連載
特集
カテゴリー
タグ
メディア

習慣化

努力を数値化すると続けたくなる? 新習慣化術とは...

努力を数値化すると続けたくなる? 新習慣化術とは...
Image: Lina Truman/Shutterstock.com

「座右の銘にしたいことわざ」〜みんなが選ぶベスト30〜(ソーシャルことわざ.com)によると、第1位が「継続は力なり!」、第5位が「石の上にも三年」、第7位は「急がばまわれ」だったそうです。

こう見てみると、やはり「続けること」がいかに難しく、その一方で、人生における重要なキーワードであるかがわかります。

「ジョギングを続けたい」「英語を習得したい」「日記を続けたい」「ダイエットしたい」「ブログで記事を発信したい」など、これらの習慣は、短期決戦の爆発的なモチベーションではなく、コツコツ行動を続ける持続的なモチベーションづくりが必要です。

その時に役立つのが「数値化する」という工夫です。ぜひ、あなたの継続するモチベーションの源として採り入れてみてください。

古川武士(ふるかわ たけし)/習慣化コンサルタント

furukawa_prof

関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。約3万人のビジネスパーソンの育成と約500人の個人コンサルティングの現場から「続ける習慣」が最も重要なテーマと考え、オリジナルの習慣化理論・技術をもとに個人向けコンサルティング、習慣化講座、企業への行動定着支援を行っている。主な著書に「続ける習慣」「やめる習慣」「早起きの技術」などがあり、全16冊、計70万部を超え、中国・韓国・台湾など海外でも広く翻訳され読まれている。公式サイト

人は数字を見ると反応する!

quantify_habit_01
Image: ace03/Shutterstock.com

私たちは物事を数字にする習慣を持っています。

たとえば、英語のスキルアップを図るために多くの人はTOEICのスコアを目標にします。本質的にはTOEICの点数と仕事の実務で使う英語は連動しないという専門家もたくさんいます。それなのに、多くの人がTOEICのスコアを目標にするのは「数字」にするとモチベーションが湧くからではないでしょうか?

海外赴任の条件を「日常業務に支障がないレベルの英語力」と言われたとします。これでは何をどう目指していいかわかりません。しかし、「海外赴任の条件はTOEIC800点」という数字の基準があれば、俄然わかりやすくなります。そして、現状が650点であれば、残り150点をどのようにすべきかを逆算して考えることができます。

習慣行動でも、ダイエットであれば「3kg痩せる」と数字にすると思います。そして、結果が出るにつれて、「もっと減らそう」という気持ちが湧いてきます。

また最近では、ブログで記事などを書く人が増えていますが、ブログサービスの多くは、投稿した記事ごとにアクセス数を出していて、ジャンルごとにランキングが明示されています。この最大の理由は、人は数値化されると「もっとがんばらなきゃ」という意欲を引き出されやすいからにほかなりません。

こう考えると、「私たちの脳は、数字を見ると強く反応する」という特質があると言えます。

結果ではなく、努力を数値化する

quantify_habit_02
Image: MBlengaR/Shutterstock.com

しかし、結果や目標を数字にするのは諸刃の剣でもあります。

TOEIC800点が目標だとして、現状が500点だと先が遠いし、勉強を半年続けても点数が520点にしかなっていなければ、モチベーションはガタ落ちになります。

ブログのアクセス数も、人の反応ばかり気にしているとアクセス数が低い記事を書いたときは「自分が否定されたような気持ち」になって、徐々に自分の書きたい内容を優先できなくなる弊害が生まれます。

ダイエットも順調に減っているときはいいのですが、停滞期がやってくると「もうこれ以上痩せないのではないか?」「こんな辛い思いをして結果が出ないなら止めてしまおうか」と諦めてしまいがちになります。

そこで、習慣化するために提案したいのが「結果ではなく、努力を数字にすること」です。

たとえば、英語の勉強で言えば、努力の数値化は「覚えた単語数」「勉強した時間の総量」「読み進めたテキストのベージ数」です。ある人は、覚えた単語数を毎月グラフ化して、積み重ねた1カ月の努力を実感しています。TOEICのテスト結果はいきなり変化しませんが、積み重ねた努力の数字はがんばった分だけ増えていきます。

そして、人間のモチベーションの原則でもう1つ重要なことは、「やる気は、前進している実感がある時に上がり、停滞している感覚に襲われる時に著しく下がる」という法則を踏まえることです。

結果や目標の数字は、すぐに変化しないこともあるので停滞感が感じやすいものです。そして無力感が募り、やる気が低下することがあります。一方、努力指標の数字は、100%自分でコントロールでき、続けることで毎回増えていきます。それがどんな微々たるものでも、数字が増えている実感が得られるときに私たちのやる気は高まります。

私が「習慣化の知恵」として毎日配信している15分間の音声コンテンツは、2018年2月18日時点で730回まで進んでいます。「毎日よく続きますね」と言われますが、私を支えているのは3つのやる気の源があるからです。

  1. 自分の考えをアウトプットすることでワクワクする
  2. 聴取者の方の「新たな気づきになった」という反応から貢献感が得られる
  3. 毎日1つずつ積み上げている実感がある

3つ目の「毎日1つずつ積み上げている実感がある」とは、ただタイトルの前に「vol.702 半径1.5m以内のことに集中する」と回数を入れているだけです。たったこれだけですが、 このプチ達成感、積み上げ感が700回以上継続する大きなモチベーションになってきました。

毎日の1滴の努力に意味を感じるために数字にする」。単純ですが、脳機能の本質を捉えた方法だと思っています。

たとえば、あなたがジョギングをはじめ、毎週3日走ると決めて1カ月が過ぎたとします。もしかしたらマンネリ感を感じるかもしれません。そんなとき、努力を数値化してみましょう。走った距離を積み上げ、目指せ42.195kmとゲーム化してがんばるのもいいかもしれません。生涯走行距離の目標を設定してやる気を上げるもの1つの方法です。

このように、毎日継続する努力を数値化することで「続けるモチベーションづくり」をしてはいかがですか。


アンケートに答える】(別ページでアンケートが開きます)


Image: Lina Truman , ace03 , MBlengaR/Shutterstock.com

Source: ソーシャルことわざ.com

古川武士

swiper-button-prev
swiper-button-next