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高い家賃は無駄ではない、それが良い投資になるなら

高い家賃は無駄ではない、それが良い投資になるなら
Image: Pexels

自分の家を持つことは、何十年も前からアメリカンドリームの1つでした。

それは、ある程度の富と、それがもたらす安定を勝ち取ったという証し。そして、多くの人にとっては、素晴らしい投資でもありました。

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ところが、今ではその夢を実現できるのは例外的なケースになっています。

全米で住宅費が手の届かないレベルにまで上昇するにつれて、自分の家を持つことは一生ないだろうという事実を受け入れるようになった40歳未満の人が増えています。

代わりに、両親が持ち家を所有するようになった年齢をはるかに超えるころまで家を借り続け、自分のものにはならない住まいに、月収の半分以上を費やしています。

住居より居住地が資産に、高い家賃は投資になる

こうした現状は、平均的なアメリカ人の財務事情の悪化を表す(適切な)例として使われていますが、全米経済研究所が先ごろ発表した調査報告書では、家を借りることは実際には、優れた投資であると論じられています。

その考え方は理に適っています。この調査報告書の著者であるプリンストン大学のEsteban Rossi-Hansberg教授(経済学)と、同大学の大学院生Adrien Bilal氏は、

「個人の居住地によって、就職機会や生活環境、住居費が決まります」と述べています。

家を借りている人は、数十年の間に価値がどうなるかわからない不動産に投資するのではなく、居住地という資産に投資している、というのです。

そして、どんな資産も同じですが、この場合も、収益率の観点から考えなくてはいけません。つまり『その場所に住むメリットは何なのか』ということです。

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郊外より都心に住むことが投資になる

多くの人は、就職機会や良い学校、文化的イベントなどのために、生活費の高い場所に家を借ります(私個人に関しては、先日書いたように、ニューヨークで暮らせば、報道世界の中心地に身を置けます。また、ありとあらゆる職業の専門家が主催する、ありとあらゆる講義やワークショップにも、いつでも参加できます)。

「こうした価値あるものをより多く手に入れるためには、今は費用が高くつくけれど、将来はより多くの見返りをもたらしてくれるような、よりよい居住地に引っ越さなくてはなりません。

一方、このような価値あるものを手放すことは、安いけれどもチャンスがほとんどない場所に引っ越すことを意味します」

全米経済研究所調査報告書より引用翻訳

ウェブマガジン「CityLab」は、この調査報告書の主張を次のように説明しています。

高くて生活環境の充実した都市に引っ越すことを選んだ場合、より高い給料と、幅広い人脈をもたらしてくれるチャンスの近くに身を置くことで、リソースを将来に投入している(つまり貯蓄している)と、Rossi-Hansberg氏とBilal氏は述べています。

逆に、生活費は安いけれど、経済的利点も少ない地域に引っ越すと、将来増えたかもしれないリソースを現在使っている(つまり借金している)ことになるというのです。

CityLabより引用翻訳

もちろん、この意味での「貯金」をする余裕が誰にでもあるわけではない、ということは心に留めておくべきでしょう。それは誰もが、もしもの時の蓄えや401(k)のために毎月貯金できるわけではないのと同じです。

けれども、CityLabに書かれているように、実際にずっと借家に住み続けなくてはならない人にとっては、これは見事な発想の転換と言えるでしょう。

自分のものにならない家の賃料を無駄な出費と考えるのではなく、家賃は自分や子どもの将来のチャンスへの投資だと考えるのです。

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Source: 全米経済研究所,CityLab

Alicia Adamczyk - Lifehacker US[原文

訳:松田貴美子/ガリレオ

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