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その花粉症対策、本当に正しい? 最大に効果が出せる方法と注目のグッズを一挙ご紹介

その花粉症対策、本当に正しい? 最大に効果が出せる方法と注目のグッズを一挙ご紹介
Image: Focus and Blur / Shutterstock.com

東京都によると、都内では2月中旬からスギ花粉の飛散が開始。恐れていた花粉シーズンが、今年も到来しています。花粉のために目がショボショボしたり鼻がムズムズするのは辛いものです。春は常に鼻が詰まっていて、仕事のパフォーマンスが落ちてしまうという方も多いのではないでしょうか。

日本気象協会によれば、今年の花粉の飛散量は例年並みか、地域によっては例年を上回るところもあるとのこと。いまからガッツリ対策していきましょう。

花粉は強敵ですが、研究も進み、対策の知識や技術も向上してきています。そこで、今シーズンは定番から最新テクノロジーまでフル活用できるよう、花粉症対策のあの手この手をご紹介します。

花粉症対策の基本はマスクとメガネ

マスク、メガネは手軽なので多くの人が行っている対策かと思いますが、そのやり方が誤っていたり甘かったりと、もしかしたら効果的に花粉を防ぎきれてない可能性も…。花粉対策の基本装備について、いまいちどチェックしてみましょう。

環境省の「花粉症環境保護マニュアル」(2014年版)によると、マスクの装着で花粉を1/3~1/6にすることができ、さらに性能のよいマスクを活用すれば、95%以上の花粉がカットできることもあるようです。

マスクの装着方法で注意したいのが、顔との間にすき間を作らないこと。顔にフィットするタイプのマスクを選ぶことはもちろんですが、マスクの内側にガーゼをあてるインナーマスクを活用すると、さらに高い花粉カット効果が期待できるそう。

インナーマスクの作り方も紹介されていましたので、ぜひ自作して、花粉症対策に役立てましょう。

  1. 10cmm四方のガーゼを2枚用意
  2. 用意したガーゼのうち1枚を使って化粧用コットンを丸めたものを包む
  3. これを鼻の下に置き、もう1枚は4つ折りにしてマスク内側にあてる

※息苦しいようでしたら2つ折りにして厚さを調整してください。

次にメガネですが、一般的なメガネでも目に入る花粉が約40%カットでき、さらに花粉用のメガネだと約65%のカットが可能。メガネに関しても、マスクと同様、できるだけ顔にフィットするゴーグル型のようなものを選ぶと花粉が侵入しにくく、効果が高まります。コンタクトレンズを着けている方は、花粉の時期は外出するときだけでもメガネにしたほうがよさそうです。

とはいえ、どうしてもコンタクトレンズを使いたい方もいるでしょう。コンタクトレンズのアキュビューを輸入・販売するビジョンケア カンパニーによると、使い捨てコンタクトレンズの方が花粉が付着していない清潔なものを毎日使えるので、良いとのこと。

衣類は素材にも注目し、花粉対策グッズで身を守ろう

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Image: ElRo / Shutterstock.com

基本装備が整ったところで、衣類に目を向けてみましょう。家に入る前に花粉を払うと良いのはもちろんですが、花粉の付きやすさは素材によって異なります。一般的にウールの衣類は素材の目が粗いため花粉が付着しやすく、綿やポリエステルは付着しにくいといわれています。そして最近は、さらに花粉が付着しにくい素材が開発されているそう。

日本化学繊維協会では、以下の素材が紹介されています。たとえば東レの「アンチポラン」シリーズは、繊維の密度を高くして花粉が付着しにくくすると同時に、生地表面を滑りやすいものにし、花粉が着いてもはらったらすぐに落ちる仕様になっています。

また、帝人フロンティアも高密度で表面の滑りやすい「ポランバリア」シリーズを開発しているほか、静電気の発生しにくい糸を使い、花粉を付着しにくくする「ポランバリアAS」も開発しています。

さらに、東洋紡は、不織布にタンパク質を分解する酵素を添着した「プロテオガード」を開発。空調フィルターやマスクで使われており、抗アレルゲン作用をもたらします。

そして、「ハイドロ銀チタン」は創薬会社のDR.C医薬が開発した素材で、タンパク質を分解するのが特徴。衣類やマスクについた花粉そのものを分解してしまうそう。これを活用したタオル類やシャツ、マスクなどの商品が出ており、アトピー性皮膚炎や汗の臭いの軽減などにも効果を発揮するようです。

ただ、せっかく衣類は万全に対策できても、頭、顔、手など、露出している部分の対策を怠ったら効果は半減です。帽子や手袋でガードするといった方法もありますし、最近では花粉をガードするスプレーやクリームにも人気が集まっています。

たとえばPRTimesによると、昨年12月に男性向けのものが追加されたアース製薬の「アレルブロック 花粉ガードスプレー」は、髪や肌、衣類に1日1回スプレーするだけで、花粉やPM2.5をブロックしてくれます。また、ライオンの「エレガード」など、スプレーするだけで衣類の静電気が抑えられて花粉が付着しにくくするものもあります。また、クリームタイプのものでは、目や鼻の周りに塗るだけで、花粉やPM2.5をブロックしてくれる、資生堂の「イハダ アレルスクリーンジェル」などがあります。使いやすいものを選んで、一歩進んだ花粉対策を心がけてはいかがでしょうか。

室内に持ち込まない対策も必須

花王の生活者研究センターが実施した「花粉に関する生活者実態とその対策の検証」(2006年1月)によれば、外気中の花粉の量の0.1~8%、1日あたり約2000万個の花粉が室内に持ち込まれるとのことです。

その主な侵入経路は、換気口や窓からの換気によるものが約60%、洗濯物や干した布団などへの付着が約37%、帰宅時の衣服や髪の毛への付着が約3%となっていて、換気洗濯干しに特に注意する必要がありそうです。窓はできるだけ閉めておき、洗濯物を極力部屋干しするなどの方法も考えられますが、花粉シーズンを通して完璧にやるのは現実的ではないでしょう。

じつは、ちょっとした工夫を加えるだけで、家に持ち込む花粉の量は1/4程度に減少するようです。以下2点を実践してみましょう。

  • 換気する際は窓を開ける幅を10cm程度にする
  • レースのカーテンを閉めておく

また、洗濯物や布団を取り込む際に、軽くはらうことで、Tシャツなら65%、布団なら57%の花粉が落とせるということです。ちなみに、干すタイミングですが、夜干しでも花粉は付着するそう。特によく晴れて花粉の多い日や、気温が高い日中にはできるだけ外干しを避ける程度にとらえておくのがよいでしょう。

花粉がどこから侵入するかを意識しよう

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Image: VGstockstudio / Shutterstock.com

室内への侵入を許してしまった花粉については、ポイントを押さえた掃除で効果的に取り除くことが可能です。掃除の手順としては、いきなり掃除機をかけず、拭き掃除をした後に掃除機をかけることで床面に落ちている花粉が舞い上がるの防げます。掃除機に関しては、紙パック式だと吸った花粉を排気口から噴射してしまうので、サイクロン式のほうがよいでしょう。

また、室内のなかでも窓際換気口付近といった花粉の侵入口は花粉が溜まっているので重点的に掃除しましょう。玄関や窓の桟も花粉が溜まりやすいスポット。フジテレビ商品研究所の解説によれば、濡らした古新聞で吸着させるのが効果的とのことです。

花粉の侵入経路を意識することは空気清浄機の使い方にも言えます。室内に舞っている花粉を除去するために空気清浄機を使用している方も多いでしょうが、気を付けたいのが設置場所。Nikkei Styleによれば、空気清浄機は花粉の侵入経路付近である玄関などに置くのが正解とのこと。できれば窓際換気口付近にも置いて24時間つけっぱなしにしておき、花粉が床に落ちる前に吸引してしまいましょう。

のどや鼻のケアと免疫を高める生活習慣

花粉症対策では、のどや鼻の粘膜をケアすることがとても大切になります。帰宅時のタイミングなどで、こまめにうがいをすることで、のどについた花粉を洗い流すことができます。また、鼻洗浄をすると、詰まっていた鼻が通ってとてもスッキリしますよね。「鼻アレルギーに対する局所薬物療法の変遷」で触れられているように、鼻の洗浄はスギ花粉や鼻水に含まれるアレルギー物質を除去する効果があるとして、以前より花粉症治療で活用されてきました。

ただし、J-STAGE掲載の北里大学メディカルセンター耳鼻咽喉科による「的確な花粉症の治療のために(第2版)」で触れられているように、人によってはかえって鼻の粘膜を傷つけてしまうこともあるそう。

のどや鼻の粘膜を極力傷つけないようにするための工夫として、0.9%の食塩を蒸留水で溶かした生理食塩水体温程度に温めておこなうとよいとのこと。また、帰宅時の洗顔も効果的ですが、丁寧に洗い流さないと鼻の周りに付着した花粉が侵入してしまうこともあるので注意が必要です。たばこも鼻の粘膜を傷つけ、花粉症の症状を悪化させるため、特にこの時期は控えるのがよさそうですね。

また、アレルギー症状は免疫が弱っていると悪化することがありますので、免疫を高める生活習慣を送ることが重要といえます。花粉症ナビの「花粉症を悪化させるNG習慣」によれば、以下を意識するとよいとのことです。

  • 規則正しい生活リズムと十分な睡眠
  • ストレスをためないために発散法を持つ
  • 花粉の少ない午前中や屋内での日々の運動
  • アルコール摂取は節度を持って

ここで気を付けたいのが、生活習慣のひとつを改善しても、すぐに花粉症の症状軽減につながるとは限らないということ。厚生労働省の「花粉症の民間医療について」にもある通り、花粉症の発症要因は複合的で、生活習慣や体質、PM2.5や花粉の飛散量などの各要因がそれぞれどれくらい影響を与えるかはわかっていないのです。ヨーグルトや甜茶の摂取といったよく知られた民間療法も、効果が立証されているわけではなく、改善につながるかは個人差が大きいため、色々試して取捨選択することが必要です。

PRTimesによると、2月にリリースされた「アレルサーチ」というiPhoneアプリは、複合的な要因を継続的にモニタリングしてデータ解析をしてくれるそう。将来的には、個人に最適化された花粉症対策が提示してもらえるようになるかもしれません。花粉やPM2.5の飛散量確認やユーザー同士の効果的な対策の共有機能などもありますので、自身に合った花粉症対策に役立ててみるといいかもしれませんね。

飛散情報をチェックして先手を打とう

花粉対策についてご紹介してきましたが、花粉症の症状を少しでも軽減するために、気軽に出来ることか試してみてはいかがでしょうか。毎日すべての対策をするのが重荷と感じる方は、花粉の飛散量に応じて対策を手厚くするのも良いと思います。

最近では、スギの分布や開花状況、天候や地形データから、1時間毎やピンポイントでの花粉の飛散量を教えてくれるサービスもありますので、うまく活用しいきましょう。


Image: Focus and Blur, ElRo, VGstockstudio / Shutterstock.com

Source: 東京都, 日本気象協会, 環境省 / 花粉症環境保護マニュアル, 日本化学繊維協会, DR.C医薬, PR TIMES 1, 2, 3, ライオン, 花王生活研究センター / 花粉に関する生活者実態とその対策の検証, フジテレビ商品研究所, Nikkei Style, J-STAGE / 北里大学メディカルセンター耳鼻咽喉科, 花粉症ナビ, 厚生労働省

Reference: App Store

山田洋路

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