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「なぜ日本の教育は数学が面白くないのか」国際的な女性数学者が語る理由とは

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「なぜ日本の教育は数学が面白くないのか」国際的な女性数学者が語る理由とは
Image: Mugendai(無限大)

理系女子」などの言葉がもてはやされるほど、理系に進む女性は少ない現状があります。「女性は数学が苦手」といった都市伝説のようなことまで囁かれていますが、はたして本当にそうなのでしょうか。

IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)に登場していた、東北大学教授で世界的な数学者である小谷元子さんは「女性は数学に向いている」と断言します。はたして、その真意とは。

数学は世界を理解する「共通言語」文系・理系の枠を取り払おう

ロングインタビューの中で小谷さんがまず強調していたのは、実生活における数学の重要さ。数学は科学を理解するための「共通言語」であると語り、ガリレオ・ガリレイの「宇宙の書物は、数学の言葉で書かれている」という言葉を引き合いに、自然界や人間の仕組みを解き明かすのに重要なツールだといいます。

しかし、そんな数学の有用性や楽しさが日本では十分に認識されておらず、数学を重要視する世界の情勢から取り残されているそう。

その原因として小谷さんが指摘するのが、学校に入るための勉強が優先される受験勉強という存在と、早い段階で「理系」と「文系」を区別する進路の選択方法。共に、子どもたちが数学の面白さに気づく機会を奪ってしまう弊害があるといいます。

そのため、自分で発見する喜びを知らないまま、問題をうまく解くことが目的になってしまいます。その結果、子どもの学力調査で日本の数学レベルは高いのに、「数学が面白い」と答える割合は他の国に比べてとても低いそうです。

「女性こそ数学を」にはワケがある。その現実的で理にかなった理由とは

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Image: Mugendai(無限大)

前述のような日本教育の問題点から、数学を始めとした理系に進む女子学生の少なさに危機感を持つ小谷さん。「女性は数学が苦手」という俗説を一蹴した上で、「数学こそ女性に向いている」という理由を以下のように語っています。

理由は2つあります。1つは現実的な問題で、研究者に限らず女性が社会で働き続けるときの一番大きな課題は、子育てと仕事の両立です。研究者は若いときには非常に多くの時間を論文を書くことに費やしますが、女性の場合、その時期が子育て期と重なります。

幸い数学は個人作業なので、自分のペースで時間を配分できるし、実験装置や実験相手の都合に合わせる必要もありません。自宅に持ち帰って空き時間に研究することができ、研究と家庭生活を両立させやすいのです。

もう1つは、文脈を読み解く女性の能力の高さです。(中略)文脈とは、ストーリーというか、1つひとつの現象を、その周りとの関係性によって読み取るという意味です。国語の読解力の問題を解くのと同じで、文脈の読解力は女性のほうが一般的に優れていると言われています。

そのほかにも、小谷さんが所長を務める世界トップレベルの研究拠点や、「材料科学」と呼ばれる新しい分野の話など、数学好き以外も楽しめるロングインタビューは、Mugendai(無限大)より続きをお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大)

Source: Mugendai(無限大)

渡邊徹則

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