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子どもに「ごめんなさい」と言わせる前に、親がやるべき6つのこと

子どもに「ごめんなさい」と言わせる前に、親がやるべき6つのこと
Image: butupa/Flickr

ある幼稚園で、園庭で遊ぶ子どもたちを見学していたときのことです。3歳の男の子が滑り台を登っているとき、誤って女の子の手を踏んでしまい、女の子が泣き出しました。そのとき、その男の子が取った行動に私はびっくりしました。

男の子は女の子の目を見て「大丈夫? ウエットタオルを取ってきてあげようか?」と聞いたのです。

すると、その女の子は涙を拭いて「なくても大丈夫」というふうに首を振り、2人とも遊びに戻りました。私は「これはいったいどういうことですか」という視線を園長先生に向けました。

「私たちは、子どもたちに『ごめんなさい』は言わせないことにしています。状況を改善する行動を取らずに、その言葉を言うだけでは意味がないからです」と彼女は説明しました。

これには、目からうろこが落ちました。子どもがたまたま人とぶつかったり、完成したばかりのレゴのおうちを壊してしまったりすると、親が子どもにいちいち謝罪をさせるのが私の見慣れた光景でした。たいてい、親が子どもをにらんで「こら! こんなときは何て言うの?」と聞きます。すると子どもはロボットのように「ごめんなさい」とつぶやいて、それですべてが済んでしまいます。

親はそれでマナーを子どもに教えたつもりでいます。

でも、「このアプローチはほとんど無意味かもしれない」とHeather Shumakerさんは、自著『It’s OK Not to Share and Other Renegade Rules for Raising Competent and Compassionate Kids』に書いています。

子どもは「ごめんなさい」と言えば魔法のように解放されるので、その言葉が大好きです。でも、これでは子どもにひき逃げの仕方を教えているみたいなものです。

幼稚園に通う年齢の子どもの多くは、実際に他人に迷惑をかけても申し訳ないと感じる道徳レベルにまだ達していません。「ごめんなさい」と言わせて済んだことにすると、親は本物の共感を子どもに教える大切な機会を失ってしまいます。

Shumakerさんは次のように書いています。

子どもは大人を騙すことがあります。他の子が泣くと「ごめんなさい」と思っているふりをしたり、自分も泣いたりすることがありますが、ほとんどの子どもには、悪かったと感じる能力がまだありません。稀に早熟の子どももいますが、ほとんどの子どもは良心の呵責を感じるほど感情も認知力も発達していません。自責の念を感じるには、他人の立場に立って、原因と結果をしっかり理解する能力が必要ですが、幼い子どもたちは、まだこうしたスキルを身につけている途中です。子どもが「ごめんなさい」と言うのを期待することは、人を蹴飛ばしても「ごめんなさいと言いさえすればいいのだ」という間違った方向に導いているようなものです。

親がすべきことは、行動には結果が伴うことを子どもに教え、状況を改善するためにできることがあることを示し、「ごめんなさい」を意味のある言葉として使うお手本を見せることです。

日常生活の中で子どもが他の子に迷惑をかけてしまったら、次のステップを踏むことをShumakerさんは提案しています。

1. 相手と向き合わせる

子どもは困ったことになりそうだと思うと、逃げてしまうことがあります。そのときは子どもの背中に腕を回して、「ここに戻って来なくちゃいけないわ。Callieが痛がっているから。あなたは痛くするつもりはなかったかもしれないけど、彼女は痛がっているの。だから、戻って来なくちゃいけないわ」という感じに言います。

2. 起こったことを具体的に話す

言葉で説明する必要がないぐらい明らかでも、幼い子どもには説明する必要があります。事実を伝えましょう。

「あなたのショッピングカートが彼女の足をひいてしまったの」

「あなたの手がカップを倒して、中の水が彼女の絵にかかってしまったの」

「あなたが踊っているとき、腕が彼女の顔に当たったの」

と、具体的に言うといいでしょう。

その場で起こったことを具体的に説明すると、子どもの共感力を発達させます。他人に対してその子がしたことの結果をはっきり具体的に伝えましょう

3. 傷ついた相手に共感してみせる

「大丈夫?」と傷ついた子どもに言って、共感を表すお手本を見せましょう。

4. 行動を取ることで責任を取らせる

Shumakerさんの本によれば、幼い子どもは良心の呵責を理解することはできませんが、行動を取ることならうまくできます。バンドエイドや氷を取りに走ったり、散らかしたところを片づけたりするならできるのです。子どもに責任を取る方法を教えましょう。

5. 二度としないと約束させる

「『ごめんなさい』という言葉でなく、二度と同じことはしないと約束することに意味があるのです」とShumakerさんは書いています。子どもたちの間に信頼関係を取り戻すには、問題を起こした子どもに、二度とやらないと相手に約束させることです。大人から子どもに「また彼のことを殴る?」と聞くか、子ども自身に「二度と殴りません」と言わせましょう。

6. 親が実生活で正しい「ごめんなさい」の言い方をしてみせる

そうは言っても、最後は子どもに「ごめんなさい」と言ってもらいたいものです。でも、子どもに言わせる前に親が何か失敗したとき「ごめんなさい」の言い方のお手本を見せたほうがより効果的だとShumakerさんは書いています。

それには、親が自分の行動の結果を認識して状況を改善するために行動を取っていくことです。たとえばこんなふうに言いましょう。

あなたのテディベアを幼稚園に持って行くのを忘れてごめんなさい。お昼寝の時間に寂しい思いをしたでしょうね。次は忘れないようにリストに書いておくからね。

そのうちに、子どもは促されなくても心から「ごめんなさい」と言うようになるでしょう。


Image: butupa/Flickr

Source: Amazon

Michelle Woo - Lifehacker US[原文

訳:春野ユリ

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