特集
カテゴリー
タグ
メディア

育休取得して約半年。パパ目線で振り返る「初めて育児と向き合って気づいたこと」

育休取得して約半年。パパ目線で振り返る「初めて育児と向き合って気づいたこと」
Photo: Naoki Toyota

2017年も気づけば年の瀬。私は今年、娘の誕生に育児休業の取得、渡英と大きな変化を一気に体験しました。

これまでロンドンでの育休生活や現地事情についてレポートをしてきましたが、今回は8月に渡英してから約5カ月間経った育児休業を通じて「今年、初めて育休をとって、初めて子育てに向き合った」中で気づいたこと・感じたことをお伝えします。

育児をなめない

正直なところ育児休業がスタートする前は、「せっかくの機会だからゆっくり休もう」「家事と育児の合間は結構空き時間があるだろうから、コレに挑戦してみよう。あ、アレもやってみたいな。色々出来そうで楽しみ」などと呑気に思っていたのですが、その妄想は育児休業スタート初日に砕け散りました。なんといいますか、心休まるときがひとときもないのです。ザッとやることを挙げてみますと、

・ミルク(月齢にもよるが3〜4時間に1回。もちろん夜中も)

・オムツ交換(3〜4時間に1回。うんちをしたら都度)

・あやす(絵本、おもちゃ、抱っこなど)

・散歩

・お風呂

・寝かしつけ(1時間抱っこして寝たと思ったら、3分後に起きることは日常茶飯事)

・料理(朝、昼、夜。最近は加えて離乳食)

・洗濯(娘の服は手洗い。うんちがもれてしまった服はすぐに洗う)

・掃除(食器、部屋、風呂、トイレなど)

・買い物(極力ネットで済ませる)

という感じです。

お風呂ひとつとっても、ちょっとした一大イベントになります。お風呂上がり後の娘の着替えの準備→バウンサーを風呂場にもっていく→娘とともに風呂場に移動→私が先にシャワー(うちはユニットバスなため、お湯を先にためられない)→浴槽を洗い流す→私が空の浴槽に入ったままお湯をためる→娘をお風呂に入れる→娘をタオルに包んで着替えを準備した寝室へ移動→娘を拭いて着替えさせる→最後に自分の髪と身体を拭いて着替える、といった具合です。

散歩に行くのも家から出るまで30分はかかりますし、用意してさあ出発というときにうんちをして、やり直し!ということもよくある話です。基本、自分のための時間はなく、トイレもろくに行けません。娘が寝ているときは家事の時間ですが、うつ伏せになっていないか、呼吸をちゃんとしているか定期的に確認しにいきます。夜の寝かしつけも2時間抱っこすることは育児あるあるです。これが24時間、毎日続きます。育児休業を取得する前の自分に「育児をなめるなよ」と言いたいです(笑)。

それでも、妻が留学中である程度、時間の都合が付けやすいということを考えれば、かなり恵まれている方だと思います。一人でやるという、いわゆるワンオペでやっていたら、体力的にも精神的にも持つかなというのが正直なところです。

大変だけど楽しい。でも正直大変

0003
Photo: Naoki Toyota

いま「育児ってどう?」と言われたら、「大変だけど楽しい。でも正直大変」と答えると思います。どっちなんだという感じですが、育児において大半を占めるのは大変さです。自分のペースで物事を進められるものはなく、しかもこれを誰かから賞賛されたり、認められることはありません。もちろん給与やボーナスも出ません。 平日昼下がり、前日寝るときにきたスウェットそのままで、髪もボサボサでひとり部屋でギャン泣きしている娘を目の前にしているとき、一体何をやっているんだろうと泣きたくなることも正直あります

でも育児はやっぱり楽しい。はじめて寝返りができたとき。はじめて歯が生えてきたとき。うんちを爆発させているのになぜか満面の笑みで喜んでいる顔をみたとき。これらは日頃の大変さと時間を比較したら1%くらいの時間でしょう。冷静に考えたら、どう考えても割に合わない。おそらく自分の脳内の中で、それらのわずかな喜びを育児全体の楽しさに昇華してなんとか自身の存在価値を見出しているのだと思います。でもその1%で感じる幸せは、何にも代えがたいものです。きっと、人生を振り返るときに「大変だったけど楽しかったな」と言っていると思います。 でも本音としては、やっぱり育児は大変です(笑)。

ありがとうとごめんなさい

0002
Photo: Naoki Toyota

こうした日々を過ごしていると、妻も私もストレスが溜まり、子どもをもつ前はほとんどしたことがなかった喧嘩も時折します。きっかけはどれも些細なことばかりです。「こっちだって◯◯で大変なんだ」とか「◯◯くらいしてくれたっていいのに」と自分自身をまもって、相手に多くを求める。そういうことが知らず知らずのうちに出てきてしまい、それがきっかけで喧嘩になります。

こういったなかで、大切なことは「ありがとう」と「ごめんなさい」という言葉なんだという気づきを得ました。この言葉は、所属するビズリーチで社内で互いのコミュニケーションを取る上で大事にしていたものですが、家庭にもあてはまるものだなと思います。自分自身が子どものときからよく親から言われた言葉でもありますが、自分が親になった今も、口にするのは意外と難しいものです。ついイライラしてしまったときに、深呼吸して「ありがとう」を思い出して、伝えるようにしています。 口に出してみると自然とスッと心が落ち着きますし、相手をリスペクトする気持ちが生まれてきます。不思議な言葉です。ただ3日間経つと忘れてしまうので、都度思い出しています。

今の世の中、育児は女性がすべきことという画一的な考えは既に古くさいですし、自分たちらしい生き方や働き方のスタイルを持った家庭は増えていくことになると思います。そういった中で、家庭における基本かつ大事なことは、お互いに対する尊重。 年末年始、改めて「ありがとう」を伝えてみたいと思います。

【著者プロフィール】豊田直紀(とよた・なおき)

171204toyota-profile

1984年4月生まれ、慶應義塾総合政策学部卒業。ロンドンで妻と生後7カ月の娘と暮らす33歳。学生時代は2016年東京オリンピックの招致活動に従事。2008年、株式会社ビズリーチの創業期に学生インターンとして参画。2009年4月、楽天株式会社に新卒として入社し、2013年3月に株式会社ビズリーチに転職。2017年6月に日本で第一子が誕生、2017年8月に妻がMBA留学、というふたつをきっかけに育児休業を取得し渡英。株式会社ビズリーチでは男性初の育児休業。育児も海外生活も初めての経験で、奮闘する日々を送る。最近の悩みは、右手首の腱鞘炎。得意になった料理は、メンチカツ。趣味はサーフィンとトレイルランニング。

育休とってロンドンで主夫するブログ(個人ブログ)

【1/13イベント開催!】育休パパが語る「育児休業のリアル」ーロンドン、東京ー

171219toyota_event_lh-01
Image: ライフハッカー[日本版]

編集部からお知らせです。

ライフハッカー[日本版]は、ライフステージが変化した、もしくは変化を起こそうとしているひとを応援するトークイベント「Lifestage Hackers」の第2弾を開催します。

海外移住に続いてのテーマは「男性の育児休業」。厚生労働省によると、2016年度の男性の育児休業取得率は3.16%PDF)。過去最高ではあるものの、2020年度までに掲げた13%という目標には遠く及びません。

そこで登壇していただくのは、育児休業を取得して現在も育児に励む父親たちです。ひとり目は本記事の執筆者で、株式会社ビズリーチで初の男性育休を取得し、現在ライフハッカー[日本版]で寄稿していただいている、豊田直紀さん。ふたり目は、電通のコピーライターで「電通報」での育休連載も話題の魚返洋平さん。

「育児休業を取得しようと思ったきっかけ」「決意から休業に入るまでの手続きや準備」、そして「育休パパのリアル」まで語り尽くします。

モデレートはふたりの子どもを持つライフハッカー[日本版]編集長の松葉信彦がつとめます。

会場となるビズリーチさんのイベントスペースでは、授乳室オムツ替えのスペースも準備しています。これから育児休業をとろうと思っているひと、育児休業をするとどうなるのかをしりたいひと、おひとりでも夫婦でも家族でもパートナー同伴でも、ふるってご参加ください。

>>>チケット(無料)の申し込みはこちらから!!!

【当日のプログラム】

1. オープニング

2. 自己紹介

・略歴

・育児休業の概要(家族構成・時期・期間・場所)

3. 育児休業を取得しようと思ったきっかけ

・育児休暇ではなく、育児休業を取得しようと思った理由

4. 決意から育児休業当日まで

・決意から育児休業当日までの手続き(いつ、何を、誰に、どうやって)

・周囲の反応(上司、同僚、友人、家族)

5. 育児休業のリアル

・1日のスケジュール

・育児休業を経験して、正直大変なこと

・育児休業を取得して、良かったこと

6. 質疑応答&懇親会

登壇者プロフィール

toyota_w300
Image: Naoki Toyota

豊田直紀(とよた・なおき)

1984年4月生まれ、慶應義塾総合政策学部卒業。ロンドンで妻と生後7カ月の娘と暮らす33歳。学生時代は2016年東京オリンピックの招致活動に従事。2008年、株式会社ビズリーチの創業期に学生インターンとして参画。2009年4月、楽天株式会社に新卒として入社し、2013年3月に株式会社ビズリーチに転職。2017年6月に日本で第一子が誕生、2017年8月に妻がMBA留学、というふたつをきっかけに育児休業を取得し渡英。株式会社ビズリーチでは男性初の育児休業。育児も海外生活も初めての経験で、奮闘する日々を送る。最近の悩みは、右手首の腱鞘炎。得意になった料理は、メンチカツ。趣味はサーフィンとトレイルランニング。

育休とってロンドンで主夫するブログ(個人ブログ)

ugaeri_w300
Photo: 魚返洋平

魚返洋平(うがえり・ようへい)

電通 コピーライター。1981年生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、2003年に電通入社。業種・媒体を問わず幅広く広告の企画・制作にたずさわる。2017年6月に第一子(女)が誕生し、7月から6カ月間の育児休業を取得。その体験をコラムとしてウェブ「電通報」に連載し、大きな反響を得ている。6年前から作詞活動も。趣味はビール。東京都在住。

男コピーライター、育休をとる。(電通報)

matsuba_profile_IMG_9567_170630-300

松葉信彦(まつば・のぶひこ)

1980年、千葉県生まれ。早稲田大学卒業。ライフハッカー[日本版]編集長。編集プロダクションで情報誌や広報誌、書籍の編集を手がけたのち、2011年8月にメディアジーンに入社し、ギズモード・ジャパン編集部に加入。数多くの企業タイアップコンテンツの企画立案・編集・進行に携わる。2012年5月からギズモード・ジャパン副編集長、2015年9月からギズモード・ジャパン編集長を経て、2017年7月にライフハッカー[日本版]編集長に就任。元来、ガジェットやプロダクト、テクノロジーが好きな人間だが、プライベートでは2人の娘が生まれて、徐々にワークライフバランスなど考えるように。

開催概要

日時2018年 1月13日(土)13:00〜15:00(12:30開場)

会場:株式会社ビズリーチ

東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー12F

参加費:無料

定員:先着40名

※パートナー、ご家族と一緒にご参加される方はフォームでお知らせください。

主催:ライフハッカー[日本版]

※イベント内容は変更になる場合もございます。

※イベント当日は写真撮影を行う可能性があります。客席を含む会場内の映像・音声・写真等をメディア掲載および今後のイベント広報に使用させていただく場合がございます。

※個々のアカウントでのSNS発信について制限はいたしません。セッション時は登壇者の意向が優先されます。

>>>チケット(無料)の申し込みはこちらから!!!


Photo: 豊田直紀 , 魚返洋平

Image: ライフハッカー[日本版]

豊田直紀&ライフハッカー[日本版]編集部

swiper-button-prev
swiper-button-next