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ホームボタン消滅、完全一新「新型iPad Pro」驚きの特徴。アップルが考える新たなコンピューターとは

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ホームボタン消滅、完全一新「新型iPad Pro」驚きの特徴。アップルが考える新たなコンピューターとは
アップルは11インチと12.9インチの新型iPad Proを発表。既存の10.5インチiPad Proと合わせて3モデルの製品ラインアップとなる。

アップルは現地時間10月30日、アメリカ・ニューヨークで新製品発表会を実施。

タブレットシリーズの上位モデル「iPad Pro」の最新モデルを発表した。最新のiPad Proは11インチと12.9インチの2モデル。

既に予約を開始しており、日本でも11月7日に発売される。NTTドコモ、au、ソフトバンクでの取り扱いもある見込みだ。

直販サイトでのストレージごとの価格は以下の通り。

11インチiPad Proの直販価格

  • Wi-Fiモデル 64GB……8万9800円(税別)
  • Wi-Fiモデル 256GB……10万6800円(税別)
  • Wi-Fiモデル 512GB……12万8800円(税別)
  • Wi-Fiモデル 1TB……17万2800円(税別)
  • Wi-Fi+Cellularモデル 64GB……10万6800円(税別)
  • Wi-Fi+Cellularモデル 256GB……12万3800円(税別)
  • Wi-Fi+Cellularモデル 512GB……14万5800円(税別)
  • Wi-Fi+Cellularモデル 1TB……18万9800円(税別)

12.9インチiPad Proの直販価格

  • Wi-Fiモデル 64GB……11万1800円(税別)
  • Wi-Fiモデル 256GB……12万8800円(税別)
  • Wi-Fiモデル 512GB……15万800円(税別)
  • Wi-Fiモデル 1TB……19万4800円(税別)
  • Wi-Fi+Cellularモデル 64GB……12万8800円(税別)
  • Wi-Fi+Cellularモデル 256GB……14万5800円(税別)
  • Wi-Fi+Cellularモデル 512GB……16万7800円(税別)
  • Wi-Fi+Cellularモデル 1TB……21万1800円(税別)

新iPad Proの商品ページには「変えていないのは名前だけ。」という挑戦的なメッセージが記されているが、旧モデルと比べて具体的にはどこが進化したのか、確認してみよう。

ベゼルは狭く、デザインが一新

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写真左が旧型、右が新型の12.9インチiPad Pro。
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最もわかりやすい変化は、大幅に変わった本体のデザインだ。

2017年6月に発売された10.5インチiPad Proも、それまでのiPadに比べて左右のベゼルを細くしていたが、新型のiPad Proはどちらも左右上下の額縁がさらに狭められている。

そのため、画面が大きい12.9インチモデルは従来の同画面サイズのモデルに比べて、高さは約25.1mm、幅は約5.7mm短く、厚さは約1mm薄くなっている。

また、画面サイズは異なるものの、11インチiPad Proも、従来の10.5インチモデルと比べて、高さは約3mm短く、厚さは約0.2mm薄くなっている。

「Face ID」対応&iPhone Xライクの操作性に

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iPadで初めてTrueDepthカメラが搭載される。

デザイン変更に伴い、ホームボタンと指紋認証の「Touch ID」は廃止された。これはiPadとしては初のことだ。

生体認証としては、iPhone X/XS/XRシリーズと同じ赤外線カメラやドットプロジェクターなどと正面カメラ等を組み合わせた「TrueDepthカメラシステム」を用いた「Face ID」に対応する。

Face IDは画面ロックの解除のほかに、ウェブやアプリなどでApple Payでの支払い時に利用できる。

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ホーム画面や起動中のアプリを表示するのに、もうハードウェアキーは使わない。

また、操作系もホームボタンがなくなった影響で、画面下にあるバーを活用。

上スワイプでホーム画面に戻るなど、広い画面を活用したiPhone X/XS/XRシリーズと同じ操作体系となっている。

Lightning端子が廃止、代わりにUSB Type-Cを採用

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新型iPad ProではUSB Type-Cが採用されているため、外部機器との接続が従来よりラクになる。

もう1つ大きな変化は端子。

新型iPad Proでは、充電および周辺機器との接続用端子として、「MacBook」や「MacBook Pro」、他メーカーのPCやAndroid製品で既に使われているUSB Type-C(同社ではUSB-Cと呼ぶ)が採用された。

アップルは初代iPadでは30ピンのDockコネクターを、2012年10月の第4世代iPadや第1世代iPad miniからは両面挿し対応のLightningコネクターと、独自規格の端子をずっと採用してきた。

今回の端子の変更は実に6年振り3回目というだけでなく、汎用規格になったことには、アップルの「意図」を感じる。

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iPadの巨大なバッテリーを、iPhoneのモバイルバッテリーとして利用できるようになる。

それは、おそらく周辺機器などとの接続のしやすさを重視したためだ。

USB Type-Cを採用したことにより、アダプターがなくても外部機器との接続ができる。発表会ではノートPC並みの最大5K解像度での画面出力や、USBポートを持つデジタルカメラとの接続、さらには新型iPad ProからiPhoneへの充電ができるとしていた。

アップルは、ここ最近、iPadをタブレットではなくコンピューターと表現するようになってきている。

汎用的な端子を持ち、さまざまな周辺機器と繋がることは、まさにコンピューター(Mac)がやってきたことだ。

下記で解説するアドビとの連携による「クリエイティブマシン」化を強く打ち出す意味で、従来のタブレットの定義からの脱却を図ろうとしているように見える。

第2世代Apple Pencilは無線充電化

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より伝統的な鉛筆の風貌を持つ第2世代Apple Pencil。

iPad Proと同時に、iPad専用デジタイザーペン「Apple Pencil」も新モデルが発表された。

直販価格は1万4500円(税別)。新型Apple Pencilは、従来のモデルに比べると、なだらかな角がつきマット仕上げに変化。より鉛筆らしい外観をしている。

また、充電方法も一新。新型iPad Proの右側面(音量キーのある面)に磁石が仕込まれており、そこにPencilを装着すると充電がはじまる仕組みになっている。

従来はペンの頭のフタを取り外し、ペンをiPad本体のLightning端子に差し込むことで充電できた。

素早い充電は可能だったが、充電中はペンのフタをしまう場所がないため失くしやすく、またペンを挿したiPadが不格好だったこともあり、この変更を喜ぶファンは多いだろう。

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アップルの発表会で「Photoshop for iPad」のライブデモをするアドビのデザイン担当VPであるJamie Myrold氏。第2世代Apple Pencilのダブルタップ操作で編集画面の拡大縮小を行っているところ。

ペンそのものの操作性にも変化がある。新型Apple Pencilではペン側面のダブルタップ操作に対応する。

例えば、ノートアプリの手書きメモ時にこの操作を行うと画面にタップしなくても、鉛筆から消しゴムへツールを切り替えられる。

この機能はサードパーティー製アプリにも開放されるようだ。発表会で行われたAdobeの「iPad版Photoshop」のライブデモでは、ペンのダブルタップにより拡大縮小の切替が行われていた。

ちなみに、アップルのホームページによると、この第2世代Apple Pencilは今回発表された新型11インチ/12.9インチiPad Proでのみの対応となっており、以前に発表されたiPadでは利用できない可能性がある。

既にアップルにとって、iPad Proはコンシューマー向けPCだ

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キーボード付きカバーのSmart Keyboardもリニューアル。

その他、iPad ProをノートPC風に使うためのSmart Keyboardも「Smart Keyboard Folio」としてまったく新しく生まれ変わった。

従来はSmart Connector端子を中心に側面の磁力で装着されていたが、Folioでは背面の磁力で本体とくっつく。

そのため、カバーとして利用する際は正面だけではなく背面も保護され、さらにスタンドとして利用する際は2段階の角度調整ができるようになった。

直販価格は11インチ向けが1万9800円(税別)、12.9インチ向けが2万2800円(税別)となっており、出荷日はiPad Proより1日早い11月6日予定だ。

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ティム・クックCEOは、どのPCメーカーのノートPCよりiPadが売れているとアピール。

ティム・クックCEOは、新型iPad Proの発表時、iPadシリーズの出荷台数が4億台に達したと公表。

また昨年の各社のノートPCの出荷台数と比較し、iPadが世界で最も人気のモバイルPCであるとアピールしている。

別の記事で解説している新型MacBook Airの仕様も含めて考えると、アップルはMacをプロ向けのコンピューターに、iPadをより間口の広い一般向けあるいはクリエイティブ向けのコンピューターと定義し始めたようにも見える。

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累計の販売台数は4億台に達したと公表した。

つまり従来、MacBook Airが担っていた入門や学生向け領域を、iPad Proが担う ── そう考えれば、なぜアップルが新型iPadをノートPCと比較し、またこれほどパワフルでノートPCっぽく、さらにLightning端子ではなくUSB Type-Cにする必要があったのかに納得がいく。

BUSINESS INSIDER JAPAN より転載(2018.10.31公開記事)

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Image: Apple

文・小林優多郎

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