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ダイエットを成功させるために必要なのは「できる脳」をつくること

ダイエットを成功させるために必要なのは「できる脳」をつくること
Photo: 印南敦史

私はこれまで経営者、トップアスリート、トップモデル、芸能人の方々、それに受験生などをサポートし、数多くの分野で成功のお手伝いをしてきました。(中略)私は経営者に経営理論を教えているわけでも、スポーツ選手に競技指導をしているわけでもありません。まして、受験生に難しい勉強を教えているわけでもありません。

しかし取り組む内容が違っても、目標達成という意味ではみんな同じです。

なぜ指導を受けられた方々が飛躍し、変わっていくのかというと、目標達成に必要な脳の使い方を教えているからです。目標達成という面から見ると、高度な技術や知識、能力や経験がほとんど必要のないダイエットは、すべての分野の目標達成の中で最も簡単だといえるのではないでしょうか。(「はじめに」より)

こう言い切るのは、メンタルトレーナー&目標達成ナビゲーターである『メンタルトレーナーが教える最強のダイエット』(西田一見著、現代書林)の著者。自身も本書の内容を確認する意味でダイエットに取り組み、3か月で10キロ以上の減量に成功。以後、現在に至るまで体重はほとんど変わっていないのだといいます。

本書は誰もが同じシステムでできている脳の機能を逆に利用して、ダイエットの目標達成を実現してもらうための内容です。この本でダイエットの目標達成が「楽しくて、楽しくて仕方がない!」と、あなたの脳が変わってしまえば、ダイエットなどあっという間に、そして笑ってしまうぐらい簡単にできてしまうでしょう。(「はじめに」より)

そのような考え方に基づいた本書のなかから、きょうはダイエットの「失敗」に焦点を当てたCHAPTER 1「ダイエットに失敗した理由はここにある」を見てみたいと思います。

ダイエットに失敗する5つのタイプ

著者によれば、「ダイエットの負け組」は大きく分けると次の5タイプに分類できるのだそうです。

1. 「ダイエット・コレクター」なタイプ

いろいろなダイエット法にチャレンジしては失敗しているタイプ。そのたびに「このダイエット法は私には合わない」「もともとこのダイエット法は効果がない」などと考え、懲りずに次のダイエット法を探すわけです。ダイエットに挑戦する人の多くがこのタイプで、ダイエットの挫折を繰り返し、自分でダイエットを難しくしてしまっているのだとか。

2. 「明日からダイエットが口グセ」なタイプ

ダイエットの必要性もわかっていて、「やろうやろう」と思いながらなかなかダイエットに踏み切れないタイプ。「明日からダイエットしよう」と先延ばしにし、結局は願望だけで行動に移せないということ。失敗経験が少ないのはいいものの、「ダイエットは苦しい」というマイナスのイメージを持っているため、実行前からマイナス思考になっているというのです。

3. 「試供品だけもらって満足」なタイプ

あれこれと悩みながらも、結局は本格的にダイエットに取り組むことはないタイプ。基本的には「自分にあったダイエットがあればやりたい」と思っているものの、実際にはダイエットできないわけです。無料の試供品などをもらって満足してしまう人も、このタイプに分類されるといいます。

4. 「流行りものが大好き」なタイプ

熱しやすく、冷めやすいタイプ。新しいダイエット法が紹介されたり、あるダイエット法がブームになったりするとすぐ飛びつくものの、長続きしないわけです。「自分は感覚派」「私は感性派人間」と思っている人に多いといいますが、これはダイエット以外のことにもあてはまりそうです。

5. 「最初からあきらめモード」なタイプ

ダイエットを試す前から、「どうせ自分は変われない」と自分を信じていないタイプ。ダイエットしながらも「どうせ私は…」とあきらめの境地に達しているというのです。そして肥満の期間が長くなればなるほど、「自分を信じられない度」が高くなっていくのだそうです。

ここから自分のタイプを探し出すことができれば、「ダイエットできなかった理由」が解消され、その結果として「ダイエットできる自分」になっていくのだと著者。つまり、ここがダイエットのスタートラインになるということなのかもしれません。(18ページより)

苦しいと思っていたらダイエットは失敗する

「何度もチャレンジするものの、失敗してはリバウンドの繰り返し…」という方も少なくないでしょうが、ダイエットできないことには大きな理由があるのだと著者は指摘しています。

その理由を突き止め、解消しなければ、また同じことの繰り返しになってしまうというのです。理由は、ダイエットそのものに脳がストレスを感じ、ダイエットが失敗するように導いていたから。

ストレスとは、「イヤだなぁ」と感じることすべてです。ダイエットの失敗を繰り返している女性の多くは「苦しい運動をしたけどあまり痩せられなかった→イヤだなぁ」とか、「苦労してカロリー制限したのにリバウンドした→イヤだなぁ」「食べたいものが食べられない→イヤだなぁ」といったように、ダイエットそのものに強いストレスを感じています。このストレスがある限り、一生懸命にダイエットをしても痩せられません。(22ページより)

一生懸命にダイエットする以上、その努力のぶんだけストレスも強くなるわけです。つまり一生懸命にダイエットすればするほど、痩せることから遠ざかることになってしまうということです。

ダイエットに成功できないほとんどすべての人の脳は、「ダイエットはつらくて苦しいもの」だと勝手に記憶しているのだといいます。そのマイナスの記憶データが、無意識のうちにダイエットの障壁になってしまっているということ。だとすれば、ダイエットの成功が遠ざかるのは当然の話。ダイエットを成功させたいなら、脳にある「マイナスの記憶データ」を一括消去する必要があるというのです。

つまり、ダイエットの成否は脳の使い方次第だということ。だからこそ、脳をコントロールして、ストレスからフリーになることこそが、ダイエットに成功できる唯一の方法なのだと著者は強調しています。(22ページより)

ダイエットにラクラク成功する方法

著者が知るトップアスリートやトップモデルは、ラクラクとダイエットに成功するのだそうです。それは、彼らの脳がやる気満々の「できる脳」だからなのだとか。

私たちの感情・思考、行動をコントロールしているのは、いうまでもなく脳です。彼らはダイエットするとき、少しだけ上手に脳をコントロールし、記憶とイメージをうまく使っているから、ダイエットにラクラク成功してしまうのです。

私たちが開発したスーパーブレイントレーニングは、この「できる脳」をつくるトレーニングにほかなりません。だから、ダイエットばかりでなく、さまざまなジャンルで、さまざまなことなる目標がいとも簡単に次々と実現されていくのです。(29ページより)

「できる脳」になると、ダイエットなど苦もなく成功してしまうそうです。そればかりか「できる脳」は、不可能と思われるような思考や行動も可能にしてしまうのだといいます。なぜなら、「できる脳」は「できないことを認めない脳」だから。

そして「できるか、できないか」を考えない非常識な脳、「なんでもできる」と単純に信じ込める脳を持つ人を、著者は「天才」と呼んでいるのです。

思考と行動に制約がないのだから、一般的に不可能と思えることも、天才の「できる脳」は“できる”と捉えるわけです。だから、とんでもない行動を起こし、徒弟不可能と思えるような非常識なことを可能にしてしまうということ。

私たちの動作は、心を表しているといっても過言ではありません。心とは脳です。仕事でもスポーツでも自分に自信がある人は、動きひとつとっても自信に満ちあふれています。脳が「できる脳」になっているため、動作が自信のある動作になり、周りの人の目にもそう映るのです。(33ページより)

華道や日本舞踊などでは“形”を大事にするもの。著者によれば、形をつくることは心をつくること、「できる脳」をつくること、「できる脳」で自信に満ちた美しい挙動と世界をあらわすこと。ダイエットに関しても、「できる脳」をつくることがまずは大切だということです。




こうした考え方を軸として、以後は、脳を変えることによって「痩せられる自分」になる方法などが解説されています。ダイエットを脳と結びつけるという発想はユニークであるだけに、本書からは、確実に痩せるための大きなヒントを見つけ出すことができるかもしれません。

Photo: 印南敦史

印南敦史

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