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単焦点やマクロレンズ? 一眼レフビギナー向け、5種類のレンズと使いこなすコツ

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単焦点やマクロレンズ? 一眼レフビギナー向け、5種類のレンズと使いこなすコツ
Image: bogdandimages/Shutterstock.com

デジタル一眼レフカメラや、レンズ交換が可能なミラーレスカメラは、レンズを使い分けることで被写体に合わせた写真を撮影することができます。焦点距離や絞りに関していえば、これが絶対正しいというルールブックはありませんが、いくつかの覚えておくべきベストプラクティスがあります。

写真スキルを高めたいなら、手持ちの撮影機器を最大限に活用する方法を理解しておかなければなりません。今回は、5種類の一般的な写真レンズと、そのレンズがどのような被写体に向いているか、どのようなときに使うべきなのかを解説します。

基礎知識

各レンズの使い方を見ていく前に、何がレンズに違いをもたらしているのかを理解しておきましょう。レンズの違いを示す最も基本的な数字は「焦点距離」です。焦点距離はミリメートルで表わされ、「50-200mm」のように範囲で示されることもあります。

焦点距離とは、基本的に、レンズのズームレベルのことです(こちらで紹介するオンラインシミュレーターで、焦点距離の違いが写真にどのような影響を与えるかを確認できる)。

たとえば、焦点距離が300mmのレンズは、24mmのレンズに比べて、遠くにある被写体をはるかに近く見せてくれます。また、焦点距離に範囲がある(たとえば18~55mm)レンズはズームレンズと呼ばれ、入門レベルのカメラによく付属しています。

下の写真は、焦点距離が異なる4つのレンズを並べたところです(ちょっと変わった見た目になっているのは、レンズフードが裏返して装着してあるため)。

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Image: MakeUseOf

正確な計測に基づくわけではありませんが、人間の眼に最も近いといえるのは、フルフレームカメラでは約50mm、Nikon APS-Cまたは同等のセンサーでは約27mmの焦点距離を持つレンズとなります。つまり、これらの焦点距離を持つレンズを通して見る視野は、肉眼の視野と近くなります。

また、カメラセンサーのサイズにより、焦点距離が変わることを理解していおくのも重要です。一部のレンズは「換算」焦点距離を表示していますが、そうでない場合は、Digified.netが提供するレンズ倍率計算機を使うと便利です。

広角レンズ

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Image: MakeUseOf

広角レンズは、「超ズームアウト」レンズと考えることもできます。このレンズを使うと、人間の眼が焦点を合わせられる範囲以上の視野をとらえることができます。

典型的な広角レンズの焦点距離は24〜35mmです。より広い範囲をキャプチャできる超広角レンズは、焦点距離が24mm以下と非常に短くなります。

こうしたタイプのレンズは非常に広い視野角を持つため、写真の縁付近の直線が歪んで見えることがあります。レクティリニアレンズはこの歪みを補正し直線に近づけますが、遠近感が強調されるパースペクティブ効果を引き起こします。魚眼レンズは直線の歪みがさらに強くなり、非常に特徴的な写真となります。

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Image: MakeUseOf

広角レンズを使うと、地平線が遥か遠くに見えるので、風景の「ビッグネス」がより強調されます。ですので、広角レンズは風景写真に適しているといえます。

風景の壮大さを伝えたいなら広角レンズを使うことをおすすめします。効果をより高めるには、前景に何らかの被写体を配置してアンカーとし、見る人にフォーカスできる対象物を与えるようにします(上の写真では木々がアンカーとして機能している)。

また、広角レンズを使って、近くにある小さな被写体にクールなエフェクトを付け加えることもできます。たとえば、広角レンズで花畑を撮影すると、手前にある花が、背景の花々よりも大きく見え、より強調されます。また、レクティリニアレンズを使うと(あるいは後処理で歪みを補正すると)、写真の縁部の歪みを小さくすることができます。

広角レンズのパースペクティブ効果や直線の歪みといった特徴に慣れるまでには時間がかかります。広角レンズを使うことに決めたら、さまざまな状況で試して、どのように機能するかをよく確かめてください。

標準レンズ(キットレンズ)

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Image: MakeUseOf

写真の入門者が、デジタル一眼レフカメラなどのレンズ交換式カメラを購入すると、たいていは標準的レンズ(キットレンズ)が付属しています。

こうしたレンズは汎用性が高く、通常35〜70mmの焦点距離を持っています(私のNikonは、センサーが小さいため標準レンズの焦点距離が18〜55mmとなっている)。

標準レンズは、人間の眼に近い視野を提供してくれる、最も使いやすいレンズの1つといえます。

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Image: MakeUseOf

風景、ポートレイト、アクション写真、街でのスナップ写真など、どんな写真にも標準レンズを使うことができます。遠くの被写体にズームインしたり、小さな被写体を接写するのには向きませんが、近距離から中距離の被写体を撮るのには最も適しています。標準レンズは多用途向けに設計されており、多くのカメラに「キットレンズ」として付属します。

標準レンズを使うのに最適なシチュエーションの1つは、旅行です。バランスの取れたレンズなので、標準レンズと、できればもう1つ別のレンズがあれば、そのほかのレンズを持っていく必要はありません。

望遠レンズ、ズームレンズ

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Image: MakeUseOf

望遠レンズは70mm以上の焦点距離を持ち、遠くの被写体に近づけるように設計されています。

スーパーズームは望遠レンズに似ていますが、広範囲の焦点距離を持っています。たとえば、私が2番目に買ったレンズは、55-200mmのスーパーズームです。55-300mmのようなさらに焦点距離が広いレンズもありますが、その分コストも高くなります。

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Image: MakeUseOf

望遠レンズとスーパーズームレンズは、遠くの被写体に近づきたいときに最適です。 たとえば、標準レンズではよく見えない地平線上の建物や、群衆の中にいる1人の人物にフォーカスするときに使えます。また、上の写真のように、近づくことができない動物を撮影したい場合にも役立ちます。

被写体が必ずしも遠くにある必要はありません。被写体で画面がいっぱいになった写真を撮りたい場合に、望遠レンズやスーパーズームレンズを使えば、被写体に肉薄した写真を撮ることができます。

また、短い望遠レンズは被写体を背景から際立たせる効果があり、ポートレイト写真に向いています。

マクロレンズ

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Image: MakeUseOf

マクロレンズは、クローズアップ写真が得意な特殊なレンズで、その多くが 1:1(等倍) の画像を生成します。

つまり、被写体がカメラセンサーの上で実物大で再現され、ディテールに富んだ写真を生成できるということです。花や昆虫などの小さな被写体の多くがマクロレンズで撮影されていますが、それ以外の被写体にも使うことができます。

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Image: MakeUseOf

マクロレンズの主な使い道は花や昆虫かもしれませんが、ほかの対象物に使っても魅力的な写真を撮ることができます。

硬貨、古い機械部品、木材、また、鍵やグラス一杯の水のような日常的な被写体が、いままで気づかなったようなテクスチャやパターンを持った壮大な風景に変わります。

マクロレンズは、被写界深度の浅い写真を生成するのも得意で、上の写真のように前景だけにピントが合った写真を撮ることができます。

身近な物に魔法をかけたいなら、マクロレンズがぴったりです。こうした写真はマクロレンズ以外でも撮影できますが、マクロレンズを使ったほうがより魅力的な写真が撮れるはずです。

単焦点レンズ

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Image: MakeUseOf

単焦点レンズは、カメラの初心者が持っておくべきレンズの1つです。このレンズは、ズームレンズとは反対に、単一の焦点距離しか持っていません。

焦点距離を動かせるズームレンズがあるのに、なぜ単焦点レンズが必要なのかと疑問に思うかもしれませんが、単焦点レンズにはいくつかの明らかな利点があります。

たとえば、レンズの可動部分が少ないため、鮮明で高品質な写真が撮れることが多く、ポートレイト写真に向いています。もう1つの利点は、絞りが速いことです。

つまり、暗い場所や、理想的とは言えない照明状況で、より良い写真が撮れるということです。たとえば、夜間やスポーツの写真の撮影に適しています。また、ズームレンズより可動部が少ないので、そのぶんコストも安く抑えられます。

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Image: MakeUseOf

当然ながら、単焦点レンズにはズーム機能がありません。これを短所と捉えることもできますが、多くの写真家が、「自分の足でズーム」したほうが良い写真が撮れると考えています。

すなわち、ベストショットが撮れる位置に、自分とカメラを移動させることを学んだほうが良いということです。

単焦点レンズはどんなときに使うべき? 鮮明で高品質な写真を撮りたいときです。ポートレイト、夜間の撮影、アクションショットなどが単焦レンズの得意分野ですが、さまざまな焦点距離(10mmから300mm)のレンズがあるので、どんな写真でも、それに対応する単焦点レンズを見つけることができます。

50mmの単焦点レンズは優れた万能レンズであり、85mmのレンズはプロの写真家がポートレイトに良く使っています(ただしセルフ・ポートレイトには向かない)。

ルールは壊すためにある

もちろん、写真で楽しいのは、どんな被写体を撮るにせよ、自分独自のスタイルを付け加えられるところです。上記で紹介したレンズを推奨どおりに使うこともできるし、そこから逸脱することもできます。

ポートレイトに標準レンズを使ってもいいし、望遠レンズで遊び心を付け加えてもいいでしょう。同じ風景を超広角レンズで撮るとどう変わるか試してみるのもおもしろいはず。

プロの写真家がどんなレンズでどんな写真を撮っているかをチェックしてみてください。

実験しましょう! いろいろ試して自分だけのスタイルを見つけてください。

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Image: bogdandimages/Shutterstock.com

Original Article: 5 Common Photo Lenses and When to Use Them by MakeUseOf

訳:伊藤貴之

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