やる気がでないときは、人にアドバイスをすると良い
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やらなくてはいけないことがある。わかっているのにやる気がでない…そんなとき、どうしますか?
アドバイスする側になるとやる気がでる!?
たとえば転職したいのに、なかなか行動に移せないようなとき。
転職を成功させた人からアドバイスをもらって刺激を受けて行動に移そうというのが定番の流れかもしれません。しかし、それを覆す、自分が第三者にアドバイスする側にまわるという驚きのセオリーを聞きました。
アメリカの心理学者の実験でわかったアドバイスの効能
「Quartz」の記事によると、アメリカの心理学者ローレン・エスクレイス・ウィンクラーさんとエイレット・フィッシュバックさんは、定番を逆にして本人がアドバイスする側にまわると意欲が出て行動につながるのではと考え、実験をしたそうです。
その結果たるや、仮説を裏づけるものに!
プロからアドバイスを受けるより、自分がアドバイスする立場になったときのほうがやる気が出たと答えた人が多かったのです。
- 貯金したいけれどなかなかできない人では、72%
- アンガーマネジメントについては、77%
- 減量を目指している人では、72%
また別の実験では、求職中の人が同じ立場にある人にアドバイスする側になったとき、68%の人がアドバイスをもらったときよりも、意欲がわいたという結果になりました。
なぜアドバイスをするとやる気が出るの?
なぜアドバイスをすると、自分のやる気につながるのでしょうか。
前述の心理学者は、それが本人の自信につながり、やる気が刺激されて行動につながると述べています。
アドバイスする立場になったとき、その人にとって新しい情報が得られるわけではないのですが、アドバイスすることで自信がつくのだと思います。
自分の能力に自信が持てると、やる気が刺激されて、実力以上の結果につなげることもできるのです。
「Quartz」より引用翻訳
たしかに、よく考えてみると、なかなか行動できないときは、何をすべきかわからないというよりも、やる気がでないことがほとんど。
アドバイスすることは、自分の中に目的を遂げるのに必要なリソースや情報があることを確認する作業になるというわけです。
アドバイスすることで、自信がつき、やる気につながる
これを知って、過去を振り返ってみると、成功者のアドバイスをもらうという定番パターンでは、相手と自分を比べてしまい落ち込んだ場合もあったなと思い出しました。
同じ悩みを抱える第三者にアドバイスするとしたら、やるべきことを客観的に提示することができるので、へんな先入観や自己嫌悪が絡んでこないのもプラスのようです。
アドバイスする相手がいようがいまいが、アドバイスする側の視点で必要な情報はすでにあることを確認。そのとき、自分の欠点ではなく経験や能力にフォーカスできれば、自信につながります。
情報も自信もすでに持っているとわかれば、あとは行動に移すのみというのを痛感して、自分で自分の背中を押すことができるのではないでしょうか。
他人を励ますことは、自分を励ますことにもなる。このテクニック、いろいろな場合に役立ちそうです。
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Source: Quartz
Image: Indypendenz/Shutterstock.com
ぬえよしこ