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人生の役に立つ言葉:約2000年前から、やるべきことを先延ばしにする人がいた

人生の役に立つ言葉:約2000年前から、やるべきことを先延ばしにする人がいた
Image: Joy Kirr/Flickr

米Lifehackerが人生の役に立つ言葉を紹介するシリーズ「Mid-Week Meditations」へようこそ。ストア派の知恵を探求しそれを使って自らを省みて、人生を好転させましょう。

今週ご紹介するのは、エピクテトスの『Discourses』からの引用です。エピクテトスは、この本の第4巻12巻で、わずかでも油断をすれば、集中力は簡単に失われてしまう、と訴えています。

君がちょっとの間注意を怠る時、それを好きな時何時でも取り返せるだろうとは考えぬがいい、むしろ今日の過失によって、必然これからも君の事柄が悪くなるということを心しておくがいい。というのはまず不注意という最も悪い習慣が生じ、次に注意を延期する習慣が生じるからである。そして常に君はゆとりのあること、行動のいいこと、自然本性にかなった状態や生活を、次から次へと、延期する習慣をつくるのだ。

この言葉が意味するもの

たとえわずかな時間であったとしても、ひとたび注意力を失えば、元の集中した状態に戻ることが難しくなる、とエピクテトスは言っています。そうした間違いを今おかせば、その後もよくないことが続くことになります。やるべきことを次々と先延ばしするようになるのです。エピクテトスは、集中することで、自己を形成し、良い状態に保つことができると考えていました。逆に、いつも心をさまよわせ、不注意な状態でいれば、生産性を低下させる悪習慣がつくられることになります。

そこから学べること

ノンストップで働き続けたり、1つのことに永遠に集中し続けることは不可能です。休息は心にとっても体にとっても不可欠なもの。しかし、仕事をしている間は仕事に集中しなければなりません。エピクテトスが言うように、もし、集中することを先延ばすことで利益を得られるのなら、集中することを完全にやめればもっと利益があることになります。そうではないことは誰もが知っています。では、なぜ、目の前のことに集中しないのでしょうか?

仕事の時間は仕事のために、遊びの時間は遊びのためにあります。遊んでいるは遊びに集中しなければなりません。何事にも集中しない一日は無意味な一日だとエピクテトスは言っています。

ところが今もし君が「明日は注意するだろう」というならば、いいかね、それは君が「今日は恥知らずで分別なく、賤しくあるだろう、私を苦しめるということは他の人々の権内にあるだろう、私は今日怒るだろう、私は嫉妬するだろう」ということを意味しているのだ。見給え、どれほど多くの悪を、君は君自身に向けているか。

遊ぶ時間は好きなだけ遊んでください。ただし、その時していることに集中しなければなりません。絶え間なく揺れ動くようなフラフラした意識状態にならないよう、気をつけてください。そうした注意散漫な習慣は、仕事にも持ち込まれ、人生をより困難なものにします。今していることに意識的に、かつ集中力をもって取り組むことで、シャープで生産的な精神を育てることができるのです。


Image: Joy Kirr/Flickr

Patrick Allan - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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