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飲み会を阻害する「先輩風」を可視化。地ビールメーカーが提案するチームビルディング①

飲み会を阻害する「先輩風」を可視化。地ビールメーカーが提案するチームビルディング①
Image: ヤッホーブルーイング

暑いビール飲みたい暑い。

発言を「暑い」のパーレン(括弧)で囲ってしまうくらいには暑いです。(断酒はやめました)

おりしも今日は世界ビールデー。暑気払いで飲みに行くか、なんて言っても、飲ニケーションなんて言っていた昭和は遠く向こう、平成ももう終わろうとしているこの頃では、職場の飲み会に参加するのに気乗りしないなんて人も少なくありません。

コミュニケーションの手段としての「飲み会」は、もう有効ではないのでしょうか? よなよなエールで知られるクラフトビール製造メーカー「ヤッホーブルーイング」は平成最後の夏に「チーム“ビール”ディング」を提案しています。

上下関係をリセットする魔法のカード。地ビールメーカーが提案するチームビルディング②

「チーム“ビール”ディング」とは、チームづくりという意味の「チームビルディング」に、 「ビール」を掛け合わせた造語。同社の代表銘柄である「よなよなエール」を 中心に、クラフトビールならではの自由な飲み会を通じたチームづくりを提案すべく立ち上げられたプロジェクトだそうです。

若者の「飲み会」離れ?

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Image: ヤッホーブルーイング

そもそも、現代の「職場飲み会」が抱えている課題とはなんなのでしょうか。

ヤッホーブルーイングが行った全国の20~50代のビジネスパーソン男女800人を対象に行った「上司と部下の飲み会実態調査」を見てみたいと思います。

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DATA: ヤッホーブルーイング

まずは、会社の飲み会での会話量のバランスについて。

上司に、自分と部下の会話量を聞くと、平均では「上司(自分)4.5:部下 5.5」となり、ほぼ半々で会話していると感じています。

一方、部下に会話量のバランスを聞くとその比率は「部下 (自分)3.7:上司 6.3」。自分よりも上司の方が1.7倍も多く話していると感じています。

調査結果から、上司は自分自身が思っている以上に「話している」という実態が明らかに。 この上司・部下間の認識のずれが「飲み会離れ」の要因のひとつといえます。

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DATA: ヤッホーブルーイング

続いて、飲み会で話したい・聞きたい内容について質問をしたところ、上司が部下から聞きたい話題は「趣味」(42.8%)、「会社の人間関係・噂話」(36.8%)、「生い立ちや住まい」 (32.0%)、「休日の過ごし方」(29.6%)などプライベートな話題が中心に。

また、上司が部下に話したい話題も「趣味」(38.6%)、「会社の人間関係・噂話」(34.9%)、「仕事の失敗談」(30.9%)と、仕事関連であっても柔らかいテーマが中心です。

一方、部下が上司に話したい話題は「仕事や業界の動向」(44.6%)、「会社の展望・将来」(42.4%)、「自分の仕事内容」(39.1%)など仕事の話題が中心に。また、部下が上司から聞きたい話題は「会社の展望・将来」(49.6%)や「仕事や業界の動向」(47.6%)など仕事にまつわる堅めのテーマが中心となっています。

部下からプライベートの話を聞き、その人となりを知りたいと考える上司と、会社の展望や将来、業界動向などの仕事の話題を上司に話したい、上司から引き出したい部下という、飲み会の話題における上司・部下間のギャップが明らかになりました。

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DATA: ヤッホーブルーイング

さらに、部下に対し、飲み会の席で上司と対等に話せると「より楽しくなる」と思うかと聞くと、7割以上が 「そう思う」と強く同意しています。

これらの結果から、会社の飲み会を楽しくするためには、上司と部下の関係値を取り払って対等に話せるフラットな環境づくりが重要であることが判明しました。

「先輩風」をAI解析で見える化

Video: ヤッホーブルーイング/YouTube

上下関係のないフラットな飲み会がもっと広がれば、昨今の飲み会が抱える課題にポジティブにアプローチできるだけでなく、いい飲み会からいいチームづくりが実現できると考えたヤッホーブルーイング。

開発したプロダクトがこちら。考案されたのが飲み会でわずらわしく思われがちな“先輩風”を、AI解析(ディープラーニング)による先端テクノロジーで世界で初めて(※)見える化した飲み会マシン「先輩風壱号」です。

※ ヤッホーブルーイング調べ

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Image: ヤッホーブルーイング

「先輩風壱号」は、先輩風を見える化することで、先輩社員の「あれ、吹かせちゃってるかも?」という気づきを促し、つい吹かせてしまいがちな先輩風を啓発。

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DATA: ヤッホーブルーイング

下記3つの指標で「先輩風サイン」をAI解析し、サインの強さに応じて、3段階(弱風・中風・強風)の先輩風を吹かせます。 なお、先輩風が吹かない状況ではインジゲーターは「平和」を指します。

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Image: ヤッホーブルーイング

① 先輩風ワード検出

「おれが若かった頃は」「近頃の若者は」「イノベーション」「逆風」など約2000語の先輩ワードを検出。

② 会話内容解析

先輩の発言内容から「パーソナリティ」などを測定。

③ 音声感情解析

先輩の発言内容の音声を波形解析し、声に込められた「感情」を測定。

先輩風が見える化することで、上司へは自覚を促し、部下はアイスブレイク的にフラットな会話が楽しめるようになります。

実際に「先輩風」が吹く感想は?

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Image: ヤッホーブルーイング

大掛かりなネタ的プロダクトですが、ユーモアで課題を明るみにするのは、正攻法のコミュニケーション術といえます。実際に体験してみた人たちの感想はどんなものでしょうか? まずは部下サイドから。

先輩風が目に見えるのは新鮮で、吹いてるなぁと思わず笑ってしまった。(20代 男性)

まあ、とりあえず笑うしかないですよね。そのほかには、

先輩風が吹いたけれど、自分のことを思って言ってくれている、教えようとしてくれている風は「気持ちいい風」として感じられた。そういう風は吹かせてほしい。(20代 男性)

といったお行儀のいい意見から、

人の先輩風をみて逆に「自分もあるかも?」という気づきになった。仕事中の先輩風は仕方ないが、飲み会だとちょっとしんどいかも…。こういったおもしろさに振ってくれるのはいいと思う。

先輩風も、自分の知識以外の情報や自分の自信のなさを肯定してくれるような風だったらむしろありがたい。フランクながらも(飲み会では)年の功的な話もあったりするのが理想。(20代 男性)

といった、部下が飲み会に参加するメリットを考えた意見まで。一方、上司の立場からこの「先輩風の可視化」はどのように映ったのでしょうか?

伝えたいことがあると、ついつい先輩風を吹かせてしまう。ささいなことでも自分の体験と部下を比べてしまうこともある。吹かせないつもりでも吹かしてしまってい たり。伝え方、タイミングを変えないと、ただの先輩風になってしまうと思った。飲み会前からの接し方が大事だと改めて感じた。(40代 男性)

といった風に謙虚な受け止めたり、

歳が離れているとなかなか話題が合わず、自分も若い頃に先輩風を吹かされ、昔話をされたときにはしんどい思いをした経験がある。(先輩風壱号は)先輩風が吹くと、自分も(風に気がついて)会話を中断するので、わかりやすい仕掛けだと思った。(40代 男性)

部下の立場を慮る内容まで、概ね真摯に受け止められているようです。

上司の立場であれば、いわゆるお説教や過去の武勇伝ではなく部下に何を伝えることができるのか考える良いきっかけとなるし、部下の立場であれば、忖度せずに上司から何を学びたいと思うのか、考えるきっかけとなるのではないでしょうか。

先輩風、体感できます

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Image: ヤッホーブルーイング

そんな「先輩風壱号」ですが、本日8月3日(金)~17日(金)まで、よなよなエール公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS 赤坂店」で体験することが可能です。

新しい風を感じたい人は足を運んでみてはいかがでしょう。

Image: ヤッホーブルーイング

Video: YouTube

Source: ヤッホーブルーイング, チーム“ビール”ディング by よなよなエール, 先輩風壱号, YONA YONA BEER WORKS 赤坂店

ライフハッカー[日本版]編集部

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