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愛、家族、健康。成功者に見える人ほど、裏で多くの犠牲を払っている

愛、家族、健康。成功者に見える人ほど、裏で多くの犠牲を払っている
Image: Tim Green/Flickr

米Lifehackerが人生の役に立つ言葉を紹介するシリーズ「Mid-Week Meditations」へようこそ。ストイック派の知恵を探求しそれを使って自らを省みて、人生を好転させましょう。

今回紹介する言葉は、ストア派の哲人セネカの『生の短さについて』第20章の1からの引用です。セネカは、成功ばかりを追い求めてはいけないと言っています。

それゆえ、誰かがすでに何度も高官用のトガをまとっているのを目にしても、また、誰かが中央広場で名を挙げてもてはやされているのを目にしても、羨望の気持ちをもたないようにしたまえ。そのようなものを手に入れようともがくのは、生の損失となるだけである。わずか一年の年号に自分の名を添えたいがために、彼らは全生涯を台無しにしているのだ。野心の最終目標に到達するはるか以前、はじめの苦闘の段階で生に見放される者もいる。無数の恥辱を経た挙句、這々の態(ほうほうのてい)で栄光の権威にたどりつきはしたものの、自分があくせく苦労してきたのは、しょせん墓碑に刻む称号のためでしかなかったという惨めな思いに捉えられる者もいる。

『生の短さについて 他二編』セネカ著 大西英文訳 :岩波書店、2010年

この言葉が意味するもの

信じられないほど「成功した」人びとを目にしても、嫉妬すべきではないとセネカは言っています。成功者たちはそこへたどり着くまでに、多くのものを犠牲にしなければならなかったはずです。それは、愛、家族、健康、美徳、あるいは幸福そのものかもしれません。たったの一年間、脚光を浴びるためだけに、全生涯を犠牲にする人もいます。そして、頂上を目指す者たちがすべて、そこへたどり着けるとはかぎりません。多くの人は、最初の大きな障害でつまづき倒れます。たしかに、一握りの人は頂上まで登りつめます。しかし、そんな彼らとて、最後には、墓碑に称号を刻むためでしかなかったと嘆くことになる、とセネカは訴えています。

そこから学べるもの

キャリアから何を得たいですか? 人生からは? 自分にとって何が「充足」かを理解していますか? 簡単に答えられるものではありませんが、人生を正しく歩むには、避けては通れない問題ばかりです。「時間」こそが、あなたが持つ最も貴重な財産であることを思い出してください。そして、あなたの人生を決定するのは、あなたの行動だということも。自分の幸福や愛する人の幸福に何ら寄与しない成功を追い求めて、時間を浪費することのないようにしてください。成功の定義は人それぞれだということを覚えておきましょう。

一切、成功を求めてはいけない、というわけではありません。しかし、注意を怠れば、盲目的野心という名の亡霊(それは足るということを知らない)に、かけがえのない時間を奪い尽くされてしいます。亡霊を振り払ってください。さもなくば、あなたは死の床で、亡霊が微笑みながらすべてを持ち去っていくのを眺めることになります。

向上心は大切です。ただ、最高の人生を生きること、すなわち自らが定義した成功を追い求めることと、栄光、名声、富を果てしなく求め続けることは、まったく違うということを理解してください。

前者は安心と充足をもたらしてくれます。後者は、墓碑に刻む称号以外は何も与えてくれません。そしてただ時間だけを奪い去っていきます。


Image: Tim Green/Flickr

Nicole Dieker - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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