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迷うコストをなくす、「即断即決」習慣を身につける方法

迷うコストをなくす、「即断即決」習慣を身につける方法
Image: VectorKnight/Shutterstock.com

成功している人は「即断即決」の習慣がある。

これは、コンサルティングなどを通じて、多くの人を観察していて確かにその通りだと思います。

早く決めることで、チャンスを逃さないという面もありますが、迷うコストを削減できることで、ほかの決断に時間とエネルギーをまわすことができる面も見逃せません。

今回は、決断における迷うコストと「即断即決」する習慣のポイントについて書きたいと思います。

古川武士(ふるかわ たけし)/習慣化コンサルタント

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関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。約3万人のビジネスパーソンの育成と約500人の個人コンサルティングの現場から「続ける習慣」が最も重要なテーマと考え、オリジナルの習慣化理論・技術をもとに個人向けコンサルティング、習慣化講座、企業への行動定着支援を行っている。主な著書に「続ける習慣」「やめる習慣」「早起きの技術」などがあり、全16冊、計70万部を超え、中国・韓国・台湾など海外でも広く翻訳され読まれている。公式サイト

AさんとBさんの異なる習慣

Aekotography
Image: Aekotography/Shutterstock.com

ごく些細な例ですが、AさんとBさんの決断するまでの違いを比較したいと思います。

決断の遅いAさんは、エアコンを買おうとネットで調べはじめました。機能や価格の差、ユーザーの評価を比べていますが、1週間経ってもなかなか決められません。そこで翌週、週末に家電量販店に行って店員に相談することにしました。しかし、混み合う店内でようやくエアコンに詳しい店員さんと話せたのは入店して30分後でした。

最終的に商品を選ぶことはできましたが、事前の情報収集に費やした時間は1週間のうちの2時間、翌週に電気店へ行って商品を選び、配送手続きを済ませるまでの時間は、移動時間を含めると3時間。決断するまでに合計5時間を要しました。

一方、決断の早いBさんは、部屋の大きさと機能・予算を決めて、通勤電車内でスマホを使って情報収集。移動中のわずか30分で商品を決め、ネットショップで購入し、商品が翌日に配送されてきました。

どれだけ後悔のない買い物ができたかは定かではありませんが、決断の早さによる迷うコストの差は歴然です。

迷うコストとは?

まず、時間です。

Aさんはネットで調べる時間とお店に行く時間を合わせて5時間、Bさんは30分でエアコンを購入しました。10分の1の時間です。

次に、エネルギー。

Aさんは調べながら迷うことに加え、お店に行き、待たされ、話を聞き、配送伝票を書くというエネルギーを使っています。Bさんはネットショッピングなのでそれらのエネルギーがかかっていません。

最後に、機会損失。

Aさんは猛暑対策としてエアコンを購入するまでに2週間かかったのに対して、Bさんはわずか1日。13日間の不快感を節約できたと言えます。

些細な買い物を比較して大げさに感じられるかもしれませんが、エアコン購入の決断は習慣の一例です。

人生には多くの決断を迫られることがありますが、もし2人が100の決断をするとしたら、決断に必要な時間やエネルギーの差は膨大ものになります。

もちろん、購入したエアコンが手元に届いて後悔するのはBさんかもしれませんが、BさんはAさん以上に迷うコストを削減できていることに着目すると、私は多少の後悔があってもは10分の1の時間と無駄のない高効率なエネルギーで決断したい方です。あなたはいかがでしょうか?

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迷うコストを削減すると、もっと多くのことができる

決断が早いとそれだけ別のことに時間とエネルギーを傾けることができます。

結局、決断を早くする習慣は、「人生で何かもっと大切なことに時間とエネルギーを使う」ことにつながります。人生が好循環で仕事も私生活もうまくいっている人は「決断が早い」という習慣を持っています。

では、どうすれば即断即決の習慣を身につけられるのか、ヒントを3つ書ご紹介します。

Zenzen
Image: Zenzen/Shutterstock.com

決断を早くする3つの習慣

決断の質と時間を正比例で考えると、どうしても時間をかけたくなりますが、決断は時間をかければいいという問題ではありません。

良い決断とは、スピードと質の掛け算だと考えて、普段から早く決める、決めたことに対しての精度を修正することが重要です。

習慣1. リスクのないことからはじめる

住まいを決める、結婚を決める、転職先を決めるなど、不可逆的なことについて即決するのはリスクがあります。でも、ランチのメニューを決める、日用品を買うなど、日々消費するものに関しては決断リスクが少ないので、即断即決トレーニングをするのに向いています。メニューを開いたら10秒で決める、日用品を買うにしてもすべての情報を確認するのではなく、必要な情報だけを見て決めるなど、普段から小さなことで要・不要の決断スピードをあげるトレーニングするといいでしょう。

習慣2. 失敗しても決断精度を磨いていると考える

決断スピードとともに質を高めるには、判断基準を明確にすることが重要です。「とりあえず情報を総合的に見て決めよう」とするとAさんのように複数メーカーのエアコンの情報、ネットの評価、価格差に振りまわされていると、ますます時間がかかります。

何を判断基準にすれば自分は決められるのか、仮説を持って調べること。仮に決断ミスをして後悔したとしても、「次に決断するときは何を基準に見ればいいか?」と決断精度を高める機会だと思えば、経験値が上がったと考えられるのではないでしょうか。

習慣3. 違うと思ったらすぐに撤回する

決断が早い人ほど、朝令暮改を簡単にやってのけます。もちろん、まわりに迷惑をかけたり振りまわすことをよしとするわけではありません。「一度決めたから」と決断を撤回できない人は、決断するために迷ったりして、決められない悪循環にはまり、それが即断即決のスピードを遅くさせます。違うと思ったらすぐに修正することも決断スピードを早める重要なコツなのです。

決断を早くすることは、「もっと大切なことに時間とエネルギーを使う」ことにつながります。決断の習慣を見直して、即断即決の習慣を身につけるきっかけになれば幸いです。

自分で決めた習慣をサボらないで続ける、プログラムのつくり方


Image: VectorKnight , Aekotography , Zenzen/Shutterstock.com

古川武士

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