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「カップヨーグルト」の写真をひたすらブログにアップしつづける女性に、その魅力を聞いた

「カップヨーグルト」の写真をひたすらブログにアップしつづける女性に、その魅力を聞いた
Photo: 大崎えりや

この春からは気分を一新して、なにか新しいことを始めたい。そんな人へ向け、なにかしらのコトやモノに異常なまでに熱中している"趣味人"にインタビューし、趣味探しのヒントを探ります。

無限にスクロールできそうな"ヨーグルト"のTumblr

今回お話を伺った趣味人は、都内でウェブディレクターとして働く向井智香(むかい・ちか)さん。

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Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部 via Yoghurt

向井さんは大のヨーグルト好きで、食べたヨーグルト(主にカップヨーグルト)の写真を感想とともにひたすらアップするTumblrを運営しています。大量のヨーグルトが紹介されており、無限にスクロールができそうなほどです。

そんな向井さんに、ヨーグルトにハマった理由や、その魅力を聞いてみました。

ヨーグルトにハマったきっかけ

── Tumblrを拝見しました。本当にたくさんのヨーグルトが紹介されていて、全部見たいと思ったのですが、あまりの量に途中でスクロールするのを諦めました。これまで何枚くらい写真をアップしたんですか?

向井智香さん(以下、向井):2015年から始めて、昨日更新したので777個(2月の取材当日時点)です。めでたい感じになりました。

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この日のためにヨーグルトたくさん持ってきてくれた向井さん。
Photo: 大崎えりや

── そもそもヨーグルトにハマったきっかけは何ですか?

向井:生まれた時から、実家には常にヨーグルトがストックされていて、お茶とか白米ぐらい毎日当たり前に食べる存在でした。でもその時は当たり前すぎて、好きなことにすら気がついてなかったんです。

その後1人暮らしするようになって、始めは少し貧乏で食費がキツかったのですが、ヨーグルトを食べないという選択肢が頭になくて。

グラム単価で一番安いヨーグルトを、いろいろなスーパーを回って探したんです。そしたら、あるスーパーのプライベートブランドの飲むヨーグルトがグラム単価で最安だということがわかり、それを一食につきスプーン5杯までっていうルールを決めて食べていたんですよ。

── そこまでしてでもヨーグルトが食べたかったんですね。

向井:ヨーグルトは「絶対食べるもの」なので、自分では普通のことだと思ってたんですけど、当時付き合ってた彼から「なんて切ないことをしてるんだ」「君にヨーグルトをお腹いっぱい食べさせてあげたい」と涙ぐむように言われた時に、自分の行動がちょっと異常だって気付いて(笑)。それで、「私ヨーグルトが好きだったんだ」って実感したんです。

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Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部 via パルテノ(濃密ギリシャヨーグルト)

で、そこからちょっと仕事も安定して、金銭的にも潤ってきた頃に、パルテノが発売(2011年9月)されたんです。最初は地域限定で売り出していて、私は関西に住んでいたので手に入らなかったんですが、用事で東京に行った時にコンビニに駆け込んで買って食べたんですよ。そしたらめちゃくちゃ感動したんです。

── それまでのヨーグルトと何が違ったんですか?

向井:「パルテノ」は日本初のギリシャヨーグルトなんですけど、3時のおやつに格上げされたというか、すごくスイーツだったんですよ。こんな美味しいスイーツが200円とかで買えて、でもヨーグルトだから栄養バランスもそんなに罪悪感がなくて「これめっちゃすごいもんが出たんじゃないか」と思って。それからいつも食べないようなヨーグルトに興味がいって、食べ比べをするようになりました。

── パルテノとの出会いがきっかけだったんですね。いつもどのくらいヨーグルトを食べるんですか?

向井:まちまちですが、絶対に1日3個はヨーグルトを食べてます。

── 月にすると最低90個。

向井:そうですね。でも、たぶん1日100〜200円とかがベーシックな出費で、たまに高級なものを買うこともありますが、それでも月に1万円もいってないんじゃないかなあと思います。

── そう考えるとすごくコスパのいい趣味かもしれませんね。ヨーグルトはどこで買いますか?

向井:普通にスーパーで買ったり、デパ地下で買ったり。ヒカリエ(渋谷駅にある大型商業施設)の地下のスーパーや成城石井は品揃えが豊富ですね。ただ、地方のものなど、普通のスーパーに並んでないもののほうが多いので、百貨店の地方系のフェアに行ったり、有楽町あたりに密集しているアンテナショップに行ったりもします。

たまにクーラーボックスを持ち歩いて、アンテナショップを巡って有楽町や銀座あたりをブラブラしています(笑)。あとは旅行に行った時は、必ずご当地のヨーグルト探しますね。

── クーラーボックスを買い物袋として使う人がいたとは…。

ウェブで発信するようになったきっかけ

── 先ほどのTumblrやイベントの開催など、いろいろと趣味にまつわる活動をされていますね。

向井:始めは自分のFacebookに食べて感動したヨーグルトの写真をアップしていたんですけど、それがだんだんすごい数になっていき、友達の中でも「ヨーグルトの人」っていう認識になっていって。

ちょっと更新が滞ってると「どうしたの?」って聞かれるようになって、自分自身でも「あ、私はヨーグルトの人なんだ」と自覚するようになりました(笑)。

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ヨーグルトの撮影を再現してもらった。手に持って撮る理由は「大きさがわかりやすくなるから」だそう
Photo: 大崎えりや

── 主催するイベントカップヨーグルト研究会について教えてください。

向井: 今まで5回開催したのですが、毎回テーマを決めて、ヨーグルトの食べ比べをする会です。例えば「プレーンヨーグルト」というテーマで、フルーツなどが一切入ってないものだけ集めて食べ比べたり。その時はスーパーで市販されているものだけなく、地方でしか手に入らないものや、牛を通り越して羊とかヤギのヨーグルトや豆乳のヨーグルトなど、さまざまな種類のものを揃えました。東京と大阪で開催してきて、参加費はヨーグルトの代金だけです。

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── どのぐらいの人数が集まるんですか?

向井:だいたい15人くらいですね。知り合いも来ますが、初めていらっしゃる方も半分くらいいます。SNSで募集すると案外応募があるんです。

「そんなにヨーグルト詳しくないけど…」みたいな人も結構来ますよ。

── 1人で運営されているんですか?

向井:イベントをやるときだけ、友達に手伝ってもらっています。その人はまったくヨーグルトに興味がないですが…(笑)。

好きなものを「発信」することのメリット

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向井さん所有のヨーグルトグッズ。収集癖はあまりないとのこと
Photo: 大崎えりや

── 最近ではSNSをはじめ、さまざまなウェブサービスの登場で、「趣味や好きなことをお金にする」ということがしやすくなって来ていると思いますが、その辺はいかがですか?

向井:今のところ、特にヨーグルトが収入になるようなことはないですけど、自分の仕事がウェブのディレクションやデザイン、コーディング等なので、ウェブサイトの運営ノウハウなど、仕事と趣味の範囲が被ってるとは思いますね。

── 仕事と趣味が、互いにプラスの影響を与えてくれそうですね。

向井仕事のフラストレーションを吐き出す先でもありますね。仕事でウェブコンテンツ等を企画すると、「売上が何%アップするよ」とかっていうような勝算がないと駄目じゃないですか。そうなると、できることとできないことの妥協点を探らないといけないけど、ヨーグルトについては何の収入も関係なく発信してるんで、もうパッションだけでできるというか。普段仕事でできなかったことが発散できているので、すごく気持ちいいですね。

── ウェブで発信するようになってから、よかったことはありますか?

向井:同志が増えるというか、全然知らない人から「愛情を感じました」みたいなコメントが届いたりとかするようになりました(笑)。発信する側として、もっと知識を持っておこうというモチベーションも生まれて、ヨーグルトについて勉強するようにもなりました。

── 人との出会いやつながりは、確実に増えそうですね。

向井:それはもう絶対ありますね。ネット上で新しい友達ができたり、イベントに来てくれた人と仲良くなれたり。ヨーグルト好きの人ともたくさん知り合えました。今のところは、まだ自分が一番ヨーグルトに詳しいと思ってますが(笑)。

向井さんオススメ! 市販で買えるヨーグルトランキング・ベスト5

せっかくなので、向井さんにオススメのヨーグルトをお聞きしました。まずは、コンビニやスーパーで買えるヨーグルトの中からベスト5を紹介します!

5位: フルーツサラダヨーグルト(北海道乳業)

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Photo: 大崎えりや

向井:あんまりそそらないパッケージなので、実は最近まで食べたことがなかったんです。でも食べてみたら、フルーツがめちゃくちゃ大きくて、驚きました。こんなに贅沢なものを食べていいんだろうかと。缶詰のフルーツをドサって入れたような、他にないびっくりを与えてくれたヨーグルトです。

4位: バニラヨーグルト(日本ルナ)

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Photo: 大崎えりや

向井:近年のヨーグルトのトレンドは、「朝食に食べるもの」から、パルテノのような「デザート」に変わってきていると思うんですよ。

で、これはかなり前(1993年発売)からデザートとして売っているという、このブームの先駆け中の先駆けじゃないかと思っていて。生クリームとバニラが入っていて、すごく贅沢な味がするし、カロリーを気にしてたらちょっと食べられないような感じ。デザートに徹底してるんですよ。

ブームを先取りして、いろいろとやり尽くしたからか、今や「ナイアガラぶどう味」とか「福岡あまおう苺味」とか、どんどんマニアックな方向に走っていってる素晴らしいブランドです(笑)。

3位: フローズンヨーグルト(ミニストップ)

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Photo: 大崎えりや

向井:フローズンヨーグルトというとヨーグルト風のアイスと思われるかもしれませんが、これはあくまで正真正銘のヨーグルト=発酵乳。発酵乳には定義があって、乳酸菌または酵母数が1ml当たり1000万以上入ってないといけないんです。

ちゃんと発酵乳の定義に当てはまる商品って実は少なくて、ヨーグルト風味のアイスが多いんですよ。アメリカでは健康食品として販売されていて一般的らしいんですが、日本にはあんまりなくて。脂肪分もヨーグルトと同じなので少ないですし、罪悪感のないアイスです。

これもロングセラー商品で、昔から変わってなさそうな色気のないパッケージがたまらないですね(笑)。

2位: 濃密ギリシャヨーグルト パルテノ 華蜜ゆずソース付(森永乳業)

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Photo: 大崎えりや

向井:ヨーグルトに覚醒したきっかけのパルテノには、もはや恩すら感じています。ゆずソースに限らず「パルテノ」は全部好きなので、下手したらトップ5全部「パルテノ」になりかねないぐらいだったんですけど、代表して今出ている期間限定のものを選びました。

もう、めちゃくちゃ美味しかったんですよ。ゆずのシロップが黄金のシロップみたいな感じで、ビジュアルもめちゃくちゃ美しい。ギリシャヨーグルトって濃いので、ソースが下手すると負けるんですけど、このソースは全然負けなくて。美味しかったです。

1位: 『とろっとリッチ』スノーラ純生オーガニック特製ギリシャヨーグルト(スノーラ・ジャパン)

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Photo: 大崎えりや

向井:これは群馬県の嬬恋村っていうところで取れたお乳でできてるんですよ。オーガニックの飼料だけを食べた超健康な牛さんのお乳を使っています。アガベシロップという血糖値が上がりにくいシロップで甘み付けされていて、すごく原料にこだわったギリシャヨーグルトなんです。

ギリシャヨーグルトって「パルテノ」以降いろんなブランドから出ているんですけど、個人的に食感があんまり好きじゃないものも多くて。もったりしてたり、クリームチーズばりに濃すぎて舌に残ったりとか。

でもこれは食べやすいし、めちゃくちゃ美しくて儚くて、素晴らしいですよ。ギリシャヨーグルトの中の女王様みたいな感じがするんですよね。

特別編:大納言あずきヨーグルト(丹波乳業株式会社)

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Photo: 大崎えりや

向井:これは丹波でとれた生乳から作ったヨーグルトで、オンラインショップで購入できます(セット販売のみ)。いろいろとバリエーションがあるんですけど、一押しは「大納言あずき」

パッケージ開けると、あずきが見えなくて「アレ?」って思うんですけど、スプーンで掘るとごっそり出てきます。私は餡子が好きで、自分でヨーグルトに入れて食べていたんですけど、さすがにそんな商品ないだろうと思ってたらあったという(笑)。

そんな組み合わせを自分以外に考える人間がいるというのがまず嬉しかった。ヨーグルト自体の酸味とあずきの甘さの組み合わせが絶妙です。




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Photo: 大崎えりや

とにかくヨーグルトが大好きな向井さんでした。取材中もヨーグルトをいただきながらお話を聞いていたのですが、本当に幸せそうに食されていました。ちなみに自分でヨーグルトを手作りすることはなく、あくまでカップヨーグルト専門だそうです。

まずはTumblrで1000個を目指して頑張ってください!

Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部 via Yoghurt,パルテノ

Photo: 大崎えりや

Source: Yoghurt

開發祐介

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