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ハーバード卒の起業家トリップ・アドラーCEOが、スケジュール管理で意識しているたった1つのこと

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ハーバード卒の起業家トリップ・アドラーCEOが、スケジュール管理で意識しているたった1つのこと
Image: David Dai/Lifehacker US

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。今回は米大手電子書籍サブスクリプションサービス会社、ScribdのCEOを務めるトリップ・アドラーさんの仕事術です。

米Lifehackerが前回Scribd創業者のトリップ・アドラー(Trip Adler)さんにインタビューしたのは2014年のことでした。

そのときScribdをドキュメント共有サービスから電子書籍サブスクリプションサービスに拡大するお話を聞いたのですが、以来、Scribdは成長し続けています(今は図書館にも電子書籍がありますが、それでもやはりScribdのサービスは有益です)。

そのアドラーさんに、今回は、スタートアップは大成功か大失敗の2つに1つになること、スケジュールに急な会議を入れられる余地を残しておくこと、私生活での読書週間について語って頂きました。

居住地:カリフォルニア州サンフランシスコ

現在の職業:ScribdのCEO

現在の携帯端末:iPhone

現在のPC:MacBook Pro

仕事の仕方を一言で言うと:決然と

── まず、略歴と現在の仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか?

ハーバード大学在学中の私は、将来どんなことをしたいのか分かりませんでした。

最初は生化学を学び、その後、生物物理学に変えました。物理学は批判的思考に向いているので、批判的思考がさらにできるようになりました。しかし、大学卒業後のキャリアパスを選ぶとなると、自分の会社を設立することが夢でした。共同設立者と一緒に10種類ぐらいのスタートアップを研究した後で、Scribdにたどり着きました。

Scribdが掲げる「人々が文字にした言葉を共有する方法を変える」というミッションが気に入ったからです。幸いにも、このアイデアはうまくいきました。

スタートアップの結果は、大儲けできるか、まったく儲からないかの2つに1つであることがかなり早い段階でわかりました。

それで、本調子になるまで攻め続け、必要に応じて会社を改革し続けました。それは、予想以上に長い道のりで、11年かかりました。重力を振り切れる「脱出速度」か、それにかなり近いところまで達したとやっと感じられたのは昨年になってのことです。

粘り強さと自分のアイデアを信じきるパワーの賜物だと思います。

──最近の1日の流れを教えてください

私の仕事は、社内の仕事と社外の仕事が平均して半々です。社内の仕事としては、戦略、製品、企業文化に力を入れています。社外の仕事としては、出版社との交渉や人材採用に多くの時間を費やしています。

私のカレンダーには、空き時間をたくさん残しておくようにしています。そうすることで、考える時間が持てますし、急なミーティングを入れたりできるからです。

たまの空き時間や臨時ミーティングが、会社の方向性関する大きな変化につながったことがあるので、いつもそういう時間を作るように努めています。

── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

Gmailに相当依存しています。

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アドラーさんのデスク
Image: David Dai/Lifehacker US

── 仕事場はどんな感じですか?

ほとんどのテクノロジー企業に見られる標準的なオープンオフィスのレイアウトです。

同じ1つのビジネス目標を共有するチームの集合体としての「班」で座席を配置し直した結果、コミュニケーション面で大きな変化を遂げました。

我が社には、共有エリアがあり、そこで社員に1日3食提供したり、ビリヤードルや卓球など、いろいろなゲームができるようになっています。

毎月、作家を招いて講演してもらう「ScribdChat」もその共有エリアで開催しています。

── 前回Lifehackerがインタビューしたときから仕事の仕方は変わりましたか?

その頃よりはるかに多くの人の力を借りています。

当時に比べて会社の規模は3倍になっているので、私が自分でする「仕事」はかなり減り、その代わり仕事をしている人たちを管理しています。

私の現在の役職では、立ち入り過ぎずに付加価値を増やす方法や社員がベストな仕事をできるようにする方法を学ぶ必要があります。

── お気に入りの時間節約術やライフハックは何ですか?

携帯電話のほとんどすべてのプッシュ通知をオフにして、メッセージはまとめて確認するようにしています。

ですから、テキストメッセージに返信するのに1日かかることもあります。こうすることで、優先順位がつけたり時間の管理がしやすくなります。1日中メッセージに返信して過ごす代わりに、集中して作業を完了できます。

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Scribdのマーケティング会議
Image: David Dai/Lifehacker US

──仕事場で採用しているプロセスで、興味深いもの、珍しいもの、こだわりがあるものがあれば教えてください

我が社では、月に一度、「ScribdChats」と呼ばれるものを主催しています。新刊本を出した知名度の高い作家を招いて、最新の作品についてインタビューします。

誰もが日常の作業から一息ついて、作家、ジャーナリスト、大学教授、伝記作家の世界に入り込み、新しいアイデアに触れることができる素晴らしい方法です。

── どんな人たちからどのように仕事を助けてもらっていますか?

聡明で多様性と自主性に富んだチームを採用できていると胸を張って言えます。

これが私にできる最も重要なことだと思います。

Scribdのエグゼクティブチームと140人以上のさらに大きなチームを頼りにしています。毎日みんなで驚くほどの仕事量をこなしていますよ。

──ToDoはどうやってトラッキングしていますか?

GmailドラフトのToDoリストを使っています。

──どのように充電したり休憩したりしていますか?

サーフィンやハイキングによく行きます。定期的に自然の中に身を置くことを大事にしています。心身のバランスが取れてハッピーになれるからです。

──仕事の合間に何をするのが好きですか?

妻のシエラが、2,3年前に「Hook & Scissor」というヘアサロンをはじめたので、私はその投資家と顧問をしています。

まさか自分がヘアサロンのビジネスに関わるとは思っていなかったのですが、こういう別の業界のビジネスに関わることは、楽しくもあり勉強にもなっています。

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オフィスのビリヤード台
Image: David Dai/Lifehacker US

──ご自身の読書習慣を教えてください。今、何を読んでいますか?おすすめの本はありますか?

1カ月に1冊ぐらい読んでいます。

絶えず情報の爆撃を受けているこの時代、読書は心を静める効果があると思います。私はかなりScribdを使って読んでいますが、紙に印刷された本を読むことも大好きです。

最近、オーディオブックの良さを発見しました。朝の通勤中に聞くと良いですね。

ノンフィクションやビジネス書に偏る傾向がありますが、たまには楽しい小説も読んでいます。

Ernest Cline著『Ready Player One』をオーディオブックでちょうど聞き終えたところです。ノスタルジアとスマートポップカルチャーに言及しているところがおもしろかったです。おすすめの1冊です。

──これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください

「共感こそすべて」です。

私はフィードバックや他人の視点を自分の中に取り入れる努力を熱心にしています。

自分の考え方とは大きく異なると思われる場合は特にそうしています。これは、人間的成長とビジョン形成を遂げるにはベストな方法の1つです。

──挑戦中の課題はありますか?

世の中の読書の仕方を変化させることに今でも取り組んでいます。平均的な人が毎年読む本を1冊増やせたら、世の中にかなり大きなプラスの影響を与えるでしょう。

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Image: David Dai/Lifehacker US

Source: Scribd

Nick Douglas – Lifehacker US[原文

訳:春野ユリ

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