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旅行から買い物まで。予算計画を台無しにする、「お金のバイアス」とは?

旅行から買い物まで。予算計画を台無しにする、「お金のバイアス」とは?
Image: Chris Clogg/Flickr

他人にアドバイスをするのは簡単ですが、自分がその通りに実践できているかといえば怪しくなります。たとえば、友人に、使わないガラクタはただちに処分すべきだと言っていても、自分のガラクタは捨てられないことがよくあります。多くの人がそうであり、とくにお金の話になると自分のことを客観的に見られなくなるものです。

最近の研究で、人は自分のお金を、他人のお金に比べて過大評価する傾向があることがわかりました。Journal of Consumer Researchに掲載された新しい研究で、人は自分の購買力を過大評価しがちであることが示されています。研究者らは、研究要旨で、次のように説明しています。

9つの研究で私たちが発見したことは、靴下や時計、チョコレートなど多種多様な商品を用いて、被験者たちが同じ金額でも自分のお金のほうが他人のお金よりもたくさんの商品を買えると考えるということである。この傾向は望ましくない出費に関しても当てはまる。被験者らは、寄付、税金、罰金、手数料などの支払いにおいても、自分のお金のほうが他人のお金よりも、慈善団体や政府により大きなサポートを与えられると考える傾向があった。

このなかの1つの研究では、被験者らに靴下やペーパータオル、冷凍ピザなどさまざまな商品について、50ドルでどのくらい買えると思うかを尋ねました。別のグループには、自分ではなくほかの人が50ドル持っていたとして、それでどれだけの商品が買えると思うかと尋ねました。結果、被験者の多くは、自分のお金のほうが、他人のお金よりも多くの商品を買えると考える傾向があることがわかりました。

こうしたバイアスは一見無害のようにも思えますが、予算計画をたてるときには問題となることがあります。たとえば、リタイアのためにいくら貯金すべきかを考えるときに、自分のお金でできることを過大評価してしまい、本当に必要な額よりも少ないお金しか貯金しようとしないかもしれません。また、研究者らは次のようなケースもありえると指摘します。

最近バルセロナ旅行をした友人たちが、1日当たり100ドルでは足りないと言っていたのを知りながら、いざ自分が休暇旅行に行くときには、予算を低めに設定してしまう。結果、予算を超過して慌てふためくことになる。

このバイアスを認識するだけでも、自分のお金について、より客観的に考えられるようになります。また、お金から適切な距離をとることにもつながります。コツは、自分のお金を他人のお金かのように考えること。たとえば、バルセロナに旅行するのが自分でなく友人だったら、費用がいくらぐらいかかると助言しますか? 研究者らは「自分のお金から距離を置くことで、実際の購買力とのズレを減らすことができる」と言っています。ですので、自分のお金を客観的に扱いたいなら、それが他人のお金であるかのように考えるようにしてください。


Image: Chris Clogg/Flickr

Source: Oxford Academic

Kristin Wong - Lifehacker US[原文

(訳:伊藤貴之)

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