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祖父母の死、幼い我が子にどう伝えればいい?

祖父母の死、幼い我が子にどう伝えればいい?
Image: Angelica Alzona/Lifehacker US

大人になるには、さまざまな節目を通らなければなりません。若いときは、「大学を卒業する」「初めて就職する」「結婚する」「子どもを持つ」など、希望に満ちた節目が多いのですが、中年になるにつれてあまり歓迎できない節目が増えてきます。誰もが肥満、薄毛、男性ホルモンの低下に悩みはじめますが、何よりも辛い節目は親を亡くすことです。

悲しいことに、この節目だけは、私は普通の人よりずいぶん早く経験することになりました。7年前に母が亡くなったとき、私はまだ32歳でした。私はこのときの気持ちを文章にしています。

今日は、親が亡くなったとき、自分が我が子に親としてどのように接するべきかについて、私の考えをお話したいと思います。

子供にははっきり伝える

こういうときは、もう遠回しな表現をしている場合ではありません。ホスピスに入っている父は、「ちょっと具合が悪い」程度ではなくて、もうじき死のうとしているのです。

母の心電図がピーとまっすぐになったら、「眠っている」のではなくて死んでしまったのです。残酷ですが、真実です。孫たちもおじいちゃんやおばあちゃんにさよならを言う機会が必要です。親のあなたが子供たちに現実をはっきり伝えないと、子どもは事の重大さがわかりません。

子どもは親のあなたが話す通りに現実を受け止めるので、あなたが下手に抽象的に話すと、子どもにはわかりにくくなるだけです。その結果、子供を不安にさせてしまい、ベッドに近づいたり亡くなった人の体が冷たくなったりするのを怖がるかもしれません。

じいじはちょっと病気だったんだよ。それで、今はね、お花が咲き乱れる広いお庭の土の下にいるんだよ。

そんなふうに子供には言いましょう。

悲しみを隠さない

嘆き悲しんで泣いてもいいのです。悲しみにふさぎ込み、茫然と宙を見つめてもかまいません。もうお母さんがキスしてくれることは二度とないのです。お父さんがどこのガソリンスタンドが1番安いか教えてくれることも二度とありません。

あなたの心は乱れて混乱しています。そんなときはすぐに冷静になろうとしなくていいのです。子どもにその混乱した気持ちを隠さないでください。幼い子どもには、おばあちゃんに何が起こったのかわからないでしょう。

親のあなたが毅然とした顔を装い混乱した心を隠すと、子どもは「おばあちゃんが死んだのに、どうしてママは悲しくないのかな」と不思議に思ってしまいます。悲しみをオープンに表すと、子どもに新しい愛情表現の仕方を教えることになります。大切な人を亡くしたとき、涙にくれて泣き叫ぶことは、ハグや笑顔以上の愛情表現なのだと。

でも、子どもには、あなたが酔いつぶれたり壁に拳を打ち付けたりする姿を見せてはいけません。心が弱っていても、人を脅かすような態度を見せることは厳禁です。どうぞ思い切り落ち込んでください。アイスクリームを好きなだけむさぼってください。悪酔いして吐こうが20時間眠ろうが、何でもアリです。ただ、子どもにはそういう姿は見せないようにして、従姉妹たちとのお泊りを楽しませてあげてください。

故人の思い出を語る

研究調査によると、親が「昔はこうだったんだよ」という話をすると子どもの心に残ることがわかっています。家族の話をすることで過去とつながった感じがします。それ以上に、亡くなったおばあちゃんの話はタブーではないことを示し、あなたがいつまでもおばあちゃんのことを思い続けたいと思っている証にもなります。

私は最初はこれがあまりうまくできませんでした。母の思い出を自分の中にたくさん封じ込めていたので、娘はそれを察しておばあちゃんのことを私にきかないようにしていました。でも、そのうちに、私も母のことを思い出しても悲しくならないようになり、母の思い出を溢れんばかりに語り出しました。

それで私の娘も自分の中にあるおばあちゃんの思い出を話せるようになったのです。心に留めておくべきことは、親のあなたと子どもでは亡くなった人を懐かしむとき思い出すことが違うということです。子どもはおばあちゃんが夕食のとき余分にクッキーをくれたときのことを話したがり、一方であなたは、お母さんがあなたの12歳の誕生日にしてくれた楽しいことを思い出したいのです。

普段通りの生活を心がける

あなたは明かりも点けずに静かに座っていたい心境かもしれません。でも、子どもはサッカーの練習もガールスカウトのミーティングも平常通りにあるんです。そして、人間はどんなに悲しくてもお腹がすきます。1つの人生が幕を閉じ、あなたの生活も一時停止していますが、世の中はいつも通りに回っています。できるだけ普段通りの生活を心がけましょう。

私の母は10月29日の未明に亡くなりました。私はそのとき病室で母に寄り添っていました。その2日後はハロウィンで、私は妻と娘と一緒に「トリック・オア・トリート」と言いながら近所を練り歩きました。娘はまだ3歳だったので、ドレスアップして友だちとコスチュームを見せ合いっこしたかったのです。彼女はおばあちゃんを亡くして悲しくはありましたが、同時にキャンディに夢中でもありました。

私は、その晩のことはあまり覚えていません。まだ母を亡くしてショックだったのです。でも、泣くことを束の間忘れるのはいいことでした。我が子がハロウィンの飾りを見てキャーキャー言うのを見て気持ちが慰められました。そのときだけは、ハロウィンのお菓子と一緒に私の悲しみも食べてしまっていたのです。


Image: Angelica Alzona/Lifehacker US

Source: WebMD, The Atlantic

Geoffrey Redick - Lifehacker US[原文

(訳:春野ユリ)

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