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新生活で生かしたい! 1万人の家計相談でわかった「理想の家計バランス」とは

新生活で生かしたい! 1万人の家計相談でわかった「理想の家計バランス」とは
Image: Guntsoophack Yuktahnon/Shutterstock

こんにちは。家計再生コンサルタントの横山光昭です。

春は新生活を迎える人も多く、気持ちを切り替えるチャンスの時。いままで「節約したい!」「貯金したい!」と思っていた人も、やりくりの方法を切り替える絶好のタイミングです。

そこで、家計を見直す目安として覚えていただきたいのが、「理想の家計バランス」です、これは、費目別に支出の割合を考えて、貯蓄もしっかり行うことを目指したもの。ただ、収入や家族構成などにより異なる部分がありますので、単身者、DINKS、子どもがいる夫婦の3つのタイプ別で、節約&貯金のコツと合わせてご紹介します。

横山光昭(よこやま・みつあき)

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家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、これまで1万人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は55万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計270万部となる。また、お金の悩みが相談できる店舗を展開するmirai talk株式会社の取締役共同代表も務める。

貯金もできる「理想の家計バランス」とは?

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Image: This Is Me/Shutterstock

「理想の家計バランス」は、私がこれまで家計再生の相談をしてきた1万人以上の家計のデータから算出した「お金が貯まる、家計支出の理想的な割合」のこと。食費・住居費・水道光熱費など、生活するための支出を理想的な割合(パーセント)でまとめたものです。

収入が少なくても貯蓄することを可能にした家計をベースにして作成しているので、誰でも実現可能な数値です。家計を変えたいと思うのなら、同じにはならなくともぜひ目指してください。

家族構成別 家計の理想バランス

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Image: MapensStudio/Shutterstock

単身者世帯 理想の家計バランス

■手取収入 100%

  • 住居費:25% 食費:12%
  • 水道光熱費:4% 通信費:1%
  • 生命保険料:2% 医療費:1%
  • 日用品費:1% そのほか:21%
  • 預貯金:33%

※そのほかは、教育費、交通費、交際費、娯楽費、洋服代、嗜好品費、こづかいなど。

単身者の方は、自分自身にお金をかけやすく、洋服代、飲み会などの交際費、旅行などにお金をかけ、貯蓄ができない傾向にあります。また、自炊をあまりしないので、食費が高いという人も多く見受けられます。

理想の家計バランスを見ると、食費は12%、その他で21%。自炊を取り入れたり、冷凍食品やレトルト食品、割引のお惣菜を上手に取り入れて食費を下げる工夫をすると、食費を下げられるケースが多いですし、コンビニ通いを減らし余分なおやつや飲料の購入を控えるのも食費を下げるコツです。通信費が高いと感じた人は、格安スマホに切り替えて見るのも1つの手段です。

洋服代や交際費などは、「欲しい?」か「必要か?」かをきちんと見極める習慣をつくると支出の削減につながります。つまり、本当に必要なのか否かを考えることです。

共働き夫婦世帯 理想の家計バランス

■手取収入 100%

  • 住居費:23% 食費:13%
  • 水道光熱費:4% 通信費 3%
  • 生命保険料:2% 医療費:1%
  • 日用品費:2% そのほか:27%
  • 預貯金:25%

※そのほかは、教育費、交通費、交際費、娯楽費、洋服代、嗜好品費、こづかいなど。

共働き夫婦の家計は、自分の収入は自分で管理し、共同部分だけ出し合うような別財布で管理していることが多いですよね。しかし、そうすることで単身者のように自分のための支出が多くなり、食費や日用品などの購入が重複してしまうような無駄な支出が潜んでいることも多々あります。

こういった支出を改善するには、家計を1つにまとめて生活することです。すぐに合わせられなくても、お互いの収入や支出、貯蓄額などを共有・理解した上で、お金の使い方のルールを決めましょう。その上で、食費と日用品費は予算を決めて、1週間でやりくりする方法に変えてみたり、夫婦できそうだと思う削減策を試してみると、支出を圧縮できるかもしれません。

今後、子どもが生まれたり、住宅を購入するなど、ライフイベントにより家計を合わせる時期が必然的に訪れます。その時に予定していたお金が貯まっていないと、信頼関係がギクシャクする場合もありますし、相手のお金の使い方が気になって、これから楽しい暮らしになるはずが、喧嘩が絶えない日々になることも起こりえます。

夫婦で目標に向かってお金が貯められるよう、家計を1つにし、どこにお金をかけ、どこを節約していくかを話し合って価値観を統一することが、一番の節約となり、貯蓄をつくる近道になります。

夫婦+小学生未満の子ども 3人世帯 理想の家計バランス

■手取収入 100%

  • 住居費:25% 食費:12%
  • 水道光熱費:7% 通信費:3%
  • 生命保険料:5% 医療費:1%
  • 日用品費:2% そのほか:25%
  • 預貯金:20%

※そのほかは、教育費、交通費、交際費、娯楽費、洋服代、嗜好品費、こづかいなど。

お子さんがいる家庭は、徐々に教育費にお金をかけがちになります。また、食費や万が一に備えた生命保険料も多くなりがちです。理想の家計バランスだけを参考に支出削減をしても生活に無理が生じることがあるので、まずは固定費と変動費に支出を分けて削減を検討してみるのもよいでしょう。

固定費は住宅ローンや生命保険料、通信費など、毎月一定の金額を支払う費目のこと。毎月一定ではない食費や日用品費などは変動費です。固定費は一度支払いを見直すと支出削減の効果がずっと続くので、節約効果を長く安定して得られます。変動費は日々の行動で変化するので、お金の使い方自体を見直すことからはじめてみましょう。

教育費は聖域と言われ、削減が難しい場合が多いのですが、時に親の見栄などで習い事や塾に通わせていることもあるので、その意味では削減可能だと思います。また生命保険も入り過ぎず、たとえば、医療保険と死亡保険などを必要最低限の保障だけに見直すと支出が圧縮できる可能性があります。

理想の家計バランスへ近づけるために

家計の理想バランスは、家族構成などによりさまざまなパターンがありますが、あくまでも理想であり、目安です。「自分の家計で突出している支出はないか」「支出を減らしやすい費目はないか」を見つけるために活用しましょう。

心機一転、生活が変わる人は、理想の家計バランスを念頭において生活してみると、お金の流れが変わるかもしれません。生活に変化がない人も、年度が変わる春は支出内容を見直すには良いタイミングです。ぜひ、理想の家計バランスを参考に家計を見直してください。


Image: Guntsoophack Yuktahnon , This Is Me , MapensStudio/Shutterstock

横山光昭

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