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祖父母と交流が多い子どもと少ないこどもの違いとは?

祖父母と交流が多い子どもと少ないこどもの違いとは?
Image: Mladen Mitrinovic/Shutterstock.com

先月、ベルギーのリエージュ大学の研究者らによって発表された研究により、3歳の子どもには、すでに高齢者への差別や偏見が見られることがわかりました。これはごく普通のことで、幼い子どもは見たものを自然とカテゴリーに分け、そこから受け取ったメッセージに基いて、そのカテゴリーに特性を割り当てます(老人はいつも、芝生から出て行けと叫んでいる)。

子どもは、10〜12歳ころになると、高齢者に対する差別や偏見を脱ぎ捨てていきますが、その成長を手助けすることもできます。子どもにお年寄りに対する偏見をなくさせるには、なにも難しいことをする必要はありません。子どもが祖父母と「有意義な関わり」を持てるように手助けしてあげるだけでいいのです。

科学ニュースサイトEurekAlertに掲載された、この研究に関する記事がこのことを詳しく解説してます。この研究で、研究者らは、7歳から16歳までの子ども1151人に、歳をとることについて、また、高齢者についてどう思うかを尋ねました。祖父母と「良い」または「非常に良い」関わりを持っていた子どもたちは、そうでない子どもたちに比べて、高齢者について良い印象を持っていました。研究チームを率いたAllison Flamion氏は、この記事のなかで、「関わりの頻度よりも質のほうがより重要だ」と説明しています。

祖父母と孫の絆がどれほどすばらしいことかを私に説得するのに、これ以上の科学的データは必要ありません。

あなたの子どもに関わりたいと思っている祖父母や祖父母的存在の人が1人でもいるなら、両者の関係が育まれるよう努力をする価値は十分にあります。異なる世代間のつながりは、年齢差別を防げるだけでなく、子どもと大人の両方にさまざまな恩恵をもたらしてくれます(異世代をつなぐプログラムによって、高齢者に笑顔が増えるという研究もある)。

子どもと祖父母の間に良質な時間が流れるように、親としてあなたができることがいくつかあります。

ルーチンに組み込む

私は5年生のときから、父の言いつけで、毎週日曜日の夕方に祖母に電話をかけていました。ときどき、私は嫌気がさして、父に抗議しました。「おばあちゃんに話すことなんて何もない」と。

しかし、父は許してくれず、祖母に電話をかけることを毎週のルーチンにしてしまいました。私が電話をかけると祖母はいつも、「もしもし? 誰? 誰なの? わ~! ミシェルなの! ずっとあなたのことを考えていたのよ!」と大声をあげたものです。私からの電話をこれほど熱狂的に待ち続けてくれる人は、後にも先にも祖母だけでした。

もし、子どもの祖父母が遠くに住んでいるなら、FaceTimeやGoogleハングアウトでのビデオチャットを毎週のスケジュールに組み込むようにしてください。サッカーやテコンドーの練習のように、お決まりのルーチンにしてしまいましょう。

(基本的に)祖父母におまかせする

つい先ほど、夫の両親に初めて娘を預けるときに、夫が先方に送ったメールを見返していました。夫は、娘の世話の仕方について、大げさなくらい詳細なスケジュールとToDoリストを書いて送っていました。

娘は当時、私たち夫婦の初めてで唯一の子どもだったので、理解ができないことはありませんが、今思えばそんなふうに口を出しすぎるべきではなかったと思います。何と言っても祖父母は子育ての大先輩であり、もっと信頼して任せてもよかったはずです。

もちろん、私たちは責任のある親なので、「娘をいつ寝かしつけるか」「いつミルクをあげるか」「ビーガンフードを食べさせてもいいか」「髪をいつ切ったらいいか」など、重要な決定を下す義務と権利があります。

しかし、子どもを祖父母に預けるときは、子どもにとって害がないかぎり、その家のルールに従わせるようにすべきです(たまにチョコレートアイスクリームを少しばかり食べさせたってどうということはありません)。作家のDenise Schipani氏は次のように言っています。

祖父母に、詳細なルールと指示が書かれた小冊子を手渡すぐらいなら、給料も払うべきではないでしょうか。また、祖父母に対してルールを押しつけるということは、祖父母と娘との関係を私が操作しようとしていることになります。そんなことはしたくありません。私はただ、彼らが彼らなりに、娘との時間を楽しんでほしいと願っているだけです。子どもにとって祖父母と過ごす時間は大変貴重なものです。現実を直視すれば、あとどれだけこうした時間を持つことができるか、誰にもわからないのですから。

親としての役割の1つは、自分ではない他人が、子どもの人生に関わってくることを歓迎し、そうした関わりが、子どもの人生をよりイキイキとしたすばらしいものにするということを理解することです。

祖父母が近くにいないときは、祖父母的存在を探す

祖父母やほかの高齢の親類が近くにいないときは、祖父母的な存在の人を探し、関わりを持たせるようにすると、子どもの人生を豊かにすることができます。

お年寄りへの親切心や共感をモデル化することも重要です。まず人としての善意を教え、子どもにお年寄りが奇妙でも怖くもないことを示してください。子どもが公園で座っている女性を指差して「年をとった人がいるよ」などと言っていたら、「あの人は世界についてたくさん知っているのよ! ご挨拶をして少し話をしてみない?」と誘ってみましょう。

子どもとお年寄りとのつながりは、あらゆる世代に多大な恩恵をもたらします。そうしたチャンスを見つけたら、大切に育て、祝福してください。


Image: Mladen Mitrinovic/Shutterstock.com

Source: Wiley Online Library, EurekAlert, BMC, Denise Schipani

Michelle Woo - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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