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会話のやり取りが明解でつかみやすい。海外ドラマが英語学習に最適な理由

会話のやり取りが明解でつかみやすい。海外ドラマが英語学習に最適な理由
Image: Tero Vesalainen/Shutterstock.com

旅行で現地の人とおしゃべりを楽しみたい?国内で外国人の友達が欲しい?それなら、バイリンガルになるのが一番です。

とはいえ、中高の英語や、読み書きはできる、日本人とも英語で意思疎通ができるのに、外国人と話すとなぜかうまくかみ合わない。それは、辞書的な英語しか知らないから。

学校で習う英語は必要だが、英会話には不十分

たとえば、bachelor(バチュラー)という単語、未婚男性、独身男性、学士と辞書では訳しています。

ここでクイズです。どれが、一般的なbachelorの定義に近いでしょう?

  1. 籍を入れていない彼女と10年同棲している人
  2. 年金で細々と暮らす、奥さんに先立たれた80歳の男性
  3. 投資銀行で働く高給取りで、毎日パーティに行くプレイボーイ

正解は3番です(笑)。

日本人は日本語の新語(エモい、痛い、ギャル男など)を辞書で学ばず、脳が自動的にパターンを作り出して理解します。これを学問するのが、認知心理学、認知言語学、認知文法と呼ばれるもの。

これに対して、今の一般的な学校で行われている英語教育では、辞書の通り「bachelorは、未婚男性、独身男性、学士という意味だ」と、型にはめて学びます。そのため、言葉の細かいニュアンスを学ぶのは難しいと思います。

その英会話で使われる独特のニュアンスを理解するには、たくさん見聞きするしかありません。それを効率的に楽しみながら学ぶことができるのが、海外ドラマです。

海外ドラマは、英会話より効率的に英語を学べる

生きた表現を感じ取れるという部分では、英会話を習いに行くより海外ドラマを観るほうがずっと効率的です。なぜなら、海外ドラマは、万人が楽しめるように、わかりやすい発音と表現を使用しているから。

(日本語のネイティブでも、話し上手の人と話し下手の人がいるように、英語のネイティブにも、You know、...like...など、雑音のような不要な単語が多い人もたくさんいるのです…)

海外ドラマは、準備されたセリフなので、無駄が少なく1分あたりの意味のある英単語の数が多くわかりやすい。特にコメディーはジョークも多く、会話の内容も日常会話に近いので、おすすめです。

海外ドラマで学べる、日本語にできない英単語

海外ドラマをたくさん観ると、学校では習わない、そして、日本語で表現するのが難しい、これらの単語を耳にします。

1.ClicheとClassic

辞書では、「決まり文句」「ありきたりの手法」とありますが、「It’s so cliche.」と言うときは、ほぼ必ず否定的な意味です。

たとえば、ホラー映画でヒロインが入浴したらバスタブの中に何かがいる、映画→カフェ→公園→ディナーというデートコースは、人によっては、Clicheです。

一方で、「ありがち」や「ベタ」を超えて、定番となったものを「Classic」と表現します。Classicは、どんな時代でも、価値を失わないという意味合いがあります。

たとえば、先ほど挙げたClicheも、人によってはClicheではなく、Classicにもとれるのです。

2.You dog!

直訳するとは、「君は犬だ」です。

日本語だと「犬」は、その「忠誠心」から、「あなたは、こんなやつの犬で満足なの?」「敵国の犬め!」と、自分の考えを持たず、盲目的に誰かに従う人を中傷するときに、犬という単語を使いますね。

アメリカでは、「You dog!」は、浮気者、無節操に肉体関係を持つ人などの意味で使われます。

あるいは、友達を呼びかけるときに、「What’s up, dog!」と言うこともあります。

でも、浮気者をいさめるために「You dog!」と言うのでなく、親しい間柄で「やるじゃん!(モテるね)」のような意味合いで使われることもあります。

3.Patronize

Patronizeには、「保護する、後援する、奨励する、ひいきにする、恩着せがましくする」という意味があります。

「Patron(後援者・常連客)」の関連語です。これは、恩着せがましくするというより、「子ども扱いして助ける」のような意味合いがあります。

たとえば、「いや、すごく似合ってるよ!」「全然太ってないよ!」と、相手の気持ちを思いやって本心でないこという場合、その裏には「この人は真実には耐えられない弱い心の持ち主だ」という前提があります。それに対して、「Don’t patronize me!」と返します。

あるいは、友達と海外旅行中に、「大丈夫?私が代わりに注文しようか?」と親切で手助けをしたつもりでも、「そのくらい自分でできるよ!Don’t patronize me!」と返ってくることもあります。

4.Emotional baggage

Emotional baggageは、「感情的なお荷物、感情的な問題、心の重荷」とありますが、「軽いトラウマ」に近い意味の言葉です。

単なる「心の傷」ではなく、現在進行形であなたの足を引っ張り、行動や発言を制限するものですが。重い荷物を引きずり、やりたいことができない。一歩踏み出す勇気が出せない。人を信じることができないなどです。

エキセントリックな行動を取ったり、自傷癖がある人に対しては、「Emotionally screwed up」、「Emotionally messed up」などのほうがより一般的です。


他にも、ニュアンスが細かすぎて、日本語で表現しにくい英単語はいくらでもあります。

はじめは、難しく感じるかもしれませんが海外ドラマをたくさん観れば、なんとなく英語のまま理解できるようになるはずです。まず英語学習を目的に海外ドラマを観る習慣をとりいれてみてください。

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早瀧正治

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