記憶力チャンピオンが教える記憶のコツ
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私は今でも、小学生のころの友達との何気ない会話を細部まで思い出すことができます。でも今、「ピザとビール6缶買って来て」とお使いを頼まれたら、どちらかを忘れて帰るような気がします。少なくとも、途中でメールをして「何を買うんだっけ?」と確認するのは目に見えています。ところでさっき会った人の名前は? と聞かれても、もはや何の手がかりもありません。
私は自分の短期記憶が悪いと冗談交じりに言っていますが、実際はそうでもないようです。米国の記憶力チャンピオンNelson Dellis氏によれば、私のような人は記憶力が悪いのではなく、きちんとした使い方を教わっていないことが問題なのだというのです。
記憶力チャンピオンが教える記憶のコツ
15分で201人の名前を覚えられるDellis氏は、Fast Companyのインタビューにおいて、記憶のコツを語っています。そのポイントの1つが、覚えたい対象をエキサイティングにすること。
人間の脳は、たまたま遭遇した普通でないことを覚えるのが得意です。でも、1日の9割は退屈でできています。そこで、何かを記憶するには、それをエキサイティングにする必要があります。とりわけ、目で見えるものに置き換えることがポイント。なぜなら脳は、抽象的なアイデアよりも、画像を思い出すのに長けているからです。
Dellisさんが提案しているのが、たとえば誰かの名前を覚えたければ、同じ名前の別の人を思い浮かべる方法です。ネルソンという人に会ったらネルソン・マンデラを思い出す、といった感じです。
筆者もこれと同様、新しい人に会ったときは同じ名前の友達と関連付けて覚えるようにしています。同じ名前の知り合いがいることが前提ですが、これはけっこう役立つ方法です。
ピザのジレンマに関しては、ぐつぐつと焼けるチーズをイメージしたり、熱々のスライスで口の上側を火傷したことなどを思い出すといいでしょう。
ポイントは、特徴のないものを、少し普通でない何かに置き換えること。いつも通りの買い物を「ワイルドでクレイジー」な出来事ととらえることができれば、あとで思い出すことができるはずです。
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Use These Five Tricks To Never Forget Something Important Again | Fast Company
Emily Price - Lifehacker US [原文]
Image: Pixabay
訳: 堀込泰三
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