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トレーナーといい関係をつくり、トレーニングの効果を最大にする方法

author 訳:的野裕子
トレーナーといい関係をつくり、トレーニングの効果を最大にする方法
Image: Pressmaster / Shutterstock.com

パーソナルトレーニングやワークアウトのレッスンを最大限に活かすには、最大限に活かす方法を知っている、いいお客になること。加えて、インストラクターに気持ちよく働いてもらうのも効果的です。今回は、フィットネスのインストラクターやトレーナーに聞いた、クライアントに知っておいて欲しいことをいくつかまとめました。

トレーナーが運動をさせてくれるのではない

クライアントに運動をさせるのが仕事ではないと言っているトレーナーやインストラクターもいました。クライアントに合った運動をするように指導したり、安全かつ適切な運動のやり方を教えたり、クライアントの目的を達成するような食事のプランを提案したりするのが仕事です。匿名希望のフィットネスの専門家は、スポーツジムに行く人はたくさんいるけれど、ほとんどの人が自分のやっていることをわかっていないと言っていました。

おそらくエゴのせいだと思いますが、スポーツジムでは「ダニング=クルーガー効果(能力の低い人物が自らの容姿や発言・行動などについて、実際よりも高い評価を行ってしまう優越の錯覚を生み出す認知バイアス)」が特に強いように思われます。ですから、自分のやっていることがわかっていない人が多く、実際に何が起こっているのかわからないのです。適切なトレーニングや成長について十分にわかっている人もいますが、もっとうまくできるかもしれません。パーソナルトレーナーは、少なくとも初心者の知識を活かし、前進するために必要な情報を与えます。ジム通いをしていて、間違ったアドバイスや乏しい情報のため、または一からやり直そうとすることで、時間を無駄にしている人は多いです。

大事なのは、トレーナーがそばにいないときも自分が上達したり向上したりするような知識を身につけることです。カリフォルニア州オークランドのフィットネストレーナーAnthony T. は「キツい運動やトレーニングをするのはあなたであって、トレーナーではありません」と言っています。

楽しむためにトレーナーにお金を払っているのではありません。上達したり達成したりするのは簡単ではないとわかっている人は、自分が自分のトレーナーとなっていますが、それも一夜漬けでなれるものではありません。つまり、言い訳せずに、常にポジティブに自分を鼓舞することが大事です。

別の匿名のトレーナーも同じ意見です。

トレーニングがうまくいかないことでトレーナーを責めないでください。トレーナーに会うのは週1回、1時間だけです。1週間は168時間あります。つまり、本当に進歩したいのであれば、残りの167時間も適切に運動をしなければなりません。スポーツジムの後で、家に帰ってピザを1枚全部とワイン1本をたいらげて、トレーナーと一緒にやった運動を無駄にした挙句、トレーナーがよくないと不満を言うのはやめてください。

トレーナーであっても、クライアントに運動をさせることはできません。トレーナーが、魔法のようにやる気を出させてくれると期待するのはやめましょう。

自分にピッタリのトレーナーを探した方がいい

トレーナーを探しているのであれば、無料レッスンをしてくれた最初のトレーナーと契約するようなことはしないでください。ニューヨークの大手スポーツジム「Equinox」のパーソナルトレーナーであるMichael Bordersは、あなたの明確な目標を達成させてくれるトレーナーを探した方がいいと言っています。

トレーナーはそれぞれ、フィットネスの目標に対して違う考え方を持っていたり、何ができて何ができないかだけでなく、スポーツジムでは何をした方がよくて、何をしない方がいいのかという説明をしたりするものだと、私は思います。YouTubeには間違った情報があふれています。探し回ることになるかもしれませんが、クライアントの目標を達成させることに情熱を注いでくれるトレーナーを探してください。

しかし、パーソナルトレーナーやスポーツジムと契約をする前に、トレーナーについて詳細な調査をした方がいい、と忠告するフィットネスの専門家もいます。ある匿名のトレーナーは、トレーナーの認定証はほぼ誰でも取ることができると指摘しています。

パーソナルトレーナーの認定を取るのは難しくはありません。認定を受けたトレーナーで、仕事で教えた経験の少ない人はたくさんいます。認定試験をパスするために最低限の勉強をして、それ以上のことはしない人もいます。でも、熱心に勉強をしたり、たくさん本を読んだりしているトレーナーもいます。これからトレーナーと契約する人は、トレーナーのどういうところを見るべきかを知っておくことが大事です。とても優秀で知識が豊富な人もいれば、間違った情報を広め、業界を汚している人もいます。

Allison Perryも、この忠告に賛同しています。

優秀で知識が豊富なフィットネスインストラクターを探すのは難しいです。フィットネスのクラスを教えるトレーニングを十分に受けずに(トレーニングで推奨されていることを無視して)、世に出ているトレーナーが大量にいます。オーディションをせずにインストラクターを採用するジムもたくさんありますし、オーディションが大したことのない場合も多いです。自分のためにもある程度は調べて、そのスポーツジムのインストラクターの質がどのようなものかを見極めましょう。インストラクターは最低でも、基礎となるAFAAやACEの認定証を持ち、それから自分が教えたい専門や分野の特別なトレーニングも受けているべきです。AFAAやACEでは、認定証を持ち続けるために、継続して勉強することも求められます。

しかしPerryは、人気のある特定のフィットネスの認定の多くは取るに足らないものだと続けます。8時間のクラスを受けるだけで取れる認定もあるので、トレーナーが自分の認定について自慢し始めたときのために、このことを覚えておいてください。また、クラスをチェックしている人のために、Perryが役立つアドバイスをくれました。

クラスがどのように組み立てられているかに注目しましょう。インストラクターは系統だった指導をしているように見えますか? 音楽はそのクラスの組み立てに合っていますか? 十分な指示をしていますか? バランスのいい内容ですか?(例えば、相対する筋肉をきちんと使っているか、セットの合間に回復するだけのことをさせているか、など)クラスを受けてみて、このようなことを気にかけていないクラスだったのであれば、別のインストラクターを探してみましょう。インストラクターの個性、音楽、指示などが、クライアントのトレーニングの成果を変える可能性があります。

大事なことを言い忘れていましたが、トレーナーの見た目や体型が素晴らしいからといって、その人が最高のトレーナだとは限らないと言っているトレーナーもいます。知識が豊富で、クライアントのあなたと同じようなことに苦しんできた経験のある人の方が、おそらくいいと思います。

クラスや約束の時間に遅れない

これは当然のことですが、クライアントが遅刻するのが一番ムカつくと言っているトレーナーは多いです。ある匿名のトレーナーはこのように言っていました。

何はさておき、約束の時間通りに来てください。いいトレーナーは、トレーニング計画を立てています。15分遅刻すると、そのうちのひとつをなくさなければなりません。もしくは、遅刻する時は少なくとも連絡をしましょう。クライアントが遅刻してきても、1時間のセッションを無理矢理45分に詰め込むことはできません。きちんと効果が出るように計画しているので、詰め込んでも効果は出ません

Perryもこの意見に同意しています。

本当にこういう最悪なことがあるのはわかっていますが、準備が必要なトレーニングの場合は特に遅れないようにしてください。例えば、自転車を使ったクラスを受けたことがなくて、5〜10分遅れそうな場合は、そのクラスはキャンセルし、次回受けるようにして、早めに着くようにしてください。クライアントが関節を怪我しないように適切に設定するには、数分かかります。

Anthony T. は、遅刻はクライアントにとって本当によくないと指摘します。

クライアントが遅刻をしたり、準備をしていなかったり、スケジュールを変更したりすることはしょっちゅうです。それは、自分の時間とお金と進歩を無駄にしているのです。そのようなことは、肉体的な試練というより精神的な試練です。トレーニングを成功させる考え方について、同じことを繰り返し伝えることになります。

移動に時間がかかるとわかっているなら、早めに出て、トレーニングの時間までに準備をしましょう。

期待しすぎないようにする

自分をより良く健康に変えたいというのは素晴らしいことですが、そんなに簡単なことではなく、時間がかかります。「Army Master Fitness」のトレーナーAnthony Rossは、このように説明します。

体を鍛えたい時は、準備をしなければなりません。準備とは、タオルや水のボトル、ヨガパンツなどを持ってくるということではありません。体を鍛えるということは、これまでやったことがないような、もしくは長い間やってなかったような、キツいことをしばらくの間やるのだということを、頭と心に叩き込まなければならないという意味です。クライアントは、まるで知らなかったかのように「キツいです」と私に言ってきますが、当たり前です! キツいのは当然です。私はこれを毎日欠かさずやらなければならないので、キツいのはわかっています。

ニューヨークのカナンデイグアのパーソナルトレーナーAndrew Biernatは、目標を達成するのは難しいだけでなく、思った以上に時間がかかるものだと言います。

これからやるトレーニングの結果は、自分が期待しているよりはるかに少ないと、クライアントは理解していません。結果が出るまでにやらなければならない量は、クライアントが思っている5〜10倍です。ライフスタイルを変えたら、1週間で結果が出るとクライアントは期待します。期待通りにいかないと、トレーニング全体に失望するようになります。運動や食事に関しては特に、期待はずれや不安を感じると、人はとても弱くなります。

Biernatは、期待を低く見積もり、変化の過程を楽しむことを学ぶようすすめています。新しいトレーニングや食事法が嫌になったら、やらなくなります。「VIDAproject」のRances Perezもこう言っています。

私は、トレーニングを始める前に理解した方がいい一番大事なことは、トレーニングの過程は学習曲線だということだと思います。自分に対して過剰に期待してトレーニングを始める人が多く、困難があると(実際のトレーニングであり、生活する上での障害であれ、その両方であれ)、最悪の気分になります。大事なのは、一度にひとつのことをすること、一気に劇的な変化を起こさないようにすることです。

現実的な目標を見据えながら、常にポジティブでいましょう。初日からトレーナーに「腹筋を割りたいんです」と言わないでください。いきなりは無理ですから、がっかりするだけです。

トレーナーの仕事は簡単そうに見えて、実はそうではない

端から見ていると、フィットネス系のトレーナーやインストラクターの仕事は簡単そうに見えますが、実際はそうではありません。他の仕事と同じように、仕事となれば、やらなければならないことはたくさんあります。Anthony Rossは、少なくともトレーナの言っていることには耳を傾け、彼らの指導に従ってくださいと言っています。

トレーナーの言うことを聞きましょう。ムキムキマッチョの人ばかりではないかもしれませんが、トレーナーなのには訳があるはずです。

あなたの知らないことを知っているのですから、それを教えてもらいましょう。また、パーソナルトレーニングでは、ただクライアントがトレーニングをするのを見ているだけではありません。Andrew Biernatはこのように説明しています。

トレーナーとして、体がどのように見えているかを元に、体の状態は良いか、その瞬間に正しい動きをする準備ができているかを、五感をフルに使って知る必要があります。それ以上に大変なのが、クライアントがキツいトレーニングを継続するように励ましたり、やる気を出させたりする精神的なサポートです。

また、「Irons Sight Barbell Club」のScott Drapeauは、トレーナーはクライアントがいないときも仕事をしていると言います。

トレーナーがどれほど見えない努力をしているか知って欲しいです。1時間のトレーニングに対して、私は少なくとも3つ以上の準備メモ、ワークアウト計画、安全かつ効果的に目標を達成するようにやっているかの確認をします。

ですから、トレーナーの努力を無視しないで欲しいとAnthony T.は言います。

完璧なルーティンや食事計画を立てるのに数時間かかることもあるので、注意力散漫になってトレーナーの見えない努力を無駄にしないでください。それをやっていればうまくいくと信じてください。

最後に、Allison Perry はこう言っています。クラスやトレーニングのセッションを楽しんでいたら、トレーナーやインストラクターに伝えてください。簡単な仕事だと思われているので、感謝されることが少ない仕事なのです。

自分のトレーナーやインストラクターには正直に

自分の身体能力、食生活、ライフスタイルなどが恥ずかしくなることがあるかもしれませんが、インストラクターに嘘をついても健康にはなれないとAnthony T.は言います。

トレーナーは嘘をつく練習をさせているわけではありません。食事計画や運動のルーティンを守っているのに、毎週目標を達成できていないとしたら、強いストレスを感じるのはわかります。批評したり、健康面での生活の見方を教えたりするのがトレーナーの仕事です。トレーナーは意地悪するためにいるのではありません。いい人ですが、クライアントの進捗について率直に話すことを恐れないのです。トレーナーはクライアントを鼓舞し、クライアントに言い訳をさせず、解決法を模索します。

インストラクターやトレーナーに付くのが初めての人は、レッスン中でも正直に言うことを怖がらないでください。Perryは、レッスンの前にインストラクターとおしゃべりすることを勧めています。そうすれば、インストラクターはあなたが初めてで、助けが必要な人だとわかります。Rossもこの意見に賛同しています。

運動のやり方やどんな運動が自分に合うかを知らない場合は「聞いてください!」

また、自分がどういう風にして欲しいかトレーナーに率直に言うのも大事です。運動の最中に手でアジャストされたくない場合も、そのように伝えましょう。トレーナーには遠慮なく電話もかけましょうとAnthony T.は言います。

トレーナーに愚痴を言いたかったり、健康やフィットネスに関するアドバイスが欲しかったり、気が狂いそうで励まして欲しかったりする場合は、いつでも電話しましょう。私の場合は、クライアントがファストフードのドライブスルーについ入ってしまったら、何を注文すればいいかも進んで考えます。

何か気になったり疑問に思った時は、正直にトレーナーに話してください。

清潔にしておきましょう

トレーナーは、あなたが汗をかいて汚れているのはわかっていますが、それでも清潔にしようと努力した方がいいです。匿名希望のあるトレーナーは一言こう言っていました。

ジムで着たスポーツウェアは洗ってください!!!

トレーナーやインストラクターだけでなく、すべての人のために、ぜひ洗ってください。


Image: Pressmaster / Shutterstock.com

Reference: Wikipedia

Patrick Allan - Lifehacker US[原文

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