バレーで過ごしています。初めての夏シーズンを終え、今は、初めての秋冬シーズンの真っただ中です。

今週の火曜日はこんな1日でした。

  • 午前6:30:急ぎのメールに返信。コーヒーを飲む。
  • 午前8時:Body Be Wellでピラティス
  • 午前10:30:制作会社と共に防音スタジオと映画制作施設を見学
  • 午後12時半:将来の法人スポンサーに施設を案内。感謝祭の週末にはGreene County に1000人来場して、絶好調の秋を迎えているため、突然法人スポンサーの目に留まったのです。
  • 午後2:45:COOと予算の見直し。
  • 午後4時から6時:メールの処理 。
  • 午後7時:「Fresh Start」のプログラムに関心を持った援助資金提供者と夕食。

── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

私がワーキングマザーでいられるのは、Doctor on DemandとInstacartという2つのアプリのおかげです。

リラックスしたいときは、Kindleが大好きなので、夏の間はジップロックに入れてプールで読書していました。

── 仕事場はどんな感じですか?

私のオフィスには、大きなデスクとソファがあって、私のオフィスで会議をするとき使っています。

2019年末まで載っている巨大なカレンダーが2つあり、それであらゆるレジデンス、パフォーマンス、出張プラン、映画・テレビ制作のために借りた本の返却期限、結婚式、新しい施設で行われるコンフェレンスの予定を確認できます。

芸術の世界で仕事をするには、インスピレーションが必要なので、お気に入りのアーティスト(息子です)の作品をいつも身近に置いています。

── お気に入りの時間節約術やライフハックは何ですか?

ジップロックにKindleを入れて読むことです。

私のチームのみんなは、私に急いで見てもらいたいメールの件名には「INPUT REQUIRED!」か「HOT!」とつけます。

あと、高級なサングラスは買わないことにしています。安いものを買っておけば、なくしても(よくなくします)心が痛みませんから。

──仕事場で採用しているプロセスで、興味深いもの、珍しいもの、こだわりがあるものがあれば教えてください

基本的なことかもしれませんが、複数の拠点に分散しているチームと仕事をするときは、重要なメールの終わりには「このメールを受信したことをお知らせください」と書くことにしています。

これにより、みんなが説明責任を持てます。

── どんな人たちからどのように仕事を助けてもらっていますか?

私には、キャシー・オルドネスさんというすばらしいエグゼクティブ・アシスタントがいて、全てを予定通りに進めてくれています。

マネジメントチームのメンバーは、それぞれの強みも考え方も異なっていて、そこが良いところです。私は非営利のアートを考えているのですが、うちのスタッフは非営利の世界から来ている人があまりいません。

企業や政府関連の世界から来た人たちが多いので、経験を活かして私たちのミッションを果たすことに貢献してくれています。

──ToDoはどうやってトラッキングしていますか?

私の場合、生きるも死ぬもOutlookカレンダー通りです。

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ステージを務めるエイドリアン・ウィリスさん、クレッグ・ハリスさん、テイルゲーターズ・テイルズさん
Photo: Rob Shannon

──どのように充電や休憩をしていますか?

スタジオを建てているとき、ハドソンの家を改築するのに良いタイミングだと思いました。

改築してできた最高の場所は、素晴らしいワイン用冷蔵庫と快適なチェアを備えたキッチンのすぐそばにある小さなスペースです。私はそこでほっとする時間をちょっと持てます。

ビーチ、水泳、料理、家族や友人とワインを飲むこと、夫と息子と過ごすことが好きです。それから読書も好きです。特に珍しくもないことばかりですが、間違いなく元気になれます。

──仕事の合間に何をするのが好きですか?

地雷犠牲者のリハビリや気候変動による自然災害の被災者への支援といった人道的な主旨で、ワイン産業で資金調達する「Grapes for Humanity」の広報戦略をプロボノで指揮しています。

──今、何を読んでいますか? おすすめの本はありますか?

私のベッドサイドテーブルには、今、Angela Duckworth著『Grit: The Power of Passion and Perseverance』とAdam Bryant著『The Corner Office: Indispensable and Unexpected Lessons from CEOs on How to Lead and Succeed』が置いてあります。

Instagramで @reesesbookclubxhellosunshine をフォローすると、前述のKindleで、ものすごくおもしろい本が見つかりますよ。

──今日あなたがされたのと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

仕事がらみでは、プロダクションの幹部の考え方を知りたいと思っています。

オフシーズンに会場をレンタルする主要テナントになる人たちだからです。

そういう理由で、ションダ・ライムズさん(テレビ監督)、ディック・ウルフさん(脚本家)、J・J・エイブラムスさん(映画プロデューサー)、あと、バリー・ディラーさん(パラマウント映画・20世紀フォックスの会長兼CEOを歴任したメディア界の大物)がどう答えるか知りたいものです。

個人的には、『The Marvelous Mrs. Maisel』というテレビ番組の大ファンなので、ランバーヤードで撮影してもらう方法を見つけたいです。

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グランド・オープニングで登壇するLumberyardのスタッフ
Photo: Alon Koppel

──これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください

ボビー・ミュラーさん(退役軍人の権利と平和のための活動家で、1997年にノーベル平和賞を受賞した地雷禁止国際キャンペーンの共同設立者)から頂いた次のアドバイスです。

自らの前提に疑問を投げかけるのをやめた人間は、妥当性を失います。 同様に、ミッションへ献身が自らの妥当性を考慮できなくなった非営利団体は、存在する意味がなくなります。

これは、指導者にも常に当てはまることであり、これができないと、信念に従って行動していく勇気を失います。

──挑戦中の課題はありますか?

芸術のための資金集めは困難です。私たちは、オフシーズンの賃貸収入によってオンシーズンの芸術プログラムをサポートするという新しいモデルを舞台芸術のために作ることで、これを解決しようとしています。私たちがすることはすべてそれに基づいています。

私は、芸術が地域社会を活性化できるとも考えていて、ランバーヤードの活動が日々経済的インパクトを与えることにより、これを証明しています。この動きが成長することを期待しています。

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Image: Liz Lynch/Lifehacker US

Source: lumberyard, Amazon.co.jp(1, 2), Instagram

Nick Douglas – Lifehacker US[原文

訳:春野ユリ

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