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3人の専門家に聞いた、本当に猫に好かれる方法

3人の専門家に聞いた、本当に猫に好かれる方法
Image: Lifehacker US

犬好きの人たちには嫉妬を感じます。犬には、道を歩いているだけで出会うことができますから。また、たいていの犬はすぐになついてくれます。

しかし、猫は違います。猫をなつかせるには努力が必要です。今回私は、猫の行動に関する3人の専門家から、猫の本来の性質と、人が飼っている猫と仲良くする方法について、話を聞きました。

野生動物のように扱う

なぜ、友好的で親切な人間としか付き合ってこなかった猫でさえ、人に冷淡な態度をとるのでしょうか? 犬のように選抜育種が行なわれていないのは知っていました。しかし、『The Inner Life of Cats』の著者であり、サイエンスライターであるTom McNamee氏と話すまで、この違いの大きさを理解してはいませんでした。

「人間は10万年前から犬を飼育していた」と同氏は話します。一方、猫が人間と暮らしはじめたのは5千年前からです。北アフリカヤマネコをネズミ捕りとして飼いはじめてからのこと。

「そうした猫たちはもっぱら納屋のまわりをうろうろしていた」とMcNamee氏。狼からさまざまな犬種が作られたような、選択的育種は行なわれてきませんでした。

人間が家で猫を飼い出したのはわずか数百年前のことにすぎません。だから、猫はそれほど多様ではないし、野生の祖先ともあまり変わっていません。

猫は今も昔もハンターなのだ

「猫は犬ではない」と『Total Cat Mojo』の著者であり、アニマルプラネットの『My Cat From Hell(地獄からやってきたうちの猫)』のホストを務めるJackson Galaxy氏は言っています。

「差別的に聞こえるかもしれませんが、私たちはいつも猫を犬色のメガネで見てしまっています。猫には人間に対するのと同じだけの尊厳を与えなければなりません」それは、導入プロセスに時間をかけること、猫は今でも自ら獲物を狩るハンターとしてプログラムされているという事実を尊重するということでもあります。

あなたが家に入ると、猫はすぐにシグナルを拾い始めます。そして、あなたが接触したほかの動物の匂いに気づきます。

「あなたがさっき道で犬とすれ違ったこともわかります」と、猫行動の専門家で『The Cat Whisperer』の著者であるMieshelle Nagelschneider氏は言います。ですので、これから猫に会うことがわかっているなら、ほかの動物の匂いをできるだけつけないようにしてください。

慎重を期すなら、Comfort ZoneFeliwayなどのフェロモンを靴に吹きかけるとよいでしょう。こうしたスプレーは、縄張り行動を妨げるために売られていますが、猫を興奮させず、落ち着かせる作用もあります。

家に入ったら出口を塞がないように、とGalaxy氏。猫はなわばり意識が高く、注意深いので、部屋全体を戦略的に観察しています。

あなたを脅威ではなく味方として認識させるようにしてください。猫の近くにいるときはあらゆる行動に気を配らなければなりません。

猫嫌いのように振る舞う

アレルギーのある人や、猫好きの人なら同意してくれるはず。猫はいつも、来て欲しいと望んでいない人のところへ行きます。「これは納得できる」とMcNamee氏。猫好きの人が起こす行動はすべて(キスの音をたてながら猫に近づくなど)、逆効果となります。

以下のヒントを参考に、猫から見て脅威とならないようにしてください。

猫と目を合わせない:また、猫をまっすぐ見てもいけません。床に視線を落として、猫が近づいてくるのを待ちましょう。

高いところから見下さない:背を屈めて膝に手をあてるか、床に座ってください。「飼い主の隣に座ってください」とMcNamee氏。「そうすれば、猫はあなたを味方だと認識します」

騒音をたてない:静かにしてください。また、騒がしい子どもや犬を近づけないように。

猫に手を突き出さない:猫があなたの存在に慣れてきたら、指をそっと差し出し、匂いをかがせます。なるべくゆっくりと動いてください。指を指したり、手のひらを見せたりしないこと。

Galaxy氏は、同氏が「ミケランジェロ(Michelangelo)」と呼ぶ手の動きを推奨しています。手の力を抜いて、指をぶら下げるような形にします。

指の爪を猫の鼻に見立てて、「爪の鼻と猫の鼻が挨拶するような感じにします」とGalaxy氏。下の動画にデモンストレーションがあります。

Video: Animal Planet/YouTube

急がない:「部屋の真ん中を歩いたり、自分の体に触ったりしながら、猫があなたを信頼するまで静かに見守ってください」とGalaxy氏は言っています。

じっくりと時間をかけてならしていきます。「猫の体の横側や頭をポンポンと叩いてはいけません」とMcNamee氏。ほっぺたか耳の後ろを触ってあげましょう。そこは、母猫が子猫を舐める場所です。

猫が体をこすりつけてきても「完全に心を許したわけではない」とNagelschneider氏。急ぎすぎれば、猫からの信頼を壊すことになります。

あきらめない:「猫が逃げてしまっても、試合に負けたわけではありません。ただ、そのラウンドは失ったというだけのことです」とMcNamee氏。

私の番組を見ればわかりますが、たいてい、猫との最初の接触は悲惨な結果に終わるものです。でも、いずれは必ず心を許してもらえます。

ハンターモードのスイッチを押す

Nagelschneider氏はもっと積極的な方法を提案しています。

猫じゃらしやレーザーポインターを使って猫と遊ぶことです。

「方程式から恐怖を取り除く先制的な戦略です」と同氏。

猫は大胆になり、リラックスして近づいてきます。

猫を大胆にしてあげましょう。そのほうが可愛い姿を見られるからだけではありません。大胆になった猫は恐怖を忘れます。

猫の小さな脳をだましてあげましょう。

猫じゃらしを使うと、猫はあなたと遊びながらも、一定の距離を保つことができます。ソファの裏などにサッっと隠すようにすると、より「獲物」らしく見えます。「猫に備わっている探索回路を刺激するようにします」とNagelschneider氏。

反対意見も…

一方、Galaxy氏はこのやり方には懐疑的です。

あなたを信頼するかどうかはまったくの猫次第です。祖先から受け継いだ性質を迂回する方法はありません。

ですので、猫と遊ぶのは、ある程度の信頼関係を築いてからにしたほうがよさそうです。どの猫にもすぐ通用するわけではありませんが、私の経験では、友人が飼っている猫とレーザーポインタで遊ぶと、遊ぶ前より友好的になっているような気がします。

手っ取り早く賄賂を手渡すという方法もあります。床に「ごちそう」を置いてあげましょう。

「まずは3フィート離れたところに」とMcNamee氏。

それから、少しずつごちそうを置く場所を近づけていきます。Galaxy氏は、「天からの贈り物」のようにごちそうを床に落とすことを勧めています。猫にとって脅威になりかねない直接的な接触を避けるためです。

猫がふだん食べているエサをあげるのもいい方法です、とMcNamee氏。

エサをいつもの場所に置いて、そのそばに座るようにします。

自分が飼っている猫をゲストになれさせる方法

初めて会う猫を手懐けるためにあなたができることはそれほど多くはありません。しかし、あなたが猫の飼い主なら、猫をゲストになれさせるためにできることがたくさんあります。

「特別な時にだけごちそうをあげるようにしたほうがうまくいく」とGalaxy氏は言います。

賄賂を送ること自体な何ら悪いことではない。

むしろ、ごちそうをあげるときは賄賂としてあげるべきだと同氏は言います。

ただでごちそうを与えるのは考えものです。

ごちそうを与えても、猫はお返しをしようと考えたりはしません。それが猫の性質です。

同氏は、ゲストからだけ手渡しできる「ごちそう」を用意しておくことを提案しています。ゲストからの贈り物が、サンタからの贈り物のようになるのが理想です。

もちろん、飼い主として猫を守ってあげるのも大切です。上記のアドバイスをゲストに伝えておきましょう。

「他人に指示をするのはあまり好きではありませんが、猫を守るうえではいたしかたないでしょう」とGalaxy氏。

また、ゲストに不安を抱かせないようにすべきです。猫もその空気を読み取り、不安になります。どうすれば猫に好かれるかを教えてあげましょう。

Galaxy氏は自著の中で、猫と初めて会うときは猫を無視したほうがいいとさえ言っています。何度か顔を合わせながら信頼関係ができあがるのを待つようにします。

人なつっこい猫に育てる

McNamee氏は、猫のなかに「恐怖は常に存在している」と言っています。

猫は臆病です。生活環境を整え、恐怖を取り除き、暮らしやすくしてあげましょう。

この3人の専門家による本にあるとおり、猫用トイレを用意し、食生活を整えてあげてください。

猫の行動パターンの多くは、子猫時代につくられます。

「人なつっこい猫にする育て方があります」とMcNamee氏。同氏の本で扱われている、正当な評価をまだ得ていない研究によると、猫の行動パターンの多くは、子猫時代につくられます。

「人なつっこい猫にする育て方があります」とMcNamee氏。同氏の本で扱われている、正当な評価をまだ得ていない研究によると、生後1〜2週間から適切に社会化された子猫は(よく言われている生後7週間からではなく)、成人してからより友好的になるそうです。

同氏はまた、7週間で引き離すかわりに、生後12〜16週間は母猫と一緒に暮らさせることを勧めています。猫を友好的に品種改良するよりも(McNamee氏はそんなことをすれば野生の魅力が失われると考えています)、子猫時代に適切に社会化を促し、友好的な猫に育てるというのが最善です。

もちろんそれで、猫好きの人たちの苦労が終わるわけではありませんが…。


Image: Lifehacker US

Source: Amazon(1, 2, 3, 4, 5), Cat Behavior, Animal Planet, YouTube

Nick Douglas - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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